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美浜町長選・前職・森下誠史氏が出馬表明 〈2023年1月31日〉

2023年01月31日 08時30分00秒 | 記事


「なんとかしたい」と出馬への意欲を語る森下氏


 任期満了に伴う2月7日告示、12日投開票の美浜町長選に、前職・森下誠史氏(67)=三尾、2期、無所属=が出馬を表明した。前回激戦を繰り広げた現職・籔内美和子氏(60)=浜ノ瀬、1期目=との再びの対決がはじまる。
 森下氏は30日、御坊市役所で記者会見し、意欲を語った。
「町に元気がない。私がなんとかして元気を取り戻したい。前回選挙に負けて、他の人に出ていただくのも一方法かと思ったが、誰も出てくださらないなか、無投票なら(住民が)自分の一票を投じられない。無投票を阻止し、住民の声なき声を聞きたい」と、森下氏。「なんとかしたい」との思いを、元宮崎県知事・東国原英夫氏の「どげんかせんといかん」との言葉を引用して語った。

 三尾の場外離着陸場(ヘリポート)が活用されていない現状や、コロナ禍で続く煙樹海岸キャンプ場の閉鎖、大和紡績(株)和歌山工場=美浜町吉原=の2021年9月の撤収など、町の活性化にマイナス要因となる事項を挙げ「いろんなかたちで多くのことをやりたい。失敗もするかもしれないが、少しでも成功するなら。いろんなところに手を伸ばしていきたい」と積極姿勢を強調。
 今回選挙の争点は人口減少にいかに歯止めをかけるかだとし、進学や就職で町を離れた若者らが町に愛着を持ちいずれ帰ってくるようふるさと教育を推進し、交流人口やIターン者の拡大にも力を入れたい考えを説明。具体的な公約は、告示後に改めて示すとした。
 告示日が1週間先に迫るなか出馬を決めた経緯については「(支持者から出馬を勧める)話を頂いていたが、4年前に選挙に敗けたのに、またみなさんにご迷惑をかけると言葉を濁していたが、支持者からの一言が背中を押してくれた。背を押してくれたのは、これまで選挙に携わっていない人たちや、以前の後援会の人、Iターンの人ら」とし、1週間前の24日に決心したと打ち明けた。
 森下氏の後援会(小澤勇会長)事務所は、県道御坊由良線沿いの元お好み焼き店隣、三尾82の11。
 森下氏は御坊商工高校(現紀央館高)商業科、京都産業大学経営学部経営学科卒。昭和53年5月に美浜町職員となり、環境保全課、企画調整室、教育委員会、税務課、公民館、産業建設課などで務め、総務政策課では課長補佐。平成23年から県小学生バドミントン連盟顧問。55歳のときに退職して町長選に立候補した。
 平成23年から2期8年、「感動の美浜は笑いと元気から」をスローガンに町政をかじ取り。1期目は、町道吉原上田井線整備の新規着手や中学生までの医療費無料化、出生祝い金創設、小学校の空調設備整備などに尽力。2期目は、松原地区高台津波避難場所や三尾場外離着陸場など防災施設整備を進め、財務省出身の西山巨章氏を地方創生統括官に迎えて3つの地方創生プロジェクトを創設し町の活性化を図るなど、実績を重ねた。


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御坊市・ふるさと納税2年連続10億円突破 〈2023年1月29日〉

2023年01月30日 08時30分00秒 | 記事


みーやちゃんと、みーやちゃんサポーター第1号で
日高広域観光振興協議会公式インフルエンサーの
坂尻夏海さんが、ふるさと納税PRに一役


 御坊市が、昨年12月末現在の令和4年度ふるさと納税寄付額をまとめた。前年度同期比で7・9%増の10億6212万7000円の寄付があり、2年連続で大台の10億円を突破。今のペースなら過去最高だった前年度11億2455万4000円を上回ることも期待できる。全庁的に出品事業者の新規開拓に力を入れ、返礼品数は939品目に増えるなど全国の御坊ファン、リピーターを増やす取り組みを続けていることが功を奏している。

