くるくるミラクルのロボ日記 Team KURU-MIRA

ロボカップジュニアに2008年から2013年まで参加した兄弟チーム「KURU-MIRA」”Y””T”と父母の日記

RoboCup2017 Junior Soccer INSPECTION SHEETS 世界大会の車検

2017年08月12日 | Weblog

It is an inspection sheets of the open league used in RoboCup 2017.

There are several pages because the car inspection sheets for all the games are bound.

Also, on the final page, there are pictures of the robots of the team photographed at the time of the first day interview,

It is a proof that it is the same as registered robot.

This is for open leagues, but the lightweight league has the same format, just different judgment values.

世界大会で使われたオープンリーグの車検シートです。

全試合分の車検票が綴じられているので数ページあります。

また、最終ページには、初日のインタビューの時などに撮影されたロボットの写真があり、

登録ロボットと同一である証となります。

これはオープンリーグ用ですが、ライトウェイトも判定数値が違うだけで同じ書式です。

 

ーーーーーーーFor Japanese only  ここからは日本向け(笑)-------

世界大会はSetup日を入れると5日行われ、ジャパンオープンの実質3回分くらいに匹敵します。

多くの方のご支援により、無事、この大イベントの日本開催を果たせたことに、LOCの一人として感謝しています。

これから何回か、世界大会での情報をご報告したいと思っています。まずは車検について書きます。

 

世界大会の車検で、ジャパンオープンと異なるなと思った点など。

■車検回数:試合前に毎回行う。2回目以降は特に変更は無いかの視点で行っていました。

■サイズ:22cmシリンダーは入ればOK(”シリンダーに触れてはいけない”ではない)。やわらかいハンドルは、22cm外に出たままとなるものはNGだが、結束バンドのように柔らかくて、押すと22cm外にはみ出すが自分で元に戻るものはOK。

■バッテリー:公式ルールにある12V,15Vの確認のみ。電圧ラベルが貼ってないもので、証明できる資料もないものは、テスターで測定する。充電直後の電圧上昇やテスターの誤差を考慮し、有効数字が12や15(12V台、15V台)であればOK。シートには実測値12.3Vなどと書く。
なお、明らかに膨らんだ電池については、使用を控えるよう忠告がされた。チームは、この忠告を無視して事故を起こせば重いペナルティを負うので、ルールに細かく書かれなくとも常識的対応としてスムーズに大会は進行した。

もちろん、ジャパンオープンであった電池の種類や充電器の制限は日本独自のローカルルールなので、世界大会や他国の大会では行われない。

■キッカーパワー:4,5回キックさせて1度でも超えるとNG。

■発光:赤、青、オレンジ、マゼンタ、シアンはNG。車検では激しく投光するものを除き、コメントに内容を記載してOK。パーツ色についても、外装の大きな部分でなければ車検上はOK。
たとえば外装ではないが外部から見える内部基盤が赤色である場合、その旨を車検シートにコメントされた上で車検は通るが、もしも対戦相手から影響があるとのクレームがあって影響が確認された場合は、対応するまで故障扱いとなる。

 

<全体を通した公式ルールに基づく世界大会車検の印象>

車検ルールの数値を「規制する・禁止する」の概念で絶対バイブルとして事務的に扱う国内大会と比べ、世界大会では「車検の各項目の趣旨を理解し順守に努めているか」を重視した姿勢でした。

また、世界大会(というか日本以外)では、「自己責任・自己判断・自主性が活動参加の大前提」と、改めて認識した大会でした。

テクニカルボランティアで参加頂いた方も、「日本は子ども扱いが基本」なのに、「世界(日本以外)は選手を大人扱いが基本」のギャップによるルールや大会運営の差にショックを受けた方も多かったようです。

この世界大会開催を機に、日本は、選手を子ども扱い体質(大人が与える・決める教育)から、グローバルな視野でのロボカップジュニア活動に脱皮して欲しいと願います。

まずは、”安全追及”を御旗に膨れ上がった、日本独自のローカルルールを見直して欲しいものです。(また某先生に睨まれるな)


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