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この国の07年政治-安倍退陣から大連立へ
首相は相変わらず気負いと気恥ずかしさを感じさせる新入生然とした顔つきで、今年は美しい国元年であり、夏の参議院選では憲法改正を訴えると語った。また野党の党首たちは、統一地方選と参院選で気もそぞろという顔を並べていたが、気負いばかりが空回りしている空疎さは十年一日の感があった。
この新年の空気は、はたして2007年を貫いたのであろうか、こんなことを年の瀬に考えてみるのだ。高村氏がのべるこの07年の新年の空気は、その後の大きな変動を予測しているようでもあったし、そうでもなかったようにも今となっては思える。
安倍氏は退陣した。が、その前後で何がかわったか。ほとんど何もかわっていないかのようにもみえる。少なくとも、民主党が事態を大きくかえ、日本の政治状況を以前とは著しくちがったと国民がとらえるだけのものを示しているとは到底思えない昨今の状況である。
たとえば、参院選で、いまここにある自民党政治ではダメだと思って、とりあえず民主党に投票した人たちは、福田氏と小沢氏が密室で会談したあの瞬間に見事に裏切られたわけである。なぜなら、いまの自民党のおこなう政治とは異なる政治を求めて、あるいはいまの政治はいやだと思って、自民党には投票せずに、結果的に民主党を勝たせたわけだからだ。
それはちょうど、自民党をぶっ壊すといって登場し、改革をやるのかやらないのかという命題を国民につきつけ、小泉のいう改革というものが自分の現在をもかえてくれるという淡い期待と幻想を抱かせたのと同じように。小沢氏は、国民のこういった意識や反応から学んで、参院選で支持を訴えてきたのである。政権交代こそあなたには必要だと。
だから参院選での民主党支持は、05年総選挙の小泉への圧倒的支持とおよそ同質のものとみてもよい。高村氏にならえば、「無党派は保守」なのだから。
二大政党というものについて私は批判的にみてきたが、二大政党制に賛成であろうと反対であろうと、実際に国民の前にあらわになったのは、自民党からの政権交代を訴えてきた民主党の党首の考えていることが、自民党とほぼ同じものであったということである。自民党が大連立を志向したのと、民主党(党首)が大連立を志向したのとは、そのアプローチはたしかにちがうのかも知れないが、いずれも自民党政治の延命を図るという点で、双方が一致した結果だとみてもまちがいではない。小選挙区制という選挙制度とも結合して、ちょうど大連立劇が象徴的なように、二大政党制という枠組みをとおして自民党政治の延命が図られてきた。
だから、ナベツネが何をいおうとどうでもよい。大連立を、たとえ小沢氏が先にいい出していようと、あるいは福田氏がいい出したとしても、それが小さな問題であることにかわりはない。福田、小沢が現実に会ったという事実、これが大事だといえる。
しかし、一方で、参院選の結果は、政治を具体的にかえつつあると私は思っている。あえていえば国民がかえている。
それは、参院選の結果に自民も民主も縛られ、両党はその行動を国民から規制されているからだ。自民党は従来の自民党、自民党然とした態度ではいけない、譲歩が必要だという、そして民主党は自民党への対抗軸を示さないといけないという、それぞれにとっては一種、困難な課題を国民は両党につきつけたのである。両党は矛盾のなかにあるといってもよい。両党の矛盾を顕在化させ、政治が変わっているのだ。いまの自民党政治を支える勢力にとってはこんな矛盾は当然、即刻解消しないといけないだろう。そんな状況のなかで、件の大連立構想がもちあがったのである。
結果的に、福田氏と小沢氏の密談が二大政党制の本質を、国民の眼前で鮮やかに示してくれた。これは今後、どのような変化をもたらすのだろうか。つまり、9・11選挙と参院選とは異なる選択をなしうるのかどうか、それが国民には問われてくるのだろう。
いい方をかえれば、この2つの選挙での国民の、「変えてほしい」という消極的選択から、「何かを変える」という積極的選択をしうるか否かという問題である。参院選挙後の政治状況は、政治はかえうるという実感をもった人も少なくないだろう。だから、積極的選択を可能とする条件もまた広がっていると私は考えている。
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PS;管直人氏は社民党大会で挨拶し、こうのべています。
次の衆院選で野党の連立政権をつくり切れなかったときには、いろいろな動きが再燃していくことも十分予想される
野党連立政権が不可能な場合という仮定ですから、彼が想定しているのは自民、民主の連立ということになるでしょう。小沢氏自身が大連立構想はまちがっていないといっているわけですし、この党の執行部というものは政権のあり方を問わずに政権につくことに関心が集中すると思わせる発言です。
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