 12月末現在の寄付件数は8万7120件、寄付総額は10億6212万7000円で、前年度同期に比べ件数は6・8%増、寄付額は7179%増。返礼品はイチゴやスイカ、メロン、ミカン、梅、フルーツセット、野菜セットが人気で、果物・野菜類が全体の97・8%。寄付者は東京都が24・5%と最も多く、次いで神奈川県10・3%で、関東地方が全体の49・7%。寄付額は1万円が全体の84%を占め、最高額は95万円(全自動麻雀卓)。
 平成28年12月からインターネットを活用した大手ポータルサイトに委託。28年度4844万円だったのが、29年度1億395万7008円、30年度2億4424万4070円、令和元年度5億9459万423円、2年度9億6126万5633円、3年度11億2455万4000円と、5年連続で過去最高額を更新している。今年度も好調を維持し、前年度より速いペースで10億円を超えた。前年度は1~3月で1億6千万円の寄付があり、初の12億円超えも視野に入る。
 返礼品は地元事業者、地元産品を基本としているため、寄付額を増やすには新規事業者の開拓、出品事業者へのフォローや連携が重要とし、3年度から庁内に推進員を配置するなど体制を強化。今年度は11事業者が新規参画し、74事業者に増えた。返礼品は前年度772品目から939品目に増え、さらに充実。2年度末と比べ事業者、返礼品とも約2倍に増えている。
 御坊商工会議所の会員事業所に「ふるさと御坊PRサポーター」登録を呼びかけ、登録事業所に市が作成した名刺やチラシを営業先等でPRしてもらい、寄付者には御坊の魅力を紹介する返礼品カタログを送り、野口オートキャンプ場の利用者などへのアピールも続けている。市企画課は「今後も御坊を応援してくれる御坊ファンの獲得に努めたい」と。返礼品の新規事業者は随時募集中。問い合わせは同課(電話23・5518)へ。


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美浜町長、町議ともに選挙戦へ 〈2023年1月28日〉

2023年01月28日 08時30分00秒 | 記事


町選管が掲げた挙用ポスター掲示場。町の選挙ムードが高まる


 任期満了に伴う2月7日告示、12日投開票の美浜町議選に、団体職員・松下太一氏(67)=和田=と、無職・谷口武夫氏(73)=吉原=、大工・仲智也氏(41)=和田=が出馬を決めた。武夫氏の兄で現職・谷口昇氏(90)=吉原、5期=は引退を決意。定数10に対し、新人4氏と現職7氏の出馬で、選挙戦へ突入することがほぼ確実となった。

 松下氏は、元美浜町職員で40年余り勤続、産業建設課長など務めた。現職・髙野正氏(72)=和田、5期目=が引退を決め、和田東地区周辺が議員不在となるのを受け、東地区から「地元から議員を」と背を押されたのを受け、出馬の意思を固めた。「元気な町をつくっていきたい。産業振興や防災、少子化対策などに取り組みたい」と、松下氏。
 谷口昇氏は今回も自身の立候補を検討していたが、高齢で体調を考慮し、引退を決意。議会のたびに議場で昇氏に付き添い、本会議をずっと傍聴していた武夫氏が、兄のバトンを引き継ぎ出馬することを決めた。
 仲氏は、昨年子どもが生まれたのを機に「子どものことを思い、子どもたちが住みやすい、安全に暮らせるまちづくりに携わりたい」と出馬決意。
 ほか、新人は、元看護師・山崎悦子氏(71)=三尾=が出馬を表明している。山崎氏は前回、35年にわたる看護師経験を生かし「子育て、介護に対する様々な問題に対し、医療現場の経験や女性の視点から提案ができるのではないか」と出馬したが、落選。今回「押してくれるみなさんがいて、リベンジを」と再度、立候補する。
 現職は、髙野氏ほか森本敏弘氏(64)=田井、1期目、日本共産党=も引退を表明。同党からは森本氏に代わる候補者を人選中だが、難航している模様だ。
 町長選では、前職・森下誠史氏(67)=三尾、2期=が立候補への意思を固め、近く正式に出馬表明。前回激戦を繰り広げた現職・籔内美和子氏(60)=浜ノ瀬、1期目=と、再びの因縁の対決となる。
 同時選挙に向け、町選挙管理委員会は町内37カ所に、選挙用のポスター掲示場の設置を進めている。役場前や公民館、県道沿いなどには投票日を知らせる旗も掲げられ、町では無投票の様相から一転、選挙ムードが高まっている。


