ミッドナイトクロス

監督 ブライアン・デ・パルマ
キャスト ジョン・トラボルタ、ナンシー・アレン、ジョン・リスゴー、デニス・フランツ
1981年　アメリカ
ジャンル：サスペンス

【あらすじ】
B級映画専門の音響係ジャックは効果音の収録中に、偶然車の転落事故の一部始終を目撃する。慌てて車に乗っていた男女を救い出すが、男は既に事切れていた。死んだ男が次期大統領候補であることを知ったジャックは、さらに録音していたテープから一発の銃声を聞きとめた。事故に疑問を抱き始めた彼は、生き残った女性サリーと共に真相を究明しようとするが、2人は何者かに命を狙われ始める……。


【感想】
この作品、タランティーノが絶賛しているせいか世間的には高評価なのですが、冷静になって見てみると、ラストを除けばいかにも「火曜サスペンス劇場」とかでやっていそうな内容です。（進行のペースや映像もそれに近いものがある。）私は少し過大評価されていると思います。

違いをわかりやすく表現すればセブン並に後味の悪いラストとジョン・トラボルタの濃いキャラです。それだけで支えられているといってもいいでしょう。

サリーの目的は結局の所、金欲しさです。市長を不倫スキャンダルで失脚させるために近づいたが、ついでに殺されそうになった。そのため真実を突き止めようとするジャックに対してどこか非協力的で、どうでもいいような素振りを何度も見せています。このあたりの駄目女的な描き方は個人的には結構好きです。

それにしてもデ・パルマも当時奥さんだったナンシー・アレンをよく殺すよなと感心してしまいます。ちなみにトラボルタとナンシー・アレンのコンビはキャリーの馬鹿カップル以来です。さすがに4年以上の歳月が経っているので大分雰囲気が変わっています。なのでキャリーを見ていれば、一層感慨深いものがあるでしょう。

お勧め度：★★★★★★☆☆☆☆

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