ドミノ・ターゲット

監督 スタンリー・クレイマー
キャスト ジーン・ハックマン、キャンディス・バーゲン、リチャード・ウィドマーク、ミッキー・ルーニー、エドワード・アルバート
1976年　アメリカ
ジャンル：ドラマ、サスペンス

【あらすじ】
模範囚・ロイはCIAから脱獄の手引きと引き換えにある暗殺を依頼される。妻との幸せな生活を手に入れるべく、一度はその要求を呑むが、そのターゲットが政府要人だったことから事態は急転し…。

【感想】
70年代の映画は発想や着眼点の新しさを重視して最後まで突っ走るタイプのものが多いですね。その点では「カプリコン・１ 」と同系統だと思います。ただし裏を返せば、同系統で一括りにされる中であちらほど完成度は高くないなと思ってしまいます。

この手の映画は設定上必ず矛盾が生じてしまうのは仕方ないと思いますが、それを気にさせない作りができるかが勝負だと思います。その点で刑務所の同僚が実は生きていて主人公と同じミッションに参加していましたというのは「いくらなんでも無理があり過ぎではないのか」と気にしてしまいました。しかも彼は最後に主人公の命を狙いにやってくるのですが、説明不足なせいか、初見では誰だかわからなかったです。そんなのはお前だけだと言われれば否定のしようがありませんが・・・。

本作よりは「カプリコン・１ 」を先に見ることを薦めます。こちらも良く考えれば嘘くさいですが、政府の陰謀という説得力があるため見ている間は気にならないからです。
いずれにせよ７０年代のテイストは十分に堪能できるかと思います。

お薦め度：★★★★★☆☆☆☆☆

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