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素敵な景色に遇えるかも・・・

ひな祭りのお菓子「からすみ」 へのリベンジ~!?

2009-04-04 | 四季折々のひとりごと
【ご近所の庭に咲く梨の花】

真っ白な梨の花です。
梨の花ではありますが、実が生ったところは見たことがありません。
だから、ナシなのでしょうか…

                            


【クリーム色のスイセン】
 
この辺りでは、ひな祭りは旧暦で祝います。
ひな祭りには、からすみ をお雛様に備えるのが
慣わしになっています。
からすみ と言っても鰡(ボラ)の卵巣の塩漬けの
ことではありません。
米の粉から作るお菓子のことです。

鰡の卵から作るカラスミとは、塩漬けにした後
干して作られたもので
ウニ(塩うに)、このわた(なまこの腸の塩辛)と並ぶ
日本三大珍味のひとつです。
鯔(ボラ)は出世魚の一種であり
  ※成長するにつれ、ハク→オボコ(スバシリ)→イナッコ→イナ
   →ボラ→トドと名前が変わります。
     これ以上先がないことを「とどのつまり」と言うのは
     ここから来ているそうです。



カラスミは、中東からシルクロードを通り、中国に伝わった食品なのだそうです。
唐(昔の中国)の上等な墨ににているところから「唐墨」=カラスミと呼ばれるようになったそうです。

出世魚でもあり、たくさんの卵がはいっていて一対の形になっているところから
「繁栄」「子宝」「夫婦円満」を意味し、縁起の良い食べ物として珍重され
ひな祭りに備えられる食べ物となったようです。

しかしながら、がらこの地方は山の中であり、海産物はめったに手に入らない貴重なものでした。
そこで、米の粉でこのカラスミに似せたお菓子であるからすみを作ったのが
始まりとされています。

しかし、鰡の卵巣に似せて作るのが難しかったこともあり
いつの間にか、切り口を富士山のような形の棒状につくるようになりました。
木曽ヒノキで有名なこの地方には、木地師と呼ばれる木工を生業とする人が多く
その木地師の人たちが、この、からすみの型を作ったそうです。

元々、くず米を粉にしたものから作ったお菓子でした。
大切なお米を、例えくず米であっても捨てることなく食べる工夫から生まれたお菓子でもあります。
この、からすみを作らないと、不作になるともいい
「五穀豊穣」を祈るお菓子とも言われます。

郷土のひな祭りのお菓子ではありますが、「繁栄」「子宝」「夫婦円満」「五穀豊穣」
そして、日本一美しい富士山のようになって欲しいという
人々の思いのつまったお菓子なのです。

               


     水仙畑~!    

 昔はからすみと言えば、其々の家庭で作られるものだったのですが、今では専門店や和菓子屋さんに売っています。
近所のおばあさん達も自分で作られます。

10年位前のことですが、その中のからすみ作り名人のおばあさんに
からすみなんて簡単やで、いっぺん自分で作ってみんさい。」と言われ
友達と二人で挑戦してみたたことがあります。
ベテランのおばあさんの話ですから、材料は目分量、蒸し時間や練り方も感に頼るものなので、あやふやではありましたが
木型と新しいふきん(絞りの模様に、ふきんの字があるもの)
そして材料を揃え兎に角作ってみたのです。

悪戦苦闘の末、出来上がったからすみは、あまり美味しいものではありませんでした。
蒸し時間や練り方に問題があったのだと思いますが
何より失敗だったのは、白いからすみ「ふきん」という
紺色の文字が写ってしまっていました!!
新しいふきんだったので、染料が蒸している間に付いてしまったんです。

【テイタテイトかな?ミニスイセンです。 】


友達とは大笑いをしましたが、それ以来からすみは出来ないものと諦めていました。
それが最近、とても作ってみたくなって…
昨日のひな祭りに、再び挑戦してみました。リベンジです!(笑)
 