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前職・森下誠史氏、美浜町長選出馬へ 〈2023年1月27日〉

2023年01月27日 08時30分00秒 | 記事

 任期満了に伴う2月7日告示、12日投開票の美浜町長選挙に、前職・森下誠史氏(67)=三尾=が立候補への意思を固めた。森下氏は、平成31年2月の前回選挙で現職・籔内美和子氏(60)=浜ノ瀬、1期目=とがっぷり四つの激戦を繰り広げ、511票の差で涙をのんだ前町長。今回、町長選には籔内氏が立候補を表明し、これまで他に対抗馬は見られず無投票ムードが漂っていたが、告示まで2週間を切って一転、因縁の二人の短期決戦へと突入する。森下氏は近く、正式に出馬を表明する。

 森下氏は平成23年から2期8年、「感動の美浜は笑いと元気から」をスローガンに町政をかじ取り。1期目は町道吉原上田井線整備の新規着手や中学生までの医療費無料化、出生祝い金創設、小学校の空調設備整備などに尽力。2期目は、松原地区高台津波避難場所や三尾場外離着陸場など防災施設整備を進め、財務省出身の西山巨章氏を地方創生統括官に迎えて3つの地方創生プロジェクトを創設して町の活性化を図るなど実績を重ねた。

山崎悦子氏(三尾)出馬へ
町議選も選挙戦か

 町長選と同時に行われる町議選(定数10)には、前回選挙で涙を飲んだ山崎悦子氏(71)=三尾=が立候補を決めた。
 現職・髙野正氏(72)=和田、5期目=が高齢などのため、同・森本敏弘氏(64)=田井、1期目、日本共産党=も健康上の理由で、ともに立候補しないことを表明。同党からは、森本氏の代理の候補者を擁立する方向で、難航しながらも人選を進めている。
 これまで無風で再選挙の可能性までささやかれていたが、ここにきて水面下での動きが活発化してきた。現職高齢議員に代わって身内が立候補を検討し、和田地内でも出馬に向けた動き。選管に関係書類を取りに来た1陣営もおり、選挙戦になる様相を呈してきた。


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御坊市など日高平野で3センチ以上の積雪 〈2023年1月26日〉

2023年01月26日 08時30分00秒 | 記事


日高平野部も3センチ以上の積雪(美浜町和田、御崎神社)

路面の凍結などで物損事故が多発(日高川町土生)


 強い冬型の気圧配置の影響で日高地方は25日未明から大雪が降り、早朝には御坊市などの日高平野でも5年ぶりに3センチ以上の積雪になった。電車の遅延や運転中止、路面の凍結でスリップ事故が相次ぐなど通勤や通学の足が大きく乱れた。美浜、日高、由良町では給食が提供できずに授業開始を午後に遅らせたり、午前中だけ授業を行うなどの影響も出た。通勤通学を見合わせる人もいるなど各所で大雪の影響が出た。

 日高川町寒川などの山間部では24日午後から雪が降り始め、25日早朝には30センチ以上積雪の大雪に。日高平野部でも25日未明から降り出し、午前中も断続的に降り続いた。雪雲が御坊市周辺や沿岸部にもかかり、日高平野一帯が3センチ以上の大雪となった。早朝は厳しい冷え込みとなり、川辺観測所では午前5時24分にマイナス2・8度を記録し、午前8時でもマイナス1・4度。同町の山間部では水道管が凍結し住民を困らせた。
 通勤や通学時間と重なり、積雪や路面凍結の影響で普段から雪に不慣れな御坊市近郊では車もノロノロ運転。ガードレールに車をぶつけたり、縁石に乗り上げる車両などスリップ事故も各地で相次ぎ、御坊市名田町では車が横転、同市内や日高川町、印南町などで少なくとも物損事故が10件以上の単独事故が発生、幸いにも人身事故はなかった。
 学校関係では、同じ業者から給食の提供を受けている美浜、日高、由良町では雪の影響で調理員が出勤できずに給食が中止に。美浜町と由良町は午前中だけで授業を打ち切り、日高町は自宅待機の後、休校を決めた。


