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美浜町長、町議ともに選挙戦へ 〈2023年1月28日〉

2023年01月28日 08時30分00秒 | 記事


町選管が掲げた挙用ポスター掲示場。町の選挙ムードが高まる


 任期満了に伴う2月7日告示、12日投開票の美浜町議選に、団体職員・松下太一氏(67)=和田=と、無職・谷口武夫氏(73)=吉原=、大工・仲智也氏(41)=和田=が出馬を決めた。武夫氏の兄で現職・谷口昇氏(90)=吉原、5期=は引退を決意。定数10に対し、新人4氏と現職7氏の出馬で、選挙戦へ突入することがほぼ確実となった。

 松下氏は、元美浜町職員で40年余り勤続、産業建設課長など務めた。現職・髙野正氏(72)=和田、5期目=が引退を決め、和田東地区周辺が議員不在となるのを受け、東地区から「地元から議員を」と背を押されたのを受け、出馬の意思を固めた。「元気な町をつくっていきたい。産業振興や防災、少子化対策などに取り組みたい」と、松下氏。
 谷口昇氏は今回も自身の立候補を検討していたが、高齢で体調を考慮し、引退を決意。議会のたびに議場で昇氏に付き添い、本会議をずっと傍聴していた武夫氏が、兄のバトンを引き継ぎ出馬することを決めた。
 仲氏は、昨年子どもが生まれたのを機に「子どものことを思い、子どもたちが住みやすい、安全に暮らせるまちづくりに携わりたい」と出馬決意。
 ほか、新人は、元看護師・山崎悦子氏(71)=三尾=が出馬を表明している。山崎氏は前回、35年にわたる看護師経験を生かし「子育て、介護に対する様々な問題に対し、医療現場の経験や女性の視点から提案ができるのではないか」と出馬したが、落選。今回「押してくれるみなさんがいて、リベンジを」と再度、立候補する。
 現職は、髙野氏ほか森本敏弘氏(64)=田井、1期目、日本共産党=も引退を表明。同党からは森本氏に代わる候補者を人選中だが、難航している模様だ。
 町長選では、前職・森下誠史氏(67)=三尾、2期=が立候補への意思を固め、近く正式に出馬表明。前回激戦を繰り広げた現職・籔内美和子氏(60)=浜ノ瀬、1期目=と、再びの因縁の対決となる。
 同時選挙に向け、町選挙管理委員会は町内37カ所に、選挙用のポスター掲示場の設置を進めている。役場前や公民館、県道沿いなどには投票日を知らせる旗も掲げられ、町では無投票の様相から一転、選挙ムードが高まっている。


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