それに、苫米地氏の本もそうでしたが、このフォレスト出版のシリーズ、表紙がピンクでなんだか、怪しい客引みたいな感じ。。
サラっと読めてしまう本ですが、ところがどっこい、タメになりそうな内容、いいフレーズがあるのです。
こういうテーマは、難しい言い方になりますが、一冊の本だけでなく多面的に検証してみないといけないな、って思ったので、
以前に読んだゴルフメンタルの本なんかに書いてあった、潜在意識にかかるところなんかも、あらためて読み返したりしてみました。
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「心のブレーキ」の外し方~仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー~ 石井 裕之 フォレスト出版 このアイテムの詳細を見る |
さらには、文章で説明されても本当の納得感は得られないように思えて、脳科学をもっと客観的・科学的に知ることができる本も読んでおかないと、って流れで、池谷先生の本「単純な脳、複雑な私」を読みました。(2回目読んで、整理してから記事にしようと思っています。納得感のある客観性を持った良心的な本でありながら、目からウロコの連続、素晴らしい本でした。潜在意識というか強烈な無意識の作用について、そのパワーを認めてしまう実験事実、説得力があります。)
さて、「心のブレーキの外し方」から、キーフレーズです。
煽動的なタイトルに思えますが、やる気や感動が長続きしないのは、" あなたの心にブレーキが働くから "と説明し、
ブレーキの原因となっている潜在意識を理解し 自信をどうやって持つか、という方法論に踏み込んだ本。
単純なポジティブ・シンキングを否定し、(あなたには再現不可能な)誰かの成功体験を書いた本はあなたの役には立たない、と言い切るところに共感。
言葉の少ない本ですが、
" 私にとって、本とは、著者からの心のこもった手紙。
何度も取り出しては、繰り返し 繰り返し、手紙をくれた人の魂を感じたい。"
大切なのは中味です。
時間をかけずにさらっと一回読んで情報を吸収することが頭のいい証拠、みたいな時代風潮について、
そんなふうにかき集めた情報で いったい何をしようというのか、という下りも、なんだかグサリとくるものがあって。。
本を読みっ放しにしてはだめ、血肉になるような心の向け方をしたいとあらためて感じました。
<潜在意識はあなたを変えさせない!>
・ 身体が暑くなれば発汗して体温を下げ、寒くなれば身体を震わせて熱を出そうとするように、
潜在意識も、急激な変化から自分を守るために、できるだけ現状を維持しようとする。
・たとえ貧乏であっても、少なくとも”昨日までと同じように貧乏なら、潜在意識は安心する。”のです。
後になってチャンスだったと思うような好機であっても、その時には、なんとなく怖くなったり、なんとなく気分が乗らなかったりする、
それは潜在意識の現状を維持しようとする性質の結果。
<人生が思い通りに進まないのは、ほとんどの場合、この潜在意識の現状維持メカニズムが作用しているから>
ダイエットのリバウンドやマリッジ・ブルーと呼ばれる現象もそう。
前向きに成長しようとする意識があるにもかかわらず、心にストップがかかってしまう潜在意識の矛盾に気づくこと。
<潜在意識を、新しい自分に徐々に慣らしていけばいい>
しかし、最初の一歩、スタートには大きなエネルギーを必要とします。
そのハードルを低くし、うまく加速して新しい流れに乗るための準備体操が大事。
そのために、 ”スタートは、繰り返して、できるだけ丁寧にゆっくりとやる ”
前に読んだ「勉強にハマる脳の作り方」にも同じようなことが書いてありました。
~ イチローがバッターボックスに入った時の動作、ゴルフのルーティン、勝負服、、
集中のゾーンに入るには「入りの儀式」に気持ちを込めることが大切。
人はいきなり始めるということが苦手なので、パターン化した動作や手順を踏むようにしておきます。
心を込めた方が、前頭前野は強く活性化され、沈静化も速やかに起こる。
最初のスタートは、たっぷり時間をとって、潜在意識を安心させてやる。
安心した潜在意識は、あなたの努力をサポートしてくれるようになり、結果として目標実現のスピードが加速する。
一旦そうなれば、あとは止めることのほうが大変になる。
現状維持のメカニズムが作用するので、お金持ちは 楽にお金持ちのままでいられる、というわけ。
<あなたの中にいる"たくさんのあなた"に心を配る>
潜在意識の中の自分には、たくさんの自分がいる。
分かりやすく例えると、成功や自己実現担当のあなた、お金やモノの豊かさを求める経済担当のあなた、人間関係担当のあなた、e.t.c.
・潜在意識の全体性の原則
あなたの中のあなた同士が矛盾しないよう、バランスよく、成長するのが潜在意識の世界。
仕事が忙しいときには、具体的な家族サービスができなくても、家族のことに心を向ける。
潜在意識にとって何より大切なのは、どれだけ真剣に心を向けたか。時間や上手下手は関係ない。
潜在意識にとっては、(気休めを言ってるのではなく)真剣に気持ちを向けるということが、確かな実体として作用する。
この全体性の法則があるから、人生のトラブルにたたきのまされても、
例えば経済担当のあなたが落ち込んでも、別の健康担当のあなたや、人間関係担当のあなたが支えとなり、回復のサポートをする。
<潜在意識は答えを求め続ける>
ど忘れした人の名前や、机に向かってて浮かばなかったアイデアを、休憩中に突然思いだしたり、思いついたりする。
これは、意識が考えるのをとっくにやめてしまった後も、潜在意識はずっと答えを探し続けている結果。
<答えが見つかるまでストップしない潜在意識に、決して答えが出ない質問を投げかけない。>
人の頭の中には1日に5万ほどの「考え」が浮かぶ、とのこと。
どうして自分はダメなんだ、みたいな答えのない考えは、潜在意識のリソースを奪い、疲れさせるだけ。
何ならば自分はちゃんとできるのか、って言い換えるだけのことで、潜在意識は、答えを探し当ててくれる。
(答えを検索(サーチ)し続けるのが 潜在意識なので。)
<チャンスに対して「イエス」と言った方が結果がダメでも潜在意識的に見ればプラスに作用する>
「ノー」というと、失敗も成功も味わえない。
やってれば成功したかもしれない、という密かな思いが 潜在意識にとっては終わらない無意味なサーチのきっかけになってしまう。
「イエス」と言って失敗しても、ダメだったという気づきを得た方が、潜在意識は決着して次のリソースに向かうので、確実にプラスに作用する。
結果にかかわらず前進できる人というのは、失敗の本当の意味(失敗は成功のマザー、ですね)をわかっている。
・魅力的な仕事を打診されたら、「イエス」が先。諸々の調整は後。
チャンスにイエス、と言うことはギャンブルでなく投資。
・またそのうち、というくらいなら、むしろきっぱり「ノー」と言う。
・答えのない悩みは百害あって一利なし。
ゴルフ力のアップにもつながる内容。
長くなったので、続きはあらためて。
ぐっときて、
ぐさっときたけど(∵)ヘ?
初速をゆっくりと、たっぷりと、はグッドだと思います。
最近、自分が考えていることと一致しました。
このテーマは、
いろんな角度から掘り下げようと思っていますので。。
ゴルフの上達に、これを具体的にどう活かすか、
まじめに思案中です。