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美浜町長選・前職・森下誠史氏が出馬表明 〈2023年1月31日〉

2023年01月31日 08時30分00秒 | 記事


「なんとかしたい」と出馬への意欲を語る森下氏


 任期満了に伴う2月7日告示、12日投開票の美浜町長選に、前職・森下誠史氏(67)=三尾、2期、無所属=が出馬を表明した。前回激戦を繰り広げた現職・籔内美和子氏(60)=浜ノ瀬、1期目=との再びの対決がはじまる。
 森下氏は30日、御坊市役所で記者会見し、意欲を語った。
「町に元気がない。私がなんとかして元気を取り戻したい。前回選挙に負けて、他の人に出ていただくのも一方法かと思ったが、誰も出てくださらないなか、無投票なら(住民が)自分の一票を投じられない。無投票を阻止し、住民の声なき声を聞きたい」と、森下氏。「なんとかしたい」との思いを、元宮崎県知事・東国原英夫氏の「どげんかせんといかん」との言葉を引用して語った。

 三尾の場外離着陸場(ヘリポート)が活用されていない現状や、コロナ禍で続く煙樹海岸キャンプ場の閉鎖、大和紡績(株)和歌山工場=美浜町吉原=の2021年9月の撤収など、町の活性化にマイナス要因となる事項を挙げ「いろんなかたちで多くのことをやりたい。失敗もするかもしれないが、少しでも成功するなら。いろんなところに手を伸ばしていきたい」と積極姿勢を強調。
 今回選挙の争点は人口減少にいかに歯止めをかけるかだとし、進学や就職で町を離れた若者らが町に愛着を持ちいずれ帰ってくるようふるさと教育を推進し、交流人口やIターン者の拡大にも力を入れたい考えを説明。具体的な公約は、告示後に改めて示すとした。
 告示日が1週間先に迫るなか出馬を決めた経緯については「(支持者から出馬を勧める)話を頂いていたが、4年前に選挙に敗けたのに、またみなさんにご迷惑をかけると言葉を濁していたが、支持者からの一言が背中を押してくれた。背を押してくれたのは、これまで選挙に携わっていない人たちや、以前の後援会の人、Iターンの人ら」とし、1週間前の24日に決心したと打ち明けた。
 森下氏の後援会(小澤勇会長)事務所は、県道御坊由良線沿いの元お好み焼き店隣、三尾82の11。
 森下氏は御坊商工高校(現紀央館高)商業科、京都産業大学経営学部経営学科卒。昭和53年5月に美浜町職員となり、環境保全課、企画調整室、教育委員会、税務課、公民館、産業建設課などで務め、総務政策課では課長補佐。平成23年から県小学生バドミントン連盟顧問。55歳のときに退職して町長選に立候補した。
 平成23年から2期8年、「感動の美浜は笑いと元気から」をスローガンに町政をかじ取り。1期目は、町道吉原上田井線整備の新規着手や中学生までの医療費無料化、出生祝い金創設、小学校の空調設備整備などに尽力。2期目は、松原地区高台津波避難場所や三尾場外離着陸場など防災施設整備を進め、財務省出身の西山巨章氏を地方創生統括官に迎えて3つの地方創生プロジェクトを創設し町の活性化を図るなど、実績を重ねた。


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