*くみさんの映画レビュー*

観た映画の簡単なあらすじと
私が思ったこと

武士の一分

2008-02-02 12:37:40 | 「は」行の映画
三村新之丞は、近習組に勤める下級武士。毒見役という役目に嫌気がさしながらも、美しい妻・加世と中間の徳平と平和な毎日を送っていた。ある日、毒見の後、新之丞は激しい腹痛に襲われる。あやうく一命はとりとめたが、高熱にうなされ、意識を取り戻した時は、視力を失っていた。人の世話なしで生きられなくなった自分を恥じ、一度は命を絶とうとしたが、加世と徳平のために思い留まった。ある日、加世が外で男と密会しているという噂を聞く。新之丞は徳平に尾行をさせ、加世が番頭・島田と密会していることを知る。(goo映画より)

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遅ればせながら、です。ラストシーンで一番涙腺緩みました。

木村拓哉主演で話題にもなった作品。壇れいや笹野高史の演技がものすごく評判が良かったので、俳優さんたちの動き一つ一つに注目して観ました。

時代劇を見ていていつも人の動きが綺麗でいいなーと思います。毒見の場面の毒見役たちの決まった動きや、新之丞にさりげない気遣いを見せる佳世のしぐさなど、見習いたくなるようなものも多いです。徳平の何とも言えない歩き方には大注目!すごい演技。もう釘付けです。

四季の移り変わりがとても強く感じられる作品でした。蛍が飛び、彼岸花が開き...ちょっとしたことだけど、何も言わなくても時間が流れていく様子がよく分かります。三村家の、質素だけど温かい生活に好感が持てました。

結局のところ、島田が一番悪い!果し合いのシーンは、ハラハラドキドキ。目が見えない新之丞がどんな風になってしまうのか、ものすごく緊張してしまいます。

で、感動のラストシーン。徳平の言葉から、何となくそんな展開になるんじゃないかな、と感じるんだけど、思った以上に優しくていいシーンだったと思います。

作品を通じて聴ける藤原道山の尺八も印象的でした。時代劇にはやっぱり尺八と琵琶だなぁ...

自分にとっての"一分"て何かな。これから先、意識してみようと思いました。

「武士の一分」公式サイト

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2006年日本/山田洋次監督/121分
鑑賞日:2008.2.2(土) DVD

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
役者 (kimion20002000)
2008-02-05 01:11:00
TBありがとう。
若い役者たちは、まず、歩き方から学ばなければなりませんからね。板間で正座するだけでも、結構、きついものがあるでしょうね。
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そうですよね! (kumi)
2008-02-05 16:06:01
しぐさから勉強しなければいけないんですよね。
俳優さんたちってスゴイ...
時代劇は皆動きが綺麗でいいなーと
つくづく思います。姿勢イイし。
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kumiさん、こんにちは。 (アスカパパ)
2008-02-07 21:21:49
落ち着いた佳い映画というのが私の印象でした。
kumiさんが言われている「時分にとっての一分って何かな」という言葉に曳かれました。私も「自分の一分を考えてみることにします」
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TBとコメントありがとうございます (kumi)
2008-02-08 13:26:58
自分の一分、いろいろ考えてみましたが、
何とも難しいなぁと思いました。
だんだんに意識できればいいかな(笑)

落ち着いて観られる作品、イイですね。
やっとこういう映画を観られるようになりました。
少し前まではあまり観ないテーマだったので。
私も大人になったったことかなぁ!
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