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ベテランズ国際柔道で井口靖仁さん(印南町)が念願の金メダル 〈2023年1月25日〉

2023年01月25日 08時30分00秒 | 記事


金メダルを胸に井口靖仁さん


 30歳以上の柔道家が争う「2022年日本ベテランズ国際柔道大会(第17回日本マスターズ柔道大会)」は21、22日の両日、東京講道館で開き、印南町久保井塾コーチの会社員、井口靖仁さん(51)=同町在住、178センチ、81キロ=が男子M5(50~54歳)81キロ級で栄冠に輝いた。井口さんは、得意の寝技などで全3戦オール一本勝ち。7回目の出場で念願の金メダルに笑顔が弾けた。

 大会は国際柔道連盟主催、全日本柔道連盟主管。「生涯柔道」をスローガンに2004年から始まり13年から国際大会となった。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった今回、国内外から600人が参加。30歳から80歳代までの柔道家を、5歳単位にグループ分けし、体重別トーナメントの個人戦と、形競技の2種目で争った。
 男子M5・81キロ級には11人が出場。シードの井口さんは1回戦が不戦勝。初戦となった2回戦は、福岡県の選手に一本勝ち。東京都の選手との対戦となった準決勝は、相手を崩してからの体落としで一本。決勝は埼玉県の選手と対戦。相手が攻めてきたところをつぶして得意の寝技が炸裂、一本勝ちした。
 井口さんは、同大会に2012年から出場し過去6回はベスト8が最高。今回、自身が指導する道場の子どもたちを相手に練習を重ねるとともに、道場生で高専大会全国3位の実力者の長男・陽登さん(18)と猛稽古、筋トレにも励んで挑み、悲願の金メダル獲得となった。
 小学5年生の時に地元切目柔道教室で柔道を始めて約40年、御坊商工高(現・紀央館)時代に県大会優勝、福井工大時代には北信越ナンバーワンに輝いたが、学生時代も通じて初の日本一のタイトル。「金メダルを目標にやってきた。やっと優勝できた」とにっこり。「子どもたちに“頑張ればかなう”ということをみせられたかな」といい、「来年も連覇をめざしたい」と目を輝かせた。


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