ナイロビから今回の旅のメインの目的地である「ロイトキトック」に向かう。
ロイトキトックはケニアの南東にあり、ナイロビから車で250Km、
約3時時間の所にある。
アフリカの名峰キリマンッジャロのある国、タンザニアとの国境
すぐ傍にある町だ。
中国の援助により中国人が作った舗装道路があるおかげで
ずいぶん楽になったそうだ。
ケニアへの中国人進出はめざましいらしく、インフラ整備のみならず
製造業など起業し、成功する人たちも多く出てきているのだそうだ。
そういえばドバイからケニアへ向かう飛行機の中
お隣りはビジネス目的の中国の方だったし
斜め後ろのビールを注文しまくり嫌がられていた数名の男性も中国人
それに出国の際、後ろに並んでいた男性数人も中国人だった。
ケニアに向かっているというのに、中国人の近くを
選んでいるわけでもないのに、こんなにたくさんのアジア人、
中国人男性を見ることになるとは、まるで想像もしていなかったので
驚いたし、どうしてこんなに多いのだろうと
不思議に思ったのも、だんだんなるほどと納得だった。
A109でナイロビを南下して行くに連れのんびりとした景色が拡がる。
途中、鉄道を見られた。Kenia Railways。
これはモンバサからの貨物だろうが、最近では乗客も貨物も
減少しているそうだ。
でもこの日の朝、カレン・ブリクセン ミュージアムで
カレンはモンバサから鉄道でナイロビに向かったということを
話していただけに、鉄道を見られたことがなんだかうれしかった。
モンバサロードは片側一車線の道路だが、モンバサ、ケニアを結ぶ
500Kmの道路だ。
モンバサはインド洋に面しているため、船で多くの物資が運ばれる。
これらを運ぶために、大型のトラックやタンクローリーなどが
舗装されたこの道路を利用する。
タンザニアの国境にも近いこともあり、かなり重要な訳なのだが
なんと言っても一車線、しかも標高差もそれなりにある道なのと
車も中古車で、しかも万全に整備されている車とはいえないトラックが
ほとんどの中、簡単に追い越すこともできない。
故障車や事故も多いようで、止まっているトラックを何度も見た。
景色だけを見ているとのんびりした気分になるが
実際のところは都会とはまた違う緊張感がある。
A109を逸れてロイトキトックロードに入る前の町
「Emali(エマリ)」では路上で赤タマネギを売っているマーケットが
たくさん出ていて、人が住んでいることを実感した。
もうここまで来ればロイトキトックまではもうすぐのようだ。
マサイの町、Oloitokitok・ロイトキトック。