ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

目指すはスクラップ・ブックか、はたまたビジョン・ボードか。
隠れ家CLUBゴルフィーにようこそ♪

移動祝祭日 ~ La Mer

2011年09月04日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

ヘミングウェイが若き日のパリの思い出を綴った「移動祝祭日」を氏は愛読しているそうだ。

「もし君が若い時にパリで暮らすことができれば、残りの人生をどこで過ごそうと、パリの日々はいつも君と共にある。
 なぜならパリは移動祝祭日なのだから」
(ヘミングウェイ)

パリで暮らした日々は、移動祝祭日(movable feast, 年によって日が変わる祝祭日)、
その人の一生のどこにも祝祭日としてついてゆく、という。

海野弘 本を旅する
海野 弘
ポプラ社

作家のインタビューなどを読むと、驚かされることがある。
たとえば村上春樹氏はこう語る。
~小説家として長い歳月にわたって小説を書き続けながら、同時に誰かに好かれることが可能であるとは思えない、
嫌われたり、蔑まれたりする方が、どちらかといえばナチュラルなことみたいに思える。

そんなふうに自嘲することはない。
表現者はたしかに、表現することによって一種の旗を掲げるようなものだから、
選ばれない、支持されないリスクを引き受けなくてはいけないかもしれないが、
岡本太郎氏が言うように嫌われるくらいで丁度いいのだ。
逆説的だが、嫌われる分だけ、のびのびと自由になる権利を獲得できるようにも思える。
岡本太郎氏は、そっちの方が全然大切だと諭しているのではないだろうか。

私が作家先生に求めるのは、強さを持った、全人的な魅力であるようにも思えて、
そこへ行くと、ヘミングウェイの言葉のなんと爽やかで頼もしいことか。
パリなんぞには行ったこともないのだが、言わんとすることは、なんとなく分かる(ような気がする)。

ゆっくりと台風が西日本を通過して、関東でもときどき思い出したように、バラバラっと雨が降る週末。
夕方暗くなった空をよく見ると、今夏あんまり見なかった入道雲がまだむくむくと覆っていた。

( ↓ ) よい歌に恵まれた今年の夏を象徴するかのよう。← 気が早いぞ、紅白は12月だ。
    メロディを少し離れて、少しふざけながら愉しげに、寄り添いながら舞い踊るようにハミングしている。
    ポール マッカートニー風の外し方というか、いくつかのメロディやアイデアが自由に、少し気まぐれに降ってくる。
    こういうイメージは「移動祝祭日」となって、ついてきてくれるのだ。

La Mer (Beyond The Sea) - YouTube Co-Production

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 魚たちのある光景 | トップ | 次の記事へ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