              今日のTea Timeから              

 『からすみ出来た!』 
                 
   今では、インターネットという便利なものがあるので
 作り方を検索。

 プロの方の作り方を参考にしました。

 白のからすみには苦い思い出がありますので
 黒砂糖味の胡桃入りのものを作りました。

 以外に簡単、スマートな富士山型とはちょっと違ったけれど
 今回はちゃんとからすみになりました。
                              



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26 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
今日は和菓子講座? (小父さん)
2009-04-04 13:56:45
な~るほど。
伝統の和菓子もインターネットで分るのか。
本当に不思議なツールです。

出世魚のおなかから出て来る方は、漫画『美味しんぼ』でそのうんちくを聞かされたような・・・。

梨の花って珍しいです。なんだか哀愁を感じます。
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Unknown (ぴろりん)
2009-04-04 18:26:30
すご~~い、おいしそ~~
でも「ふきん」とプリントされたからすみも
みてみたかったな~
ボラがトドのなってトドのつまりだったとは・・・
トドはアザラシ系のトドの事だと・・・
ははは・・
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食べたい!!! (ハイジ)
2009-04-04 18:50:13
お菓子の「からすみ」、食べたことがあります。
もちもちっとしてるんですよね?
この触感が好きなんです。
pinkyさんは、何でも作れますね~♪主婦の鏡です!
写真を見ただけで、食べたくなりました。。。
ルツェルンの朝市で売りませんか(笑)?
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雛菓子も (茉莉)
2009-04-04 19:32:15
各地で伝わる様々なものが
あるのですね。

お作りになったからすみ、
とても美味しそうです。
クルミ大好きです。

京都市内の小学校では、今でも
お雛さんの日の給食に
ひし餅がでているところも
あるそうです。

女の子の健やかな成長を願う
おひな祭り、
いつまでも伝えていきたい
行事ですよね。
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おはよう (ba-chama)
2009-04-04 21:27:52
文字がついた っていうのに 笑ってしまいました。
pinkyさんでもそういったこと されるんですね

わたしみたい、、。

からすみ はじめて聞きました。

そして初めて 見ました。

黒砂糖を使われたせいか こちらのブラウニーに似てます。

鯔ってどんな魚だろ  と調べたら
mullet いや知らない。

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ぷ~っ (ma-na)
2009-04-04 22:12:52
「ふきん」の文字で噴出してしまいました!
お菓子のからすみ、初めて見ました。
縁起のよいお菓子なのですね。
珍味のカラスミも、高級品なので一度しか食べたことが無いけれど
私は、あんまり好みではありませんでした。
きっとお菓子のカラスミの方が好きだと思います。
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へえ~ (Neko★)
2009-04-04 22:36:42
初めて知りました。
お菓子のからすみは、食べたことがありませんが
カラスミのほうは~
まあ~たくさんいただくものでもありませんね。
お茶席でも、八寸としていただいたことがあります。
お酒とカラスミエヘッ
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梨の花 (てくっぺ)
2009-04-05 01:19:33
梨の花は見たことありませんでした。
ありがとうございます。^±^ノ

からすみ、お菓子もあるんですか。^±^

水仙の花、今日秩父鉄道の親鼻駅でも見かけましたよ。
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うわ~! (えいみ)
2009-04-05 04:18:45
「からすみ」食べたこと無いです!
未知の世界☆
そう、珍味もお菓子も両方知らず…
黒砂糖&くるみ。
あぁ、絶対美味しい~!
食べてみた~い!

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☆小父さん様 (pinky)
2009-04-05 21:15:28
何でも、インターネットで分かってしまって
ありがたいような、反面、怖いような気もしますよね。
小父さんと知り合えたのもインターネットのお陰ですものね!(笑)

「美味しんぼ」って、ドラマにもなっていた漫画ですか?

梨の花は、この木でしか見たことがありませんけど
昔、どこかで見たような気持ちになる花ですl
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