ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

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ポール マッカートニー ~ 武道館と天の采配

2015年05月06日 | 日記

東京ドーム公演を堪能したばかりだというのに、日増しにヒートアップする武道館公演の話題。

ビートルズが来日していたのは、わたしが生まれる数日前の1966年夏の日の出来事で、
およそ半世紀を跨いで、同い年の夢が現実になろうとしていました。

 

武道館のチケットは持ってないし、いつものように仕事に出かける朝でしたが、
出社前にタリーズ・コーヒーで話していて後輩が発したひと言が、

” (武道館のある)九段下なら 靖国通りを歩いていけば30分くらいで行けますよ”。

なんとなくおさまりのつかない気持ちもあって、開演時間には間に合わずとも、
場外からエールを送るのも悪くないなと思い、歩いて行ってみることにしました。

(今月初めに花見に行った時も、英国大使館方面から千鳥ヶ淵を北上し、ポールがやって来る予定の武道館まで足を延ばしていました。)

 

今度は皇居の東側サイドから靖国通りを西へと歩きます。
途中、ポールを乗せた車が、日比谷のペニンシュラから東京ドームへ向かうのに通っていた、本郷通りを越えて、北の丸公園のある田安門へと。
まるで導かれたかのようにやって来ました。

 

ビートルズ来日時のTV番組のテーマ曲だったミスタームーンライトが顔を出したような月の夜。
コンサート開始予定時間には間に合わず、7時を過ぎて到着したというのに、武道館にはまだ入場待ちの列が。
ポールの会場入りも遅く、かなり押したスケジュールになっているようです。
中止になった昨年の武道館公演の開演は昼間だったので、仕事のある現役世代には無理目な日程でしたが、
今宵、コンサートはまだこれからなのです。

結局この日、1000人以上のファンが、武道館の外からコンサートを聞いていたようですが、
ぼくもツツジの咲く北の丸公園を歩きながら、どの辺りで今夜過ごそうかと考えていました。

なんだか人と話がしたくなって、チケット売り場に行って、ものは試し、と聞いてみると、
Twitterで話題に上がってた当日売りの参加席(2万円)は無いけど、4万円のスタンド席が若干枚だけ在庫が出たんですって!
ちょっと外してから、4万円のチケットを買いに戻ると、今度は、参加席の在庫が確認できました!って。
場外から聴くつもりだったから、入場できるだけでも望外の出来事で、嘘みたいな予想外の展開になったのです。

 

今日のチケットは、横断幕と同じデザインの、ビートルズ来日公演時のチケットデザインを復刻したものなのですが、
急遽発売のチケットにつき、手書き。
(でも、あとで郵送で復刻デザインの「座席番号入り特別チケット」に交換できるそうです。)

開演スタートが8時近くまで遅れてくれたおかげで、開演前ぎりぎりで入場、
係の人が急いで席まで案内してくれました。

ほどなく、ポール登場! 近い!

 

オープニングはキャント・バイ・ミー・ラヴ。

東京ドームとは音響が違って、ギターやピアノの細やかな音の粒が聴こえる。

背後のほうからのビューイングは新鮮、ポールの目線と同じで、会場の臨場感が伝わってきます。

( ↓ ) Encoreでは、リストバンド型のライトでユニオンジャック×日の丸が。これは、ステージ方向からの目線でないと分からない。

     それに、ステージ床面スクリーンに映った日の丸も、ここからなら分かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武道館では防災上やらないかも、って思ってましたが、「死ぬのは奴らだ」のマグネシウム弾炸裂。

ポールが爆発音や熱風に驚くジェスチャーをよく見せるお馴染みのシーンですが、
ステージ側に近い席にいると、熱風や煙をリアルに感じました。ほんとに熱いです。

武道館ではドーム以上の一体感やグルーヴ感が。
Let it be や Hey Judeでの、会場と一体となったセイクリッドなバイブレーション。

 

(写真右上) ペニンシュラホテルで正面まで来ていたのは、ツアー・カメラマンのKim。
(写真下)  彼の撮影によるグランドピアノからポールが目にする、ファンタスティックな武道館の光景。
残念ながら、ポールがグランドピアノに座ると、ぼくの席からだと姿が見えなくなる。

でも、マジカル・ピアノはよく見えた。いつもの正面からではなく、鍵盤や、ポールのシャツのしわまで。

まるで4月初旬に見た千鳥ヶ淵のデ・ジャブ、散ったはずの桜が舞い戻ったかのような桜吹雪。 

今年の春は幾度となく美しい散り花を見たが、とうとうフィナーレを迎えたようだ。

2015年の武道館なのだが、1966年の武道館の時空ともつながっているような気がする。
 

開演してから2時間以上が経過したことを示す、レトロな時計台。

千鳥ヶ淵花見のデ・ジャブ、予定外の靖国通り散歩、遅れた開演時間、直前になってのチケット入手、

天の采配のような夢の夜、そして何事もなかったかのように静かに位置を変えていた月の光。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記憶を形に残そうとした東京ドームだったが、武道館では記憶にとどめることを大事にした。

昨日の記憶を少しだけ。

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2 コメント

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ええっ! (ひか姐)
2015-05-07 11:06:34
ギリ当日券でポールの世界を満喫できたんですね!
すっごーい!!

臨場感溢れるレポで私も行ったような気分になりました

でもその場で同じ空気を吸った人にしか掴めないだろう記憶は、一生の宝物でしょうね
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Re:ええっ! (lifelongpassion)
2015-05-07 20:00:07
残りものには福がある、とはまさしくこのことで(笑)!
朝にはまったく予想だにしなかった展開となった一日で、ほんとうにいろいろな偶然が重なって、気づいたらステージのそばで観ていた夜でした。
連日こればっかり投稿してますが、めずらしくミーハーな本能の赴くままの投稿になってるから、臨場感がつたわるのかもしれません~。
そろそろ、ふつうの心象生活に帰還しようと思います。
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