【戻】
サンジが酔いつぶれた所で、俺達の忘年会はお開きになった。
バイクで来てたウソップは店を出てそのまま家に直帰、自動的にサンジを送る役目は俺とゾロに任された。
俺とゾロは帰り道同じ方向で、カラオケ店から歩いて行ける距離だけど、サンジの家は逆方向で、電車に乗って1駅行った先に在る。
元からグルグル巻いてる眉毛みたく、目をグルグル回しちまったサンジに、ゾロはブツブツ文句を言いつつも、肩を貸して引きずって歩いた。
一緒に肩を貸して引きずって歩く俺は、文句を聞いてて「酔いつぶしたのはゾロじゃん」って言いたくなったけど、めんどくさいんで黙っておいた。
行きに通った時にぎやかだった商店街は、帰る時には全部店じまいしてて真っ暗だった。
サンジを間に引きずる俺達の他誰も通ってない、なのにクリスマスソングはガンガンうるさく響いてる。
店の人がスイッチ切るの忘れちまったんだろうか?
俺達しか居ないのに一生けんめー楽しく盛上げてる音楽が、何だかむなしくてさびしく感じられた。
それから駅に着いて電車に乗って、また少し歩いてサンジを家に届けた俺とゾロは、来た道を戻って逆方面の電車に乗り、元居たカラオケ店の在る通りに辿り着いた。
そこから数m一緒に歩いて十字路に出た所で、「またな」っつって別れようとした俺をゾロは引き止め、コンビニでビールを4本買った後、近所の公園に誘った。
そこは俺が小さいころ「汽車ぽっぽ公園」と呼んでたとこで、階段でつながれた上と下、その内の上の遊び場にはデゴイチに似た機関車が飾ってある。
小さいころはその機関車の中に入って遊べるようになってたのに(もちろん走りはしなかったけど)、久し振りに来てみたら金網で囲まれててがっかりした。
見回したら砂場の周りも金網で囲ってあったり、大好きだった箱ブランコが無くなってたりしてるのにも気が付き、俺はがっかりを通り越して腹が立った。
自分の大事な場所を荒らされた気がしてムカついたんだ。
そんな俺に向い、ゾロは「きっと変な大人が隠れないように、野良猫なんかに糞をされないように、子供が怪我しないようにする為の措置だろうよ」って冷静に言った。
「時が経っても変らない物なんて何処にも無ェさ」
ゾロはしゃべりながら入口近くのベンチに座り、全然納得出来なくて金網ん中閉じこめられてる機関車をにらんでた俺を呼んだ。
「飲み足りなかったし…訊きてェ事も有ったしな」
プシッと鳴らして缶を開ける。
足を組んで座った横に、俺も同じポーズで座った。
間に置いてあった缶の内の1本に手を伸ばす。
したらゾロが無言で手の平を差し出した。
おごりと思ったのに違ったらしい。
納得いかなかったけど、旅行前に戦って疲れたくなかったから、大人しく払ってやった。
しばらく並んでビールをゴクゴク飲む。
一際寒くて強い風が、俺とゾロの足下にたまってた枯れ葉を吹き飛ばした。
公園には桜といちょうの木が植えられてる。
真っ白な外灯の光に照らされてるいちょうは、黄色く色付き始めたばっかだったけど、桜はすっかりハゲてさびしくなっていた。
一月前まではこんなに寒くなかったし、こんなに静かじゃなかったのになーなんて考えてたら、ゾロからとーとつに聞かれた。
「旅行って何時行くんだ?」
「明日」
答えたとたん、ゾロがビールをブッ!とふき出した。
そんなにウケる事言ったっけか?
