ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

目指すはスクラップ・ブックか、はたまたビジョン・ボードか。
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プーチンのピアノとロシア民謡とレディマドンナ

2016年12月23日 | ツールとしての音楽

武術からハンティングまでこなし、マッチョなイメージで知られるロシアのプーチン大統領、
“私は音楽や歌が上手なわけではありませんが、音楽は大好きです”と言って、ピアノの弾き歌いにも取り組んでみせる。

グレン グールドにも似た、唸るような弾き歌い。
おじさんの歌は、必ずしも麗しくなくてもよいのだ。

В. Путин сыграл "С чего начинается Родина" и спел песню

ロシア民謡の一週間、さしたるイベントの有無に頼らずとも豊かな抒情。
レディ マドンナの歌詞にも似た、ごく普通の一週間、
それがオクターブで揺らぎながら歌になるのです。

【ロシア音楽】一週間 (Неделька) (日本語字幕)

ピアノ教室に通い始めて一年になります。( 龍のいる谷間にて ~ 第一夜 )
そんな年の暮れに練習しているのはレディ マドンナ。
ピアノはバラード系の曲が多くなりがちなのですが、これはクールなロックナンバー。
マーサ・マイ・ディアにも似たオクターブ奏法の左手ベースの動きとか、ピアニスティックな感じで弾いてて愉しい。

こうして撮影してアップするのは、それ自体がとても良い練習になります。
自分の弾きぐせというか、つっかえ具合を客観的に見れるからでしょうか。
エンディングや間奏もこれからだし、うまく歌を乗せるのもこれからですが、少しずつ上手になってゆけばいいや。

レディ マドンナ 練習中

天声人語の書き写しはやっていませんが、そういう鍛錬の仕方もあるのです。
書き写しもピアノの弾き写しもどこか似ているような気がする。
新しい言葉や音、それらの使いまわし方をなぞってみることで、
適当だった稜線がキワだってきて、感性を高めていけるのだと思う。
なぞったり、真似ぶことの大切さ。

 

生身の人間は、まして音楽をやろうというような感性豊かな人間は、
その日の天気、気分、体調、場の雰囲気などに左右されるもので、また、左右されて当然なのだそうです。
また、音楽をやっていると、感受性が強くなり、敏感になってくるために、緊張を感じやすくなったりもするそうです。

感性の豊かさは年を重ねた分だけ備わっているというのに、
大人はそこにフタをして、あるいはそこに価値を置かず、上手に出来るかできないかの世界にはまりがちになるという。
そうなるとスターウォーズのダークサイドのようなもので、なかなか抜け出すことが出来ないらしいのですが、

「緊張しない方法はないけれど、動揺しない訓練は出来る」。

「私は私で行く」と居直って、震えながらでも「心を開く」こと。

” 心や感性には老いというものがなく、死ぬまで成長をし続ける。”

ピアノでもって何を鍛えようとするのか、何を豊かにしようとするのか。

上手に出来ないからとフタをしたり、あるいは価値を置かず、ということはしないでいよう。

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