山楽ぶらり探訪

国のまほろば大和の山野、寺社をぶらっと訪ね歩きます。
山川草木。日々是好日。

賀名生梅林 01

2009-02-26 19:15:28 | Weblog
賀名生梅林 01

 賀名生梅林(あのうばいりん)の名前の由来はこのあたりの昔の地名「穴生(あなふ)」に由来しますその後、南朝の後村上天皇によって「叶名生(かなふ)」と命名され、それがまた後に現在の賀名生に変化したそうです。当時は南北朝時代の真っ只中にあり、後醍醐天皇の後継の後村上天皇は、楠木正行が四条畷の戦いに敗れたためここ賀名生の地に逃れてこられたそうです。当時名づけられた叶名生(かなふ)の名は願いがかなうことを願ってのことかもしれません。

 賀名生梅林の麓にある賀名生の里 歴史民俗資料館のすぐ隣りに賀名生皇居跡があります。藁葺き屋根の素朴な建物、そして堂々とした冠木門に掲げられた、天誅組の参謀吉村寅太郎の筆による「賀名生皇居」の扁額が秘められた南朝の歴史を物語っています。今なお当時の面影をとどめる屋敷は、全国でも最古に属する民家で重要文化財に指定されています。

賀名生梅林 02

2009-02-26 19:13:05 | Weblog
賀名生梅林 02

 賀名生梅林は奈良県五條市西吉野町にある梅林で、標高250m~400m付近の北曽木の山に展開している梅林です。かなりの急斜面に展開しているため、高齢者には骨が折れるでしょう?。一目1万本とも言われる賀名生梅林ですが、山全体の総本数は2万本ほどあるのだそうです。写真は観賞用の枝垂れ梅。

賀名生梅林 03

2009-02-26 19:12:23 | Weblog
賀名生梅林 03

 例年3月中旬が見頃ですが、今年は暖冬の影響で10日ほど早いようで、来月の8日頃満開になることでしょう。

 北曽木の丘陵を麓から中腹までおおいつくすように2万本の梅が、さながら雲海のように梅の花がほころび、ほのかな香りが、山々を伝うように漂ってきます。純白や淡い紅色の梅の花は早春の陽光を浴びて、爽やかで壮観な風景を展開させます。
 先日は蕗の薹の天ぷらで春を味わいましたが、きょうは、蕗の薹味噌づくりに挑戦。酒の肴にいいかな?

津越 福寿草

2009-02-17 20:26:27 | Weblog
津越 福寿草

 トップページ 蕗の薹(ふきのとう)の写真を撮りたくてぶらっと旧西吉野村に車を走らせました。春を思わせる昨日とは打って変わって西高東低、冬型の気候に。驚いたことに栃原を越え西吉野にはいるとうっすらと雪景色。急遽津越へ。

2月6日咲いていたお寺の下に向かいました。
 雪の間から健気にも日の光に向かって地面に這うように咲く福寿草を見つけました。

 スプリング・エフェメラルと呼ばれるセツブンソウやフクジュソウは、いつ雪が降ってもおかしくないこの季節に咲くのですから、降雪も覚悟の上で咲いているに違いありません。(2月6日付け 春の妖精 福寿草01~03より)

津越 櫃ヶ岳

2009-02-17 20:09:56 | Weblog
津越 櫃ヶ岳

 ロウバイの咲く遠景に薄化粧した櫃ヶ岳が印象的でした。2月6日に訪れたときはフクジュソウの花が咲き春を思わせる津越の里だったのに・・・・・。

長谷寺 だだおし 01

2009-02-15 19:04:39 | Weblog
長谷寺 だだおし 01

 長谷寺は、真言宗豊山派総本山 西国観音霊場第八番 (パンフレットより)

 当山は山号を豊山(ぶさん)と称え、寺号を長谷寺(はせでら)と申します。「こもりくの泊瀬山」と万葉集にうたわれていますように、この地は昔は豊初瀬(とよはつせ)、泊瀬(はつせ)などと美しい名でよばれていたので、初瀬寺、泊瀬寺、豊山寺とも言われていました。

 現在長谷寺は真言宗豊山派の総本山として、また西国三十三観音霊場第八番札所として、全国に末寺三千余ケ寺、檀信徒はおよそ三百万人といわれ、四季を通じ「花の寺」として多くの人々の信仰をあつめています。

 2月14日「だだおし」行事が行われました。大勢の参拝者が詰めかけていました。

長谷寺 だだおし 02

2009-02-15 19:04:08 | Weblog
長谷寺 だだおし 02

 奈良県桜井市の長谷寺で14日、春を呼ぶ火祭り「だだおし」が営まれました。本堂で暴れ回る赤、青、緑の3匹の鬼をたいまつで追い払う勇壮な姿に、参拝者は圧倒されながらも、無病息災などを祈った。

 だだおしは、同寺の修二会(しゅにえ)の結願日に合わせて行われる行事で、1000年以上前から続き、風変わりな呼び名は、鬼が走る音や、無病息災を願う「檀拏(だんだ)印」を額に押すことに由来するといわれています。

長谷寺 だだおし 03

2009-02-15 19:03:23 | Weblog
長谷寺 だだおし 03

 長谷寺修二会(だだおし)は、毎年2月8日から14日まで7日間、本尊十一面観音に対する悔過法要が行なわれ、結願の2月14日、ほら貝や太鼓が響く中、松明をもって本堂の周囲を赤・青・緑の鬼が走り回る「だだおし」が行なわれる。「だだおし」の「だだ」は東大寺で行なわれる「達陀(だったん)」と同語源であるという説があります。

 法要の後、鬼が「ウオーッ」と大声を上げながら本堂の回廊を走り回ると、恐怖に怯え、幼子が泣き叫びます。長さ3メートル以上の大たいまつをかついだ男衆が鬼を追い払います。たいまつの燃え残りは御利益があるとされています。松明の火が回廊を回る前に手桶の水を撒いて火災から守っていました。松明の火の粉が頭上に覆い被さってきました。ウォーと歓声が上がりました。
 


広瀬神社 砂かけ祭り 01

2009-02-11 21:43:52 | Weblog
広瀬神社 砂かけ祭り 01

 竜田川、飛鳥川、佐保川など大和平野を流れる川が合流する場所(河合町)に、鎮座する広瀬神社は、古くから大和の水の神様として信仰されてきました。奈良県では この寒い時期から 四月くらいまで おん田祭り(御田植祭)が 各地域の神社で行われます。広瀬神社の砂かけ祭も、豊作を祈って田植えのまねごとをする御田植神事(おんだまつり)の事です。しかしこの御田植神事、他の神社のものとはちと違います。なぜなら「米の豊作を祈って砂をかけあう」からで、拝殿で行なわれる「殿上の儀」と、境内で行なわれる「庭上の儀」の二部構成で行なわれました。