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ベテランズ国際柔道で井口靖仁さん(印南町)が念願の金メダル 〈2023年1月25日〉

2023年01月25日 08時30分00秒 | 記事


金メダルを胸に井口靖仁さん


 30歳以上の柔道家が争う「2022年日本ベテランズ国際柔道大会(第17回日本マスターズ柔道大会)」は21、22日の両日、東京講道館で開き、印南町久保井塾コーチの会社員、井口靖仁さん(51)=同町在住、178センチ、81キロ=が男子M5(50~54歳)81キロ級で栄冠に輝いた。井口さんは、得意の寝技などで全3戦オール一本勝ち。7回目の出場で念願の金メダルに笑顔が弾けた。

 大会は国際柔道連盟主催、全日本柔道連盟主管。「生涯柔道」をスローガンに2004年から始まり13年から国際大会となった。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった今回、国内外から600人が参加。30歳から80歳代までの柔道家を、5歳単位にグループ分けし、体重別トーナメントの個人戦と、形競技の2種目で争った。
 男子M5・81キロ級には11人が出場。シードの井口さんは1回戦が不戦勝。初戦となった2回戦は、福岡県の選手に一本勝ち。東京都の選手との対戦となった準決勝は、相手を崩してからの体落としで一本。決勝は埼玉県の選手と対戦。相手が攻めてきたところをつぶして得意の寝技が炸裂、一本勝ちした。
 井口さんは、同大会に2012年から出場し過去6回はベスト8が最高。今回、自身が指導する道場の子どもたちを相手に練習を重ねるとともに、道場生で高専大会全国3位の実力者の長男・陽登さん(18)と猛稽古、筋トレにも励んで挑み、悲願の金メダル獲得となった。
 小学5年生の時に地元切目柔道教室で柔道を始めて約40年、御坊商工高(現・紀央館)時代に県大会優勝、福井工大時代には北信越ナンバーワンに輝いたが、学生時代も通じて初の日本一のタイトル。「金メダルを目標にやってきた。やっと優勝できた」とにっこり。「子どもたちに“頑張ればかなう”ということをみせられたかな」といい、「来年も連覇をめざしたい」と目を輝かせた。


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御坊市議選 新人、楠本香織氏(共産)堂々トップ当選 〈2023年1月24日〉

2023年01月23日 08時30分00秒 | 記事


両親らと笑顔で当選を喜ぶ楠本香織氏(中央)


 定数14を1人超過した御坊市議選は、22日に投票、即日開票され、有権者の信任を得た新選良が決まった。新人で共産党公認の楠本香織氏(41)=塩屋町南塩屋=が、1600票を超える票を獲得し、初当選を堂々のトップ当選で飾った。共産党の現職とあわせて初めて女性議員が2人当選した。悲運に泣いたのは新人の辻󠄀本正人氏(53)=島=だった。当日有権者数は1万8820人(男8905・女9915)。投票者数は1万2005人(男5686人・女6319人)。投票率は63・79%(男63・85%、女63・73%)で前回71・34%を7・55㌽と大幅に下回り、9回連続で過去最低を更新した。無効218票。法定得票数は210・482票。

