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「顔は僕を見て」という橋下市長の地方自治観
やはり、この人は物議をかもす言動に事欠きません。
議会でのやりとりを読売新聞が紹介しています。市長の日常の発言から、本人の思想というものが透いて見えるような気がします。
橋下市長がいうように、職員らが市長の顔をみてばかりで仕事をしたらどうなるのでしょう。行政という立場をひとまず離れて一般的に考えてみると、はたして組織はこのようになっているのかどうか。
小さい組織ならいざしらず、トップの顔色を常にうかがい、それによって自分の動き方を判断する会社など、まずないでしょう。組織といえるものであれば、社員は直接の上司に集中するはず。トップの顔色などをうかがっていちいち仕事をすることはむしろない。トップが直接、一社員に命令することももちろんない。これが通常の(組織の)指揮系統だと思いますが。
橋下市長にかかれば、そうではないようです。大阪市という組織というものは、常に市長に集中すべきもの。たとえるなら、市長を中心にした集権的組織とイメージできそうです。なので職員は、顔色をうかがうほどに細心の忠誠心とやらを暗黙のうちに常に要求されている。ですから、彼にとっては、公務員は国民に命令する立場なんて発言も当たり前でなんの矛盾もないということになるのかもしれません(参照)。
しかし、職員が第一義に考えないといけないのは、市長の顔色ではなく、むしろ住民の要求や意見、訴えではないのか。だから、あえていえば顔は、住民の側にむけないといけないのでしょう。
あらためて地方自治体の役割をふりかえってみると、
と地方自治法には明記されています。
だから、この条文にしたがえば、やはり職員の目線が住民にむけられていてこそ自治体の役割が果たせるといえるのではないでしょうか。
市長のこのような思想は、異なる価値観ならば去れといった発言に一脈通じるところがあるように思います(参照)。
ですから、人事面でも、自分(=市長)に賛成しない職員がいたならば、あるいは顔色をみないで仕事をするようであれば、まさに議会での質問者がふれているようにメガネにかなわない人物として排除される可能性は高いとみざるをえません。
すでに彼の市長就任後、特別顧問・参与が増え50人になり、報酬も倍増したと伝えられています。日頃、住民の生活に直結するものであっても何のためらいもなく費用削減するにもかかわらず、一方でこの重装備が許されるのかという思いがないわけではありません。彼のよく使う表現でいえば、ガバナンスは、こうして取り巻きを厚くすることによって成り立っていますし、これに費用は惜しまない。平たくいえば自分の意に沿う人選で自分の思いのままに統治するという図式がここにあります。
その延長上で、おそらく職員の仕事を考えているにちがいはないだろうと思えます。職員も彼の指示どおりに、思いのままになるような組織づくりの構築をめざしているといえるのかもしれません。もとより、そこに住民を第一に考えるという視点を見出すことはできないでしょう。
都合のいいように民意をもちだしたり、市民が許さないとあたかも市民を尊重するかのような橋下氏の物言いです。しかし、たびたび彼が強調する白紙委任にしろ、職員にむけた市長の顔色を見てという発言も、いずれも彼に備わった住民軽視という基本的な姿勢と表裏のものではないかと思えます。いいかえると、それは、職員には市長の顔色しだいと萎縮させつつ、片方で公務員と住民の関係を命令・被命令の関係でとらえるものです。ようするに、集権的な市役所の組織づくりが他方で住民本位の地方自治を阻害してしまうもので首肯するわけにはいきません。
地方自治体は、住民のいのちと健康を守るためにあるのですから。
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議会でのやりとりを読売新聞が紹介しています。市長の日常の発言から、本人の思想というものが透いて見えるような気がします。
職員の人事評価の厳格化を目指す大阪市の「職員基本条例案」について審議した市議会財政総務委員会で13日、「市長のお眼鏡にかなう人ばかり集めるのでは」と疑問を呈した市議に対し、橋下市長が「僕の顔色を見て組織を動かしてもらい、後は議会がチェックすればいい」と答弁する一幕があった。
