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大学教授キョトンC日々アラカルト便り!!
イギリスのEU離脱。イギリスの分断化。
接戦になっても、残留が僅差で勝つと誰もが思っていた。
2年後に、そのイギリスがEUから離脱する。
もともと、ユーロの通貨統合に入らないなど、<腰が引けてる感>があったが、
腰が引けつつもEUのメンバーであり続ける、はずであった。
ヨーロッパ全体の中道右傾化が進んで久しいが、
イギリスもその例外ではないということであろう。
移民排斥の感情が渦巻いている。
イギリス人の雇用不安定化は、移民による社会進出によってもたらされたと
労働者は感じている。
これまで進んできた経済的なバリアフリー化が離脱により、バリア化が進むことになる。
バリア化は、経済的コストを高め、国際競争力を弱めることになるので、
イギリス人の雇用の不安定化が
以前にも増して、深刻化するのではないか。
実は、エビデンスがない中で、人々がこのように考えること、
このように予言することで、そのような結果(事実)を招くことになる。
予期せざる結果は、実はもう一つある。
イギリスの北と南では、EUの残留と離脱に関して、全く異なる価値を表明した。
で、今起きていることは、イギリス人の自国民中心主義を超えた動きである。
つ
ま
り
イギリスを構成してきている、各<リージョン>の人々が、リージョン中心主義
を掲げて、イギリスからの独立を果たそうという目論見である。
この独立運動は、歴史的に繰り返されてきたが、今回のEU投票をきっかけに
再燃した形だ。
EUの離脱にならなくても、この独立運動は今回の選挙をきっかけに
動こうとしていたのかもしれない。
イギリスのEU離脱を受けて、イタリア、ギリシャ、スペイン、フランスなど、
離脱に向けた動きが加速し、<ドミノ現象>がスタートするかも
しれないが、
そのことと同時に、イギリス国内での、リージョン独立運動のドミノ化が進行
することになろう。
イギリス人自身の雇用の不安定化が、人々の不満の根底にあったが、
そうした問題以上の<イギリス本体の不安定化>が始まろうとしている。
<どえりゃー、えらいこっちゃ!!>
6月24日(金)のつぶやき
女子大でのボランティア。 goo.gl/qlNTlC
— 西彰 (@kyotonC) 2016年6月24日 - 11:05
「女子大でのボランティア。」 goo.gl/qlNTlC
— 西彰 (@kyotonC) 2016年6月24日 - 15:33