サンモリッツ(スイス)ーテイラノ(イタリア)間を走る「ベル二ナ特急」の車内から撮る
グリンデルバルドーサンモリッツの「氷河特急」からは見られない氷河が、この列車からは見られる
気の精か最近テレビ番組で、海外の鉄道列車を取り上げた旅行番組が増えてきたようだ。10年ほど前から、オペラ通いに熱中する女房に付き合い、何回かヨーロッパ旅行に出かけ、独、仏、英、スイス、オーストリー、デンマーク、ノルウエイなどいろいろな国の列車やバスに乗ってきた。アメリカやカナダでの長距離旅行は車が一般的であるが、鉄道が発達している欧州では楽で快適な列車に限る。乗る度に行先までの切符を買う面倒さを省くためにも、少々高くついても事前に計算し国毎の日数限定レールパスを購入している。これがあると、国をまたがる長距離特急ICEにも乗れ、もし座席が満員なら食堂車で過ごす手もある。このパスがあると全てフリーなので、列車の乗り間違えに気付き、途中で乗り換えたり引き返すのもそれほど苦にならない。気を許しているのか、いつも1度は乗り間違いをしている。
行先が近くの時は駅の黄色の出発時刻表で探せるが、遠方で経路や乗り継ぎが複雑な場合は、乗る前にチケットオフィスで乗り継ぎの行程表をプリントアウトしてもらっている。最適な列車、発車ホーム、乗り継ぎ列車など打ち出してくれるので有難い。しかし、突然出発ホームが変わることがよくあるので、待っている客たちの動きに絶えず気をつけておかねばならない。
最近は慣れて来た精か、長距離でも座席予約をしたことがほとんどない。たまに満員で通路に立つこともあるが、大抵はガラ空きでゆっくり座れ車窓の風景を楽しんでいる。ターミナル駅や観光地ではたくさん日本人らしい人を見かけるが、ホームや列車ではほとんど見かけない。
気ままな列車の旅をもっと楽しんではと思う。今回の旅では、最終日、パスに一日分の余裕があったので、ホフブロイの生ビールをもう一杯飲むために、わざわざ列車に乗ってザルツブルグからミュンヘンを往復した。
ドイツ鉄道が誇る特急列車ICE (wikipediaより)