ラジオ第二放送の夜8時半からの番組「カルチャーラジオ」をよく聞いています。
月曜日は「ラジオ・アーカイブズ」といって、懐かしい作家の肉声が聞けます。いままで、江戸川乱歩氏、横溝正史氏、池波正太郎氏、吉行淳之介氏、
新田次郎氏他の自作を語る声を聞いて来ました。今は松本清張氏の声が聴けます。
火曜日は「歴史再発見」で「漢字と日本語の文化史」です。
水曜日は「芸術その魅力」で「ワーグナーと19世紀ヨーロッパ」です。ワーグナーは私の大好きな音楽家なのです。
ワーグナーが借金で苦しみ夜逃げして貧乏のどん底にいた時、手を差し伸べてくれたのがあのルードウイッヒ2世だったこと、
王のおかげでバイロイト祝祭劇場を建てることができたこと、
しかし、ヒットラーがワーグナー音楽愛好家だったため、ワーグナーの音楽はナチスの宣伝に利用されることになり、
今でもワーグナーはイスラエルでは上演されることはないことなど面白く聴くことができました。
木曜日は「文学の世界」で「シートン動物記に見る人と自然」です。シートン動物記には「オオカミ王ロボ」という作品もありました。
賢いオオカミ、ロボを人間は決してとらえることができなかったのですが、ロボの仲間の雌のブランシュを罠にかけて捕まえ、それをおとりにしてロボを捕まえたそうです。ロボはつかまっても人間のくれる餌は食べずに餓死したとか、そういうオオカミの賢さ、潔さをシートンは書いているそうです。
「リスを育てたネコ」という話にも感動しました。子供を産んだ猫にリスを餌として与えたら、その猫はリスを食べる代わりに乳を与えて育てたそうです。
そのリス、バナーテイルは猫に育てられたのでリスの生き方を知らず、猫のしっぽに登って遊んでいたそうです。
ある時、農場が火事になって親代わりのネコとはぐれてしまい、森に戻っていきます。
バナーテイルは森の中で生きていきながら、次第にリスの本能に目覚めて、自分で悟っていくのです。
それはリスの母や仲間たちから教えてもらわなかったことでしたが。
金曜日は「詩歌を楽しむ」で「オノマトペと詩歌の素敵な関係」土曜日は「漢詩を読む」です。
どれも7月から続いていて来週の13回目が最終回です。
日曜日には午後8時から文化講演会があり、「日本の心」をテーマにしたいろんな講演を聞くことができます。