「そうじゃねェよ!!だったらこんな所で寛いでる場合じゃねェだろ!!何故直ぐに帰らねェ!?」
「ゾロが公園で飲み直そうって俺を誘ったから」
「ああそうか、なら仕方…無くねェ!!んなら断って帰れ!!もう準備は終わったのか!?明日の朝は何時に起きるんだ!?」
「いや、全っっ然してねェ。そして明日は早朝4時起きだ」
「堂々と答えんな!!少しは焦れよ!!」
「ゾロが焦ったってしょーがねーだろ」
「そらそうだが……まァ、確かに俺が行く訳じゃねェしな…」
「準備ったってせいぜい財布と替えの下着だけ持ってきゃ良いだけじゃん。失くしちゃいけねーチケットなんかは、とっくにナミに渡してあるしな。5分もかかんねーで終わるさ!」
「何処へ行こうってんだ?」
「長崎の『ハウステンボス』ってテーマパーク」
「あ~あのオランダそっくりって言う……」
そこでゾロは苦笑いに似た、あいまいな顔をしてみせた。
初めて行くとこだし俺もよく知んねーけど、笑われんのはしんがいだ。
顔をムスッとさせた俺に向い、ゾロがフォローするよう聞いた。
「何故そこを選んだんだ?」
たずねられた俺は、手の中で缶をクルクル回しながら、下を向いて答えた。
「…今年の夏結婚した兄ちゃんが、彼女連れてった時、『ムード良かったぞ』って言ってたからさ…。
『海の側だから、船に乗れて、ヨットにも乗れるぞ』って……」
「…船に……ヨットか……」
「それ聞いてナミ誘ったら、すっげー行きたがったし…。
花がきれーな場所だって評判聞いてて、ナミも前から1度行ってみたかったらしい…」
「……ふうん……」
そこで再び2人同時に黙っちまった。
公園に俺達以外の影は見えず、外の道路を時々走ってく車の音だけが響く。
さっさと缶を空けちまったゾロは、両手でひねりつぶしてから、後ろに有ったゴミ箱に放りこんだ。
そうして新しい缶に手を伸ばして、またグビグビ飲み出す。
それを見て俺も急いで飲み切り、つぶした缶をゴミ箱目がけて放り投げ、もう1本取ろうとした。
けれどゾロの手が先に缶を取上げちまった。
また「払え」って事なのかと思い、しぶしぶ小銭を財布から取り出そうとした俺の顔の前で、ゾロの手がヒラヒラゆれる。
「ハネムーンを控えてる身なんだろ?飲み過ぎは禁物だぜ」
不意打ちでぶつけられた「ハネムーン」という言葉に、今度は俺がブッ!とふき出した。
冷たい空っ風に吹かれてるのに、顔が急速にほてって熱くなるのを感じる。
ニヤニヤ笑ってこっちを見てるゾロの顔を、俺はジロリとにらみつけた。
ゾロ・ウソップ・サンジとは、今のバイトで知り合ったけど、直ぐにいきとーごーした。
特にゾロとは無死二塁――あれ?何か違うな――とにかくそんな感じの親友になった。
仏頂面して無口な奴だけど、不思議とウマっつうかノリが合った。
「類稀なる方向オンチ同士、引き合う赤い糸でも見えたんだろうよ」なんて、サンジはしっけーな事ヌカシてたけど、初対面の時から俺はゾロの言いたい事が解ったし、ゾロには俺の言いたい事が解ったらしい。
けれどそんなゾロでも、この時の俺の気持ちは、聞かなきゃ解らなかったみたいだ。
「しかしマジでプロポーズする気か?おめェ高校卒業したら、直ぐにシャンクス追い駆けて、ヨットで太平洋横断するって言ってたろ?結婚後即嫁さん放ってく積りか?それ知って首を縦に振る女は居ないだろ」
「シャンクス」ってのはヨットで太平洋横断と世界一周に成功した男の名前で、俺がこの世で1番尊敬してる海洋冒険家だ。
それから十年後、今は東回り単独無寄航世界一周に挑戦してる。
出会った時、シャンクスにサインしてもらった麦わら帽子は、俺の大事な宝物だ。
高校卒業後は弟子になる約束を交わしていた。
「…断られっかな?」
カラオケ店でのサンジの言葉を思い出して不安になる。
「普通の女なら、断るだろうな」
「ショックだなー、断られたら……」
ゾロからそくとーされちまい、俺の背中から力が抜ける。
ズルズル背もたれをズッてく内、自然と夜空を見上げる形になった。
風に吹かれて晴れた雲のすき間から、星が光って見える。
1番明るく光る星、あれは北極星だろうか?
「…今すぐ結婚してくれって意味じゃねーんだ。そこに居て俺が戻るのを待っててほしいんだよ」
「『帰る港になってくれ』ってか?」
「違う!灯台だ!」
「大して変んねェだろ」
「違う!全っ然違う!」
振り向いた時には、ゾロは早くも3本目のビールを空けていた。
空になった缶を後ろにポイポイ放り投げてく。
前に向き直る途中で俺と目が合ったゾロは、兄ちゃんみたいな顔で笑って言った。
「ま、てめェの選んだ女なら普通じゃねェだろうし、大どんでん返しも有り得るんじゃねェの?」
それから立ち上がって、1人さっさと帰るそぶりを見せた。
門の手前で足を止めたゾロが、ニヤニヤ笑いを浮かべて振り返る。
「もう1つ、忘れちゃなんねェもん、思い付いたぞ!」
「何だ?」
「ゴムだ!旅先でも売ってるだろうが、念の為に持ってけ!――帰ったら初Hの感想を聴かせろよ!」
「1番はそれじゃねェ!!プロポーズが最重要だ!!」
「はは、顔が赤いぜ17歳!」
起き上がって怒鳴る俺を置き去りにし、ゾロは冷やかしながら公園を出て行った。
後ろ向きで手を振り離れてく背中を、同じく手を振って見送った俺は、また背もたれをズッてベンチの上あお向けになった。
さっき見た星は、まだ同じ位置で光ってる。
俺は頬に当たる風が冷たいと感じるまで、そこにジッとして居た。
【続】
サンジが酔いつぶれた所で、俺達の忘年会はお開きになった。
バイクで来てたウソップは店を出てそのまま家に直帰、自動的にサンジを送る役目は俺とゾロに任された。
俺とゾロは帰り道同じ方向で、カラオケ店から歩いて行ける距離だけど、サンジの家は逆方向で、電車に乗って1駅行った先に在る。
元からグルグル巻いてる眉毛みたく、目をグルグル回しちまったサンジに、ゾロはブツブツ文句を言いつつも、肩を貸して引きずって歩いた。
一緒に肩を貸して引きずって歩く俺は、文句を聞いてて「酔いつぶしたのはゾロじゃん」って言いたくなったけど、めんどくさいんで黙っておいた。
行きに通った時にぎやかだった商店街は、帰る時には全部店じまいしてて真っ暗だった。
サンジを間に引きずる俺達の他誰も通ってない、なのにクリスマスソングはガンガンうるさく響いてる。
店の人がスイッチ切るの忘れちまったんだろうか?
俺達しか居ないのに一生けんめー楽しく盛上げてる音楽が、何だかむなしくてさびしく感じられた。
それから駅に着いて電車に乗って、また少し歩いてサンジを家に届けた俺とゾロは、来た道を戻って逆方面の電車に乗り、元居たカラオケ店の在る通りに辿り着いた。
そこから数m一緒に歩いて十字路に出た所で、「またな」っつって別れようとした俺をゾロは引き止め、コンビニでビールを4本買った後、近所の公園に誘った。
そこは俺が小さいころ「汽車ぽっぽ公園」と呼んでたとこで、階段でつながれた上と下、その内の上の遊び場にはデゴイチに似た機関車が飾ってある。
小さいころはその機関車の中に入って遊べるようになってたのに(もちろん走りはしなかったけど)、久し振りに来てみたら金網で囲まれててがっかりした。
見回したら砂場の周りも金網で囲ってあったり、大好きだった箱ブランコが無くなってたりしてるのにも気が付き、俺はがっかりを通り越して腹が立った。
自分の大事な場所を荒らされた気がしてムカついたんだ。
そんな俺に向い、ゾロは「きっと変な大人が隠れないように、野良猫なんかに糞をされないように、子供が怪我しないようにする為の措置だろうよ」って冷静に言った。
「時が経っても変らない物なんて何処にも無ェさ」
ゾロはしゃべりながら入口近くのベンチに座り、全然納得出来なくて金網ん中閉じこめられてる機関車をにらんでた俺を呼んだ。
「飲み足りなかったし…訊きてェ事も有ったしな」
プシッと鳴らして缶を開ける。
足を組んで座った横に、俺も同じポーズで座った。
間に置いてあった缶の内の1本に手を伸ばす。
したらゾロが無言で手の平を差し出した。
おごりと思ったのに違ったらしい。
納得いかなかったけど、旅行前に戦って疲れたくなかったから、大人しく払ってやった。
しばらく並んでビールをゴクゴク飲む。
一際寒くて強い風が、俺とゾロの足下にたまってた枯れ葉を吹き飛ばした。
公園には桜といちょうの木が植えられてