ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

目指すはスクラップ・ブックか、はたまたビジョン・ボードか。
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小さな竜巻(Warterspout)

2011年08月27日 | お気に入り♪(ビートリー_見つけもの)

金曜の夜、夜半過ぎになって、26年ぶりの同窓会の写真がアップされてるのをようやく見た。

そこに私はおらず、通り過ぎていった記憶ともよべない時間と場所が写し取られているのを、
なすすべもなく眺めているだけなのだが、
それぞれの26年があったのだな、と思わずにはいられない。
(名前と顔がわからなくなってるひとも沢山いる。これでは、大阪の街でたとえすれ違っていてもわかろうはずもない。)

「ちょっと待って」、タイムをかけたいような気分。

少しオーバーな引用になるが、
" 僕は生涯最大のチャンスが目の前を通り過ぎてゆくのを、じっと見つめることしかできなかった。"ふう。

Waterspout - Paul McCartney


Daddy loved a dancer, though she never gave an answer / ダディは踊り子が好きだったんだけど 彼女は振りむいてもくれないから
He used to follow her all about  / 追いかけまわしていたんだってさ
Still, she couldn't shake him, she didn't seem to make her mind up / それでも、彼女はおかまいなし
Till he took her to the waterspout / 竜巻のある場所へ連れて行くまではね

Love comes in, love comes out / 愛はやってきては また去っていく
At the bottom, at the bottom of the waterspout / 竜巻の底の底の方ではね
Whoa whoa whoa, love comes in, love comes out
At the bottom, at the bottom of the waterspout

Woody wouldn't do it, but he said he never blew it / ウッディはする気がないんだ、絶対吹き飛ばせないって
He didn't know what was hanging out / とぐろを巻いているのが何かわかってなかったんだ
Oh, till he got an answer out of daddy's dancer/ そう、ダディの踊り子が教えてくれるまではね
When she took him to the waterspout / 彼女が連れて行ってくれたのは あの竜巻のあるところ

Only love can get you at it and in a minute / 愛があれば あっという間に行くことができる
You will find yourself swimming in it, only love / 竜巻の中で泳ぐんだ
Catch you up today, take your breath away / しっかり喰らいついて、息を止めて
Make you want to say what you're thinking of, it's only love / 大事なのは愛することだって言えるように 

Daddy couldn't stand it, said Woody was a mad bandit / ダディは耐えられないんだって ウッディはそれは手に負えない暴れん坊
And they were knocking each other out / いつもお互いやり合ってる
Whoa oh, till the little dancer came up with another answer / 小さな踊り子がやってきて教えてくれた
When she took him to the waterspout / 彼女が連れて行ってくれたのは あの竜巻の場所

登場人物のいくたりかは「行くべき場所」を見出すが、そうではない者もいる。
いくたりかは「なすべきこと」を知るが、そうではない者もいる。
それは私たちの実人生と変わらない。

物語は「私がどこへ行き、何をすべきかを知った」とわかった時点で、
「いつ終わってもよい権利」を確保する。

もういちど 村上春樹にご用心
内田 樹
アルテスパブリッシング


これに感化されて訳してみた。

すぐれた物語は「身体に効く」。だから、私たちは「物語を身体で読む」。
他人の頭から送られてくるのは、輪郭のはっきりした語や文ではない。ノイズであり、ある種の波動である。
自分の身体を他者の頭脳に接続して、身体に発生する「ざわめき」を忍耐強く聴き取って、
それを自分の脳にもわかる言葉に置き換えてゆく。

~ ほんとうにわずかでも、好きな作家の数ページだけとか、そういうのを写経的に翻訳する。
  週末になると"写経"する。今日は誰それの短編をひとつ訳しました、というね。
  すごくいい趣味だと思います。


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