森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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田中康夫氏敗れる 長野知事選
長野県知事選は6日投開票され、前自民党衆院議員の村井仁氏(69)が、現職の田中康夫氏(50)=いずれも無所属=を破って初当選した。「脱ダム宣言」をめぐり不信任された02年の出直し選で圧勝した田中氏が、県議会や市町村長と対立し続ける中での選挙戦。反田中勢力の受け皿となった村井氏が、県政の停滞を招いたなどとする批判票を集めて支持を広げた。調整型政治を否定、県民の声を直接施策に反映させることから「長野革命」とも言われた田中県政は、2期約6年で幕を閉じた。
【以上、朝日新聞】
朝日新聞はつづけて、事前調整なしに政策を打ち上げる強引さで一定の成果をあげてきた田中氏に対し、村井氏は「すべてが知事の意向でしか進まない」などと批判、田中県政の手法そのものが大きな争点となったと評した。
その際、重要だと管理人が考えるのは、県民の利益を守る立場にたっているかどうかということだ。政治手法そのものが問題になっているが、その手法のよって立つ視点こそが問題となろう。
田中知事のとった施策のなかでも、「高校統廃合」の強行姿勢や医療費補助の廃止など、これまで田中氏を支援してきた勢力の間に亀裂を生じたことは否めないだろう。これは、これらの施策が従来、田中氏自身も強調し推進してきた施策であっただけに反発は強かったのではなかろうか。
田中氏は長野県知事を務める一方で、民主党の閣僚名簿に名を連ねた。また、新党日本の党首を兼任した。これもまた、田中支持を広げられなかった要因ともいえると管理人は考えている。
田中県政をふりかえると、2期6年間でつぎのような県民の立場にたった施策を評価することができる。
①県民の多くが反対したダム建設が中止され、県民参加による河川改修が前進した。一期目の田中氏の目玉であった。
②小学校全学年で30人規模学級が実現、乳幼児医療費が就学前まで無料になった。
③長年、行政と教育をゆがめてきた「同和行政」は県段階で完全終結
④今年度はじめて、社会保障費が公共事業費を上回り、同時に県の借金も五年連続して減少した。
注目しなければならないのは、大型公共事業を優先させて、教育・福祉などの切実な施策に背をむけ、全国ワースト2位の借金財政をつくってきたのは、ほかならぬ村井氏を今回推した自民党などの勢力であったことだ。
村井氏は「借金返済優先で、必要な公共事業をしてこなかった」と田中知事の財政再建を批判したというが、管理人はむしろ村井氏の当選によって、「必要な公共事業」ではなく、不必要な開発行政が復活することを恐れる。県民の監視が重要になる。
田中氏は敗戦が決まって「目に見えるハコ物ではなく、私が取り組んだ福祉や教育への評価は難しい」と会見でのべたという。だが、先にのべたように、福祉や教育の分野でも、田中氏がひきつづき県民の利益を守ってくれるかどうか、県民はちゃんとみていたともいえる。田中氏のある意味で自殺点ともいえる。
こんな「田中県政の弱点」を自民党などが組織の力を背景に最大限、攻撃し、いくさに勝ったのが今回知事選ではなかろうか。
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少し時間が経って、「やっぱりあかんかった」では長野県民は笑われるよ。
こちらの視点から展望を教えてください。
私は田中氏自ら掘り崩したところが大いにあると思います。ブログにものせたように、冷静に考えると、県民のための施策はかなりやられている。
今回の敗北をとおして、住民とともにというスローガンの重みをすごく感じます。
田中氏には住民自身に考えてもらうような「しかけ」が必要ではなかったかと思っています。これが住民自治の精神でもあると思うのです。そうでなかったために、だから、よけいにトップダウンという受け止めが強いように思います。
いずれにせよ村井氏当選によって歴史がまた、6年前に引き戻される可能性は高いと案じています。
また、遊びにきていただければ幸いです。
私たちは日本に住んでいるので日本という国がどのようになるのか、関心をもつのはいわば当然といえます。
けれど、日本という国がどうなるのかは、東アジアや米国、あるいは他の世界の国々との関係をおいては考えられません。
