国家による思想検閲やメディア規制が横行する社会へと歴史を進めた日本、
図書館や本の自由を守る「図書隊」と弾圧する「良化隊」の戦い。
年号が正化に変わる頃「メディア良化法」が制定された。
人権擁護と青少年をメディアの悪影響から守ることを口実に、
武装した良化特務機関による、表現の自由への弾圧が始まった。
「メディア良化法」の検閲に対抗する為、時を同じくして「図書館の自由法」が成立し、
地方自治法に所属する図書館は、この法を根拠に中央政府と対立し、 自己防衛の為の防衛組織を持つに至る。
両者の抗争は激化の一途をたどり、法の制定から30年を経た現在では、完全な武力闘争と化している。
先日の安保法案を巡る時代の動きに呼応するかのように、
二作目となる「図書館戦争 The last mission」が今日封切り初日となりました。
” 正論は正しい。だが正論を武器にする奴は正しくない。お前が使ってるのはどっちだ?”
” 正しければ何を言ってもいい訳じゃないんだよ ”
” 歪んでいるのは、世界なのか、私なのか”
一面的ではなく、考えさせるようなセリフの数々、予想を超えていました。良い映画を観ました。
久しぶりにパンフまで買った。(左は見ていない前作のもの)
青と赤が似ている。10/2にリイシューされたばかりの「Tug of war」と「Pipes of Peace」。
図書館戦争のテーマ曲のLibrary Warsは、
ピアノ・レッスンの課題曲として取り組んでいる、Jupiterの響きにどこか似ている。
ジュピターの作者であるホルストはイギリスの作曲家。(平原綾香 in 英国 「ジュピター」 100年 )
少し物憂げなのに、強さを秘めて、深いところに届いてくるようなアイリッシュな響きに惹かれる。
パイプス オブ ピースのカヴァーに面白いのを見つけた。
決して上手な歌とは言えないが、アンプラグドな、素朴でアイリッシュ風の音色が秀逸だ。
元になっているポールのビデオは、
第一次世界大戦のさなかフランスで戦っていたイギリス軍とドイツ軍が、
クリスマスに一時停戦をしたという実話を映像化したもの。
Pipes Of Peace / Unplugged-cover
パイプス オブ ピースのジャケット写真のモチーフになっている「ゴッホの椅子」には
対になっている「(ポール)ゴーギャンの椅子」というゴッホ作品があることを知った。
パイプス オブ ピースのテーマカラーである黄色と対をなすかのように、
青と赤をテーマカラーとしたタッグ オブ ウォー作品のテーマカラーを思わせる色使い。
「ゴーギャンの椅子」のことを、ポールの作品に絡めて語られているのを見たことはないが、
不均衡に湾曲した椅子の上で揺れる燭台の灯といい、
I Light a Candle to our love、で幕を明けるパイプス オブ ピースの伏線になっていたに違いないと思う。
太陽の明るい黄色の光の中にある、簡素で安定した「ゴッホの椅子」は、音楽的・絵画的な解決を表しているのだろうか。
幸運の黄色いダブルマーカー。
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