瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

秋那須美味街道3

2008年10月03日 23時05分08秒 | 旅の覚書
秋らしく天気が落ち着いて来ましたね。
もう直ぐ十三夜…そしてハロウィン…過ぎればクリスマスに大晦日。
年の終りが近付いて、より過ぎ行く時の早さを感じます。

時候の挨拶(?)を終えた所で、前回の続きです。




牧場に戻った頃には16時を過ぎてました。
山の日暮れは早く、辺りはすっかり黄昏ている。
それでも牧場内には、未だ沢山の観光客の姿が在った。
ちなみに南ヶ丘牧場の営業時間は8時~17時半迄。



↑行った頃はまだ9月だったけど、場内の売店やレストランには、巨大南瓜がゴロゴロ飾ってあった。



↑ちゃんと彫らずにマジックで顔を描いてる不精さが微笑ましい。
やたらお目々キラキラな牛さんが、「いらっしゃいませ!」と挨拶してる絵も描いてあったり。



↑最初イミテーションかとも思ったけど、触った感じではどうやら本物っぽい。
それにしてもビッグだ、持上げようとしても全く持上がらず、大人の平均体重よりもずっと重い気がした。
こんな巨大サイズじゃないが、売店ではハロウィン用に、飾り南瓜が販売されてたです。


さて牧場に戻って友人とは別行動。
鍵は宿に預けてあるので、どちらか先に帰った方が、夕食まで留守番役と約束した。




↑分かれて先ず自分がした事…それはアイスを買って食う!
………毎度毎度やる事同じで、記事が変り映えせず申し訳無いが(加えて何時もバニラだし)、好きなんだからしょうがない。(←開き直った)
此処に自分が来る目的の70%は、アイスを買って食べる事に有るんで。
そんくらい美味しい、練乳に似たミルクの味の濃さ、色んな牧場でアイス食べたけど、これに勝る物は無し。
またこの美味しさは現地で食べるからこそ、土産で買って家で食べると、美味しさは半減してしまう気がする。
気分的なものも有るでしょが、思うに紙製の容器の味が移るからでないかな~と。


アイスを食べ終った後は、これも変り映えせず申し訳無いが(汗)、20分間500円で兎をレンタルした。




↑これが今回のウサコです。
直に営業を終える時間だった為、自分の他に遊んでる人は居なかった。
暫し孤独にフワモコ感を楽しんでました。



↑毛繕いして丸まる兎。
ウサボールです、転がしたくなります。



↑来場する度に遊んでたけど、今迄で最もやんちゃなウサコでした。
頻りに穴を掘りたがるんすが、放っておくと体が見えなくなるまで掘って行っちゃう。(汗)
終いには泥だらけになってしまった。
実は兎に非ず、モグラだったのかも…。(いやまぁ兎も野生は穴に棲む生物だから)

レンタル兎は皆仔兎らしいんですが、よりチビちゃんを借りたいなら夏休み中に来ると良いらしい。
牧場では繁忙期に合せて、来場客が可愛い仔を抱けるよう、なるたけ合せているそうな。




↑黄昏に染まる秋桜。
1ヶ月前と比較して、花もすっかり秋の風に馴染んで見えます。



↑標高が高い牧場からは、晴れていれば下界が見下ろせる。
青空の下、雪原の如く広がる雲海は、絶景で御座います。


営業時間終了も近いしと、部屋に戻る。
読んだ通り、友人は先に戻ってTVを観て居た。
そのまま夕食時間の18時迄ゆるゆると過す。
18時近くなったら呼ばれるかな~と思ってたが呼ばれず、どうやら時間になったら勝手に下りて来いと言う事だろうと、2人支度を整え1階食堂へ下りたのでした。

食堂には他に客は居らんかった。
昼に大勢居た観光客は、皆帰ってしまったらしい。
暖炉が赤々と燃える堂内を、店員さんが行ったり来たりして、食事の支度をしている。
用意してあるナプキンやグラスから、自分達の席は窓際だと判った。
なのに何故か奥の暖炉傍の席に座る友人。
聞けば「何となく昼に座った席が、自分の指定席に思えた」そうだ。
1度座った席は俺の席…何処のジャイアンか。(汗)
或いは寒かったんで、つい暖炉の火に吸い寄せられたのかもしれない。(虫か)

寒いのに風通しの良い窓際席に座らせられた理由は、今夜の夕食がジンギスカンだから。
ボルシチと並び、昔から此処の名物料理の1つ。
今迄も宿泊した1日目は必ずジンギスカンだった。
牧場ならではの御馳走だろう。


そんな訳でこっからは夕食に出された料理の写真が続くが…先に断っておくと、非常に写りが悪いです。(汗)
暗いランプの明り(電球だけど)の下で写すから失敗しちゃったんですよ。(汗)
お陰でとても不味く思えちゃうでしょうが、実際は素ん晴しく美味であったと言い訳しておく。(汗)




↑前菜として出された『白菜の煮びたし(前)』と『ししとうの煮びたし(後)』。
どっちもおひたし系、どっちも薄味のダシが効いてて、食欲が増します。



↑次に出たのが柔らかくローストされた『牛タン』。
千切りにした葱やカイワレダイコンをツマに、生姜醤油で戴く刺身風。
私は牛タン苦手だったんですが、これは美味しく食べられた。