同条例案は先月、市が提案したが、市議会で継続審議となった。この日、共産の山中智子市議が、24区長や局長など幹部の公募制が条例案に盛り込まれていることについて、「側近政治ではないか」と質問したところ、橋下市長は「(職員が)市長の顔色をうかがわなくて、誰の顔をうかがうんですか」と反論した。
橋下市長は条例案の運用について、「(公務員として適格性を欠く職員は)分限処分の制度を積極的に活用していく。メリハリをつけた組織にする」と述べ、市幹部にも方針を徹底するよう指示したことを明らかにした。
橋下市長は委員会終了後、発言の真意を報道陣に問われ、「全体の市民の声を聞き、市政の方向性を示すのは僕(市長)の役割。間違っているなら議会でチェックすればいい」と説明した。
(2012年4月14日17時51分 読売新聞)
橋下市長、職員は「僕の顔色見て組織動かして」
橋下市長がいうように、職員らが市長の顔をみてばかりで仕事をしたらどうなるのでしょう。行政という立場をひとまず離れて一般的に考えてみると、はたして組織はこのようになっているのかどうか。
小さい組織ならいざしらず、トップの顔色を常にうかがい、それによって自分の動き方を判断する会社など、まずないでしょう。組織といえるものであれば、社員は直接の上司に集中するはず。トップの顔色などをうかがっていちいち仕事をすることはむしろない。トップが直接、一社員に命令することももちろんない。これが通常の(組織の)指揮系統だと思いますが。
橋下市長にかかれば、そうではないようです。大阪市という組織というものは、常に市長に集中すべきもの。たとえるなら、市長を中心にした集権的組織とイメージできそうです。なので職員は、顔色をうかがうほどに細心の忠誠心とやらを暗黙のうちに常に要求されている。ですから、彼にとっては、公務員は国民に命令する立場なんて発言も当たり前でなんの矛盾もないということになるのかもしれません(参照)。
しかし、職員が第一義に考えないといけないのは、市長の顔色ではなく、むしろ住民の要求や意見、訴えではないのか。だから、あえていえば顔は、住民の側にむけないといけないのでしょう。
あらためて地方自治体の役割をふりかえってみると、
第1条の2 地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。
と地方自治法には明記されています。
だから、この条文にしたがえば、やはり職員の目線が住民にむけられていてこそ自治体の役割が果たせるといえるのではないでしょうか。
市長のこのような思想は、異なる価値観ならば去れといった発言に一脈通じるところがあるように思います(参照)。
ですから、人事面でも、自分(=市長)に賛成しない職員がいたならば、あるいは顔色をみないで仕事をするようであれば、まさに議会での質問者がふれているようにメガネにかなわない人物として排除される可能性は高いとみざるをえません。
すでに彼の市長就任後、特別顧問・参与が増え50人になり、報酬も倍増したと伝えられています。日頃、住民の生活に直結するものであっても何のためらいもなく費用削減するにもかかわらず、一方でこの重装備が許されるのかという思いがないわけではありません。彼のよく使う表現でいえば、ガバナンスは、こうして取り巻きを厚くすることによって成り立っていますし、これに費用は惜しまない。平たくいえば自分の意に沿う人選で自分の思いのままに統治するという図式がここにあります。
その延長上で、おそらく職員の仕事を考えているにちがいはないだろうと思えます。職員も彼の指示どおりに、思いのままになるような組織づくりの構築をめざしているといえるのかもしれません。もとより、そこに住民を第一に考えるという視点を見出すことはできないでしょう。
都合のいいように民意をもちだしたり、市民が許さないとあたかも市民を尊重するかのような橋下氏の物言いです。しかし、たびたび彼が強調する白紙委任にしろ、職員にむけた市長の顔色を見てという発言も、いずれも彼に備わった住民軽視という基本的な姿勢と表裏のものではないかと思えます。いいかえると、それは、職員には市長の顔色しだいと萎縮させつつ、片方で公務員と住民の関係を命令・被命令の関係でとらえるものです。ようするに、集権的な市役所の組織づくりが他方で住民本位の地方自治を阻害してしまうもので首肯するわけにはいきません。
地方自治体は、住民のいのちと健康を守るためにあるのですから。
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