その意味で日本という「国家の復興」と第一義的に考えるだけでよいのかどうか、私には疑問が残ります。
日本の「復興」は他の世界の国々なしにはありえないと思うのです。
だからこそ中東のいま起きている紛争の平和的解決が重要だと私は考えます。
しかし、日本には安保条約というものがある。関連して日本とアメリカの地位協定というものがありますよね。そもそも、それを廃棄しないことには事ははじまりません。すぐにも廃棄できる。ここからはじまるのだと私は思います。
同時に、愛国心に関連して、「なぜ、日本だけがそれが悪いこと」とflatheatさんは疑問を呈しておられます。ある意味ではもっともなことですね。
でも、日本は戦後処理をしていない。戦前、戦後をひと続きに考える「連中」がいるということです。戦後補償も、アメリカの傘に下に入ることでうやむやですね。これでは、今の時点で愛国心うんぬんをいってもほとんど響かない、説得力はないということではないでしょうか。
私はここでも、他者にたいするまなざしを強調したいのです。それがないのに、なぜ愛国心などと世界に向かっていえるのでしょうか。他者にたいする想像力がともなってはじめて愛国心ということが理解できると考えています。
すみません、出張中でレスが遅くなりました。
日本の侵略が東アジア諸国の内部にさまざまな矛盾をもたらしたことは明らかでしょう。しかし、ご指摘のようにそれを「日本が大東亜戦争をあそこまで戦ったから戦後のアジア諸国の独立があった」と言い切ってしまうと、それは誤りだと私は考えます。なぜなら、どの国もそれを独立という以上、流血・無血のちがいはあったにせよ、内発的な自国民の運動ぬきにはありませんでした。日本ががんばったから独立がもたらされたというのは、国際的な批判にほとんど耐えられない議論だと率直に思います。
また、flatheatさんのおっしゃる「歴史は常にその段階において必要なプロセスであり、それがあったから次のプロセスに移行できる」という議論に、この意味で、ラップニッツが唱えた予定調和の匂いを感じるのは私だけでしょうか。歴史は神のみぞ知る? あるいは歴史はすべて正しいということにつながってしまいますね。
いずれにせよ、ほかのエントリーでのべていますが、私は「アイデンティティーの強調」で平和は決してもたらされないという立場をとりたいと思います。
まさにこれまでの議論の最初に戻ります。日本から出発する、日本の視点で世界をみる、これだけでは限界があると私は思います。たとえば世界から日本をみてみるとどうなるでしょう。複眼的視点―この言葉が適切かどうか分かりませんが―などといわれるのは、認識が深まるのにはおそらく複眼でなくてはならないからでしょう。
「歴史は常にその段階において必要なプロセスであり、それがあったから次のプロセスに移行できる」といわれるflatheatさんが、あらためてのべておられる本当の歴史とは何なのか、別の機会にでもうかがってみたい気もします。
ともあれ、flatheatさんの議論に刺激を受けました。
国政上の医療、福祉切り捨ての負担、不況による市民の消費低下、大企業による低賃金政策、若者の雇用不安や社会病理減少による負担も重なり県政の財政難に次々と難題が増えていっています。
くわえてマスコミの「改革」という流れで当選した田中氏を小泉首相と同列視した劇場型政治の終焉というような報道も追い討ちをかけているのです。
田中氏はよくがんばったほうと思いますが、その秘訣はやはり大型のゼネコン向けの公共事業の削減を行政や議会と対立してまで行ったことにあると思うのですが、今後知名度もあり行政や議会と対立してまで政治的な手法を貫ける無党派首長が出現することができるのでしょうか?これは奈にも長野県だけのことではないでしょう。
ご指摘の一つひとつに、なるほどとうなづきました。
田中氏の「手法」が、やはりこれまでの田中支持層の間に亀裂を生んだと私は考えています。その意味でのオウン・ゴールです。
もっとも重視したいのは、長野県民全体に依拠する姿勢を彼が貫けなかったことにあるということです。
「民主党の閣僚名簿に名を連ねたり、新党日本の党首を兼任」することは、それまでの田中の自己否定にすぎません。
いずれにせよ権力を侮ることはできません。全体をみるとうまくやられた。これが私の率直な感想でした。