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御坊市議選 新人、楠本香織氏(共産)堂々トップ当選 〈2023年1月24日〉

2023年01月23日 08時30分00秒 | 記事


両親らと笑顔で当選を喜ぶ楠本香織氏(中央)


 定数14を1人超過した御坊市議選は、22日に投票、即日開票され、有権者の信任を得た新選良が決まった。新人で共産党公認の楠本香織氏(41)=塩屋町南塩屋=が、1600票を超える票を獲得し、初当選を堂々のトップ当選で飾った。共産党の現職とあわせて初めて女性議員が2人当選した。悲運に泣いたのは新人の辻󠄀本正人氏(53)=島=だった。当日有権者数は1万8820人(男8905・女9915)。投票者数は1万2005人(男5686人・女6319人)。投票率は63・79%(男63・85%、女63・73%)で前回71・34%を7・55㌽と大幅に下回り、9回連続で過去最低を更新した。無効218票。法定得票数は210・482票。

 新人の楠本氏は、堂々のトップ当選で初陣に花を添えた。当選が確実となると事務所は祝福ムードに包まれた。党派を超えて多くの期待を一手に集め、1601票という大量得票。元市議で現県議の父・文郎さん(68)との親子鷹となった。
 楠本氏は、女性支持者から贈られた花束を手に文郎さん、母・弘子さん(68)らとともに万歳三唱。「いつも応援していただいている“かおりサポーター”をはじめとする皆さまのおかげ。1000票を目標にやってきた。“頑張って”と市民の皆さまにいただいた声が、実際に票として結びついた。感謝しています」と頭を下げた。
 多様な生き方を認められる地域社会へ「安心と安全」をテーマとした生活基盤づくりが重要だとし▼物価高騰対策、電気・水道・燃料・肥料への支援▼子育て支援。給食無料化、地産地消の食育充実▼地元農家支援▼リフォーム助成での空き家活用などが抱負。「小川議員と2人で力をあわせ幅広い世代をカバーしながら実現していきたい」と意欲をみせる。1600票を超える得票に「重みに緊張しています。ここからがスタート。4年間、皆さまの声に応えられるようたくさん勉強し、自分がやるといったことに責任を持って努力していきたい。“先生”ではなく“かおりちゃん”と呼んでもらえるような、身近な存在で皆さんの声をしっかり聞きたい。動き回る議員として頑張ります」と目を輝かせた。
 父との親子鷹には「二世と思っていないんです」と笑顔。そんな愛娘に文郎さんは優しいまなざしで期待とエールを送った。


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