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ブレードランナー2049

2017-11-28 12:32:30 | ★★★★★★☆☆☆☆

監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、ジャレッド・レト、ロビン・ライト、バーカッド・アブディ、デヴィッド・ダストマルチャン、ヒアム・アッバス
2017年 アメリカ、イギリス、カナダ
ジャンル:SF、アクション、シリーズ

【あらすじ】 
前作から30年後の2049年の世界を舞台に、ブレードランナーの主人公“K”が、新たに起こった世界の危機を解決するため、30年前に行方不明となったブレードランナーのリック・デッカードを捜す物語が描かれる。

【感想】
水準以上の出来だとは思うが、「ブレードランナー」が公開から30年以上経っても根強い人気をがあることを考えると本作にそのようなカリスマ性は一切なかったですね。その点においてはその時代においてどれだけインパクトがあるものを作れるかが鍵となるのでしょう。でも大コケと言われていることについては元々商業的に成功する作品じゃないからと擁護したい。

作品のテーマは「生きる」だったと感じました。人間の道具として生み出されたレプリカントは旧型は常に命の危険に晒されていて、身分を隠しながらも必死に生きている。新型は使い捨てのように利用されている。主人公の恋人が実態のないホログラムであることも命を意識させるものでした。更にあるレプリカントが妊娠して子ともを授かったことでレプリカント達の思いは強くなる。その事実は人間と変わりないことを意味するため人間にとって非常に都合が悪いので一方のレプリカントを生み出した企業サイドは大量生産が可能となることから子供と父親を手に入れたい。それぞれの思惑でストーリーが動いていくという展開でした。

2時間40分の最近にしては長尺映画でしたが、情報を一つずつ小出しにしていく形で全容が明かされるので飽きずに観ることができました。キーワードになる謎がいくつかあって主人公「K」の正体、生まれた子供や両親の正体、居場所などですが作中で全て明かされます。オリジナルの方はデッカードがレプリカントなのか等の謎をはっきりさせなかったことで論争が生まれたのと対照的でした。ちなみにデッカードは本作で人間が暮らせない放射能の中で普通に生活していました。

難点は主人公の影が薄かった点。特に後半はハリソン・フォードに食われていました。ハリソン・フォードの存在感は最近の役者では敵わないですね。上述した物語の謎に気を取られてしまい主人公の絶望とか悲哀などがグッと伝わってこなかったというのもあったと思います。初代と比べるなら「ブレードランナー」はハードボイルドやロマンス、ミステリーなどがバランスよく絡み合ってたのに対し、本作はKの描写に偏りが見られ娯楽性が薄いかなと感じた。

過去作品の復習は必須です。でないとレイチェルが出てくるシーンとか全く感動できませんから。

見る側を失望はさせてないけど、「ブレードランナー」が持つ根強い人気には到底及ばないだろうなという評価です。

余談

イオンのオーナーズカードで映画いつでも1000円、ドリンクがポッポコーンの引換券がもらえるってそんな制度いつからあったのか?全く知らなかった。


お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆


ブレードランナー2049


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