田園都市線“快速”復活に思う

　　東急田園都市線が平日朝の上り急行を「格下げ」するらしい。（讀賣オンラインの記事）

　　二子玉川～渋谷の新玉川線区間を各駅停車にする、ということは昔の“快速”になるってことでしょう。車体正面の脇に丸い快速の看板を掲げるってことはないにしても、懐かしの種別が復活するかもしれないわけです。

　　東急は東横線で特急を走らせたりとスピードアップに燃え始めたところだっただけに苦肉の策なのでしょう。先月まで青葉区に行ってたときも、下りは車輌を選べば急行でさえ楽に座れるほどなのですから、輸送が偏っているのは明らかです。ネットの各種質問コーナーで田園都市線沿線に住みたいと評判を尋ねる人がいますけど、回答は異口同音に「やめておけ」です。鷺沼や宮崎台に住んで勤務地が青葉台とでもない限り、拙者も同じ考えにならざるを得ません。イメージだけでは生活できませんから。

　　今は二子玉川～溝の口の複々線化工事が行なわれていて、完成時には大井町線にも急行が誕生するようです。しかし現状を見るにつけ、この程度で抜本解決になるのかと疑問視する向きもあります。つい数日前にも横浜市営地下鉄センター北駅前に誕生する大規模マンションの広告が入ってきましたし、鷺沼に近い犬蔵地区の造成も引き続き行なわれます。長津田みなみ台も発展途上ですし、沿線人口が飽和状態になるにはまだまだかかりそう。

　　奥の手として田園都市線と大井町線を併結し、常磐快速なみの15両編成というのはどうでしょうね。車種が限定されるのが難ですが、15両中電動車が12両というのは鉄道ヲタにはたまりませんけど電力のムダですか。

　　いっそ東急が率先して本社を渋谷から犬蔵や長津田に移転させてはいかが？　再開発中のたまプラーザだっていいでしょう。渋谷にこだわりたいなら京王電鉄のように本社所在地と登記上の本社を分ける手だってありますし。