立教大学新座キャンパスで開催されたオタール・イオセリアーニ作品特別上映会に行ってきました。
現代心理学部芸術人文学研究所の主催で二日間で短編・中編・長編6本が特別上映されました。
その一日目の上映会に参加して来ました。
入場券の手作り感がいかにも大学のイベントと云う感じで良いですね〜!
オタール・イオセリアーニは1934年ジョージア(旧グルジア)の首都トビリシ生まれの89歳です。
全ソ国立映画大学(VGIK)で映画制作を学び、62年に中編デビュー作「四月」を完成させるも、当局により発禁処分となりました。
その後、船乗りや漁師の職を経て、改めて映画制作に臨んだ第2作「落葉」(66)でカンヌ国際映画祭の国際批評家連盟賞を受賞。
79年に活動拠点をパリに移し、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンなど世界の映画祭で数々の賞を受賞した映画作家です。
その作品をたどる「オタール・イオセリアーニ映画祭 ~ジョージア、そしてパリ~」が2月17からヒューマントラストシネマ有楽町、シアター・イメージフォーラムで開催されています。
劇場初公開作品を含む全監督作21本のデジタル・リマスター版が上映されます。
時代や場所が違えど、変わることなく繰り返される日々の営み、争いや略奪、犯罪は決してなくならないが、あふれるほどの愛や友情、希望があると、観る者に人生の豊かさを気づかせてくれる人生の達人、イオセリアーニの全監督作品をたどることができます。
緻密に計算されたカメラワークによるワンシーン・ワンショット、やや毒の効いた社会風刺と独自のユーモアを織り交ぜた作風が特徴で、なかなか普段観賞する事が出来ない作品ばかりです。
是非、この機会に足を運んでみては如何でしょう。