 新人の楠本氏は、堂々のトップ当選で初陣に花を添えた。当選が確実となると事務所は祝福ムードに包まれた。党派を超えて多くの期待を一手に集め、1601票という大量得票。元市議で現県議の父・文郎さん(68)との親子鷹となった。
 楠本氏は、女性支持者から贈られた花束を手に文郎さん、母・弘子さん(68)らとともに万歳三唱。「いつも応援していただいている“かおりサポーター”をはじめとする皆さまのおかげ。1000票を目標にやってきた。“頑張って”と市民の皆さまにいただいた声が、実際に票として結びついた。感謝しています」と頭を下げた。
 多様な生き方を認められる地域社会へ「安心と安全」をテーマとした生活基盤づくりが重要だとし▼物価高騰対策、電気・水道・燃料・肥料への支援▼子育て支援。給食無料化、地産地消の食育充実▼地元農家支援▼リフォーム助成での空き家活用などが抱負。「小川議員と2人で力をあわせ幅広い世代をカバーしながら実現していきたい」と意欲をみせる。1600票を超える得票に「重みに緊張しています。ここからがスタート。4年間、皆さまの声に応えられるようたくさん勉強し、自分がやるといったことに責任を持って努力していきたい。“先生”ではなく“かおりちゃん”と呼んでもらえるような、身近な存在で皆さんの声をしっかり聞きたい。動き回る議員として頑張ります」と目を輝かせた。
 父との親子鷹には「二世と思っていないんです」と笑顔。そんな愛娘に文郎さんは優しいまなざしで期待とエールを送った。


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御坊市議選 きょう(22日)投開票 〈2023年1月22日〉

2023年01月22日 19時00分00秒 | 記事


22日に備え投票所の準備も万全


 定数14を1人超過した御坊市議選は、15日告示から1週間の選挙戦を終え、きょう22日に投票、即日開票される。投票は午前7時から午後6時まで市内30カ所の投票所で行い、順調に開票作業が進めば午後10時ごろ大勢が判明する。短期決戦に加え、コロナ禍での選挙戦となり、現職10人、新人5人の計15人がし烈な票取り合戦を展開した。トップ当選は誰か、涙をのむのは?――有権者の審判が注目される。

 党派別は自民党公認4人、公明党公認1人、共産党公認2人、日本維新の会公認1人で、残り7人は保守系無所属。票読みが難しいとされる中、現職は上位、中位、下位の3グループ、新人は健闘組と劣勢組に分かれ、各陣営は地元や組織票を固めつつ、引退票などで宙に浮いた約4000票など浮動票の取り込みに総力を上げた。投票率、浮動票の動向次第で情勢が大きく変わる可能性もあり、投票の結果が注目される。
 定数を2人超過した前回の投票率は71・34%。8年前より約5ポイント下がり、昭和62年の92・11%以降、8回連続で過去最低を更新。今回は告示1週間前まで無投票ムードが漂い、各陣営の動きが鈍かったことに加え、定数を1人超過しただけの選挙戦、コロナ禍での選挙戦、繰り上げ当選の可能性がささやかれる中での選挙戦となり、終始盛り上がりに欠け、初めて70%を割り込み、60%台後半まで落ちるのではとの見方が多く、市選管は「棄権することなく投票して下さい」と呼びかけている。
 投票は、午前7時から午後6時まで市内30カ所の投票所で行う。午後7時30分から市立体育館で開票し、午後8時に1回目の開票速報を発表。第2回目以降は30分ごとに発表予定。8時50分ごろ50%、10時ごろ90%が開票され、大勢が判明する。14日現在の選挙人名簿登録者数は1万9017人(男8997・女1万20人)。
 市選管は、投票を翌日に控えた21日、市役所で投票管理者の事務説明会を開き、終了後に管理者らが30カ所の投票所に投票箱を置き、候補者名の紙を貼るなど準備作業を済ませた。


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御坊市議選・きょう(21日)最後の「お願い」に奔走 〈2023年1月21日〉

2023年01月21日 08時30分00秒 | 記事


候補者ごとに特色のあるポスターが並ぶ


 22日投開票の御坊市議選(定数14)の選挙運動も残すところ、きょう21日限り。定数を1人超過する現職10人、新人5人の計15人が引退票や浮動票をめぐり、し烈な票取り合戦を展開。無投票ムードから一転した短期決戦に加え、コロナ禍で難しい選挙戦を強いられており、陣営からは「票が読めない」との声が多く聞かれる。投票率、浮動票の動向次第で波乱の可能性もあり、各陣営とも気を抜くことなく「最後のお願い」で票の上積みに総力を挙げる。

 上位グループは組織力のある現職、前評判が良い新人の4人程度が競り合っているとみられるが、評判の良い分、上滑りや切り崩しを警戒。2期連続トップ当選をめざす現職が票を伸ばすか、それを追う陣営がどこまで迫れるか。下位は最も出遅れた新人が苦戦を強いられており、巻き返しはあるのか。その上の下位グループは現職、新人3人程度がしのぎを削っているとみられ、票の上積みに懸命だ。最終日の22日は地元を中心に歩くなど「最後のお願い」に奔走し、票の掘り起こし、上積みに全力を挙げる。候補者に手応えや最後の訴えを聞いた(届け出順)。
 辻󠄀本正人候補 勤務先の関電労組の支援を受け、友人や知人を通じ、引退票等を取り込むなど支援の輪を広げている。「厳しいのは変わりない。地道に票を積み重ね、当選できるよう最後まで頑張りたい」。
 芝田学候補 30数カ所で街頭演説を行い、地元を中心に支持を広げるが、前回得票が良かった分、票が伸びきれていないと上滑りを警戒。2期目のジンクスもあり「最後まで地道に有権者に訴え続けたい」。
 向井孝行候補 9期36年間の経験、実績を武器に藤田町を中心に支持拡大を図っており「感触は悪くない」と。前回得票の維持をめざし「油断することなく1票1票積み重ねられるよう最後まで頑張りたい」。
 宮路雅仁候補 地元湯川町を中心に名田など他地域で支持を広げ、上位陣の一角か。「感触は悪くないが、手応えは薄いので票の上滑りが一番こわい。前回得票を上回れるようできる限りのことをしたい」。
 小澤俊和候補 知名度や地縁血縁がなく、同級生頼りの厳しい戦いが続く。きめ細かな街頭演説で票の上積みをめざす。「同級生の頑張りに応えるためにも最後まで悔いのないよう力いっぱい頑張りたい」。
 山田勝人候補 強固な組織力で支持を広げ、連続トップを狙うが、評判が良い分、得票を減らした8年前に似ていると警戒。「取りこぼしのないよう気を引き締め、最後まで1票ずつ確実に上乗せしたい」。
 楠本香織候補 地元の祭り仲間や同級生らを中心に支持を広げ、上位陣の一角に入るか。前評判が良い分、票の上滑りも警戒。「目標にどれだけ近づいているか分からない。最後までコツコツと頑張りたい」。
 松本隆史候補 地元の島地区や身内票を固め、支持拡大を図っているが「上積みできているのか、正直分からない」と。「一票ずつ積み重ね、前回得票を上回れるように最後の最後まで頑張るしかない」。
 山本清司候補 親戚が立候補するなどマイナス面があったが、後援会の奮闘で手応え、ムードは上向き。前回得票の死守をめざし「油断することなく、みんなの力を借り票を積み重ねられるよう頑張りたい」。
 小川春美候補 教師時代に勤務した湯川、御坊両地区を中心に支持拡大を図っており、陣営のムードも上昇。「有権者の反応は良いが、票は読めない。街頭演説を続け、当選できるよう票を積み重ねたい」。
 小池佐左夫候補 推薦を受けた地元商店街を中心に支持拡大を図る。「手応えは少しはあるが、票は読めない」と。前回並みの得票をめざして「ラストスパート。1票ずつ積み重ねられるよう頑張りたい」。
 村上宗隆候補 地元を中心に支持を固めつつ、北塩屋の引退票などを取り込んでおり「手応えは前回よりある」。900票をめざし「気を抜くことなく前回票に1票でも多く上積みできるよう頑張りたい」。
 松屋久紀候補 地元野口の引退票を取り込みながら他地域での支持拡大をめざしているが「票は読めない。厳しい」と。浮動票の掘り起こしに全力を上げ「前回得票を下回らないよう最後まで頑張りたい」。
 西本裕行候補 家族や親戚、知人頼りの選挙戦で「厳しい」と話すが、ムードは上昇。居住の財部、出身の野口地区を中心に足を使った運動を重ね「目標の600票以上をめざして1票ずつ積み重ねたい」。
 天倉勝也候補 国会議員らの応援も受け維新候補としてイメージアップにつながっているが、票に結びつくか。浮動票をつかめば浮上も。「身の切る改革を訴え、当選できるように最後まで頑張りたい」。


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御坊市議選・盛り上がりにかけ投票率低下危惧 〈2023年1月20日〉

2023年01月20日 08時30分00秒 | 記事



街頭を歩き、支持を訴える候補者


 定数14に対して現職10人、新人5人の計15人が立候補している御坊市議選の選挙運動は、早くも後半戦に入った。無投票ムードから一転した短期決戦に加えてコロナ禍での選挙戦となり、票読みが難しいとされる中、現職は上位、中位、下位の3グループに分かれるが、総体的に優勢を保っている一方、新人は立候補表明が遅かった陣営が多いため、懸命の追い上げを図っている。下馬評はさまざまあるため、最後まで予断を許さない。

 定数14に現職10人、新人5人の計15人が立候補している御坊市議選の選挙運動は終盤に入ったが、有権者の関心、盛り上がりはいまひとつで、今回も投票率の低下が危惧されている。各陣営とも支持拡大へ若者世代や引退票、浮動票の獲得・掘り起こし、期日前投票の利用に力を入れているが、昭和62年の92・11%以降、前回まで8回連続で過去最低を更新し、今回は初の70%割れが予想されるだけに市選管、各陣営とも危機感を持ち、棄権防止を訴えている。

 投票率は、定数23を5人超過した昭和46年は92・40%、1人超過の54年は91・38%、2人超過の58年は91・87%、定数20を3人超過の62年は90・11%と高かった。平成に入ると、1人超過の3年は89・80%と初めて90%を割り、1人超過の7年は86・95%、定数18を2人超過の11年は86・08%、定数16を2人超過の15年は83・24%、定数14を3人超過の19年は80・23%、3人超過の23年は78・22%と80%を割り、4人超過の27年は76・47%と、下降の一途をたどっている。
 2人超過の前回31年も71・34%と約5㌽下がり、8回連続で過去最低を更新した。前回の投票所別投票率を見ると、最高は明神川会館の84・96%、最低は加尾会館の59・34%。30カ所中、80%を超えたのは3カ所にとどまり、8年前の9カ所から減り、逆に60%台は前回が7カ所で、8年前の1カ所から増えている。
 今回も前回同様、直前まで無投票ムードが漂ったのに加え、コロナ禍のため、動きがとりづらかった陣営が多く、前哨戦の盛り上がりはなかった。告示後も定数を1人しか超過していない選挙戦の影響もあるのか、有権者からは「選挙の話はあまりしない」「今回は街宣車が少ないように感じる」、陣営からは「盛り上がっていない。有権者の反応もいまひとつ」との声が聞かれる。
 初の70%割れ、60%台後半まで落ちることも予想されており、市選管は広報車、市内放送、地方紙への折り込みチラシなど広報活動のほか、先日の成人式で新成人にリーフレットを配布するなど投票総参加、棄権防止を呼びかけ、各陣営も「一人でも多くの有権者に投票に行ってくれるようお願いするしかない」と訴えている。
 選挙戦は終盤に入り、現職の引退票などで宙に浮いた約4000票、浮動票の掘り起こしなどに全力を挙げており、下位グループは現職、新人あわせて3人程度がしのぎを削っているものとみられる。上位争いは現職、新人あわせて5人程度が競り合っているか。投票率や浮動票の動向次第で波乱の可能性もあるため、最後まで予断を許さない状況が続きそう。選挙運動はきょう20日を含めて残り2日間。各陣営とも「あと一息、もう一歩」「助けてください」など懸命の運動を続ける。


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