みかんと共に流れた恋 2
次の日、起きると手が黄色くなっていました。
鏡の前に行くと顔まで黄色っぽくなっていたのです。
みかんの食べすぎが顔まで変色させたのでしょうか?
「まさか!気のせいでしょう!」
その日は山形駅前東急INの地下のお好み焼き屋でバイトがあったので
気にせず出かけることにしました。
無事バイトも終わり帰りのバスに乗るためにバスの発着所のある
ダイエー山交ビルへと急ぎました。そして
東急INの地下から階段を上りかけたその時
急に腹に痛みを感じました。とんでもない痛みです。
腹の中で何かが暴れ出したみたいにそれはやって来たのです。
なるべく振動しないようにゆっくり階段を上りました。
のぼりつめた頃、潮が引くように痛みが和らぎました。
「よしこれならダイエー地下のトイレまで大丈夫」
小走りで道を急ぎます。
「あ、あの信号を渡ればトイレはもうすぐだ。
するとまた波が押し寄せてきました。
さっきよりすごさを増しています。
「うわ~もうだめだ!」
「人前で脱糞してしまうのか?!!!!!!!!!!」
「き、昨日のみかんだ!!」
脂汗をにじませながらボ~っとする頭で考えました。
人々は早足で交差点を行き交います。
私は進む事さえできず腹をおさえていました。
さらなる悲劇は来年へ GO!