何気に出される器がお洒落で、殆どは地元那須の益子焼だろう。
牧場では地元陶芸家のギャラリーを併設した『こまくさ』が在るのです。



↑『茄子の南蛮酢漬け』。
上にかかってるのは黄な粉?マイルドな甘酸っぱさが美味。
洒落でなく、茄子は真実那須の名物。
県のシンボル野菜にしてるらしい。


此処まででおかず充分、後は御飯に味噌汁漬物だけでも~と感じなくも無い。

し・か・し!――むしろ此処からが本番だったのだ。(汗)




↑遂に主役の『ジンギスカン』登場。
火を入れて貰った後、大きな肉の脂身で油を敷く。
尚、用意された肉は写ってる分だけでなく、更に倍以上有った。(汗)
スライスされた上等なラム肉が、食べ切れない程出て来たのです…食べ切ったけど。
野菜もキャベツ玉葱しし唐南瓜茄子とたっぷり。
ルールに則り野菜の上で肉をジュージューと焼いた。



↑ジンギスカンに合せて出して貰った、御飯に味噌汁に漬物、そしてタレ。
此処のジンギスカンのタレは、代々引き継がれた味。
辛味が有って癖になる味なのです。
味噌汁は白味噌仕立て、白菜とワカメと葱が具に入ってた。
薄味でとっても美味しかったです。
漬物は2種類…どんなんだか忘れちゃったけど(汗)、これも美味しかったです。
てゆーか漬物を食べる頃には、腹が限界に近付いてて、食べるだけで精一杯になってたという…。

そう言いつつ、残さず全部食べ切ったんだけどね。(苦笑)

数年前は更に4倍のボリュームだった。
ジンギスカンだけでなく前菜刺身天麩羅焼き物サラダ諸々計17品…その時は勿体無くも1/3位残してた。
けどあの量は大食い王でもなければ完食不可能だったと思う。(汗)
タッパー持って来れば良かったな~と、しみじみ考えたです。
時代を経る毎に量は減ってったけど、その分凝った料理を出す様になった。
昔はサラダっつうたらポテトサラダで、家庭料理そのまんまが出て来てたもの。
最近は盛り付けも凝ってて、下手な旅館は負けそうな程。




↑食べ終った所で、暖炉の前の席に移動するよう勧められた。
あ、座ったのは写ってる席の隣ですから。(汗)
あんま火の近くで撮ると、ぼやけて写ってしまうもんで。(汗)
暖炉の近くには薪が山と積まれてた。
近くで燃えてても煙くないのが不思議。



↑壁には蓑や笠等昔の農具、壷なんかが飾られてる。
切り株で拵えたテーブルに椅子と、気分は御伽噺の世界です。
中に入って見廻すと、大きな建物である事を実感します。
3階建の吹き抜け構造、広々~としてるのです。
そんな中に客2人だけ…寂しくも贅沢極まりない。



↑デザートはアイスクリームでした♪
あったかい火に当って食べるアイスは格別に贅沢v



↑これは食後別注文で頼んだ『牧場チャイ(ホット、400円)』。
チャイと言うより牛乳紅茶だったけど(笑)、温かくて美味しかった。
友人はホット牛乳を頼んどりました。
尚この時注文した飲物代は、後で宿代と一緒に払う形に。
実は昼食代も「宿代払う時と一緒で構わないですよ」って言われてた。
色々と融通の利く宿みたいです。


一息吐いた後部屋に戻ったら、既に布団が敷いてあった。
お互い疲れてたんで、替わりばんこに風呂へ入り、早々に休む事にする。
風呂は~23時迄、朝は6時半~9時迄。
風呂から出た後は、冷蔵庫に用意してあった冷水で喉を潤した。
有難い心尽くしである。

早々に~の積りが、友人から唐突に「メール」の出し方を訊かれる。


「いや俺、自分の携帯でメール出せないんだよ(汗)」
「そんな事言ったって、自分だって大して使いこなしてないよ(汗)」
「Nに見て貰ったりしたんだけど、結局駄目だった」


Nと言うのは私らと違い、何時でも流行最先端を走ってる友人だ。
何かブームになると試さずには居られない人間である。
ハイテクオンチな自分らは頻繁に当てにしてたりする。


「Nちゃんが駄目なら、自分に解る訳無いじゃん」
「それでもお前、ちゃんとメール出せてるんだろ?俺さ~、自分のメルアドも知らねーんだよ」
「だからそれって持ってる意味無いじゃん。(汗)説明書の要らない携帯にでも買い直せば?」
「ひょっとして機種が違うと届かねーのかな?」
「んなアホな。(汗)…あ~、だったら自分のメルアドにメール出してみてよ。その後返信機能使えば、あんたのアドレス知れるだろうから」
「やり方解んないから、やってくれ!」
「私がやるのか!?(怒)」


機種の違いに戸惑うも、何とかメールを出して返信にも成功、無事アドレスをキャッチする。


「はい!このアドレスを保存しといて…私のメルアドも登録しておけば、何時でも私にメールが出せるようになるよ!」
「解った!じゃ、登録しといてくれ!」
「少しは自分でやれよ!!(怒)」


私より半年早く携帯を手にしたクセに…こいつが何故使いこなせないのか良く解った。

――全て他人にやらせるからだ。


とまぁてんやわんやしながら、2人何時の間にか布団に寝転がってたのでした。




【続】

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