サイレントヒル

監督　クリストフ・ガンズ
キャスト　ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ローリー・ホールデン、デボラ・カーラ・アンガー、キム・コーツ、ターニャ・アレン、アリス・クリーグ、ジョデル・フェルランド、ジャネット・ランド、クリストファー・ブリットン、ロベルト・カンパネラ
2006年　アメリカ、日本、ドイツ、フランス
ジャンル：ホラー、サスペンス、ミステリー

【あらすじ】
ローズとクリストファーの夫妻は、９歳になる娘シャロンの奇妙な言動に悩まされていた。彼女はしばしば情緒不安定になり、「サイレントヒル」と繰り返すのだった。そんなある日、サイレントヒルという町が実在することを知ったローズは、クリストファーの制止を振り切り、３０年前大火に見舞われゴーストタウンとなったこの町を目指す。しかし、途中で事故に遭い、ローズが気を失っている間にシャロンが行方不明になってしまう。

【感想】
数ある国産ホラーのハリウッド映画化の中ではかなり出来はいい部類だと思う。もちろん全部見ているわけではありませんけど、自分が知る限りでは一番いい。また原作ゲームもプレイしたことある人間の感想としては貧弱なハードの表現力と比べて映像が格段に進歩しているので映画化するだけの価値はあったのではないかと思います。

ただ2時間程度の映画にまとめるとなると尺の関係か、どうしても唐突に次々とイベントが発生する印象を受けてしまったのも事実なのであくまで世界観の再現が見どころです。もちろん背景には詳細な設定が存在するのでホラー映画にありがちな何の目的もないのに、ただ主人公が襲われるようなことはありません。

具体的に映像では霧がかかった視界不良の世界の再現は素晴らしかった。よく雰囲気が出ていたと思います。一方でゾンビのような敵が襲ってくる光景は他の映画でも散々見たような映像でチープ。この部分がしっかりしていればもっと評価できたと思います。シナリオに関しては日本のホラー作品に多数見受けられる、かなり救いようのない内容なので好みが分かれるかと思われます。役者は演技は問題がないものの、主人公が全く母親に見えないのがマイナス点。旦那が一切活躍しないのもバランスが悪いと言わざるを得ない。

監督はかなり原作ゲームのファンなのではないかと勝手に思い込んでおります。やはり原作の知識があった方が楽しめる作品だと思います。知らないと？になる可能性あり。

お薦め度：★★★★★★☆☆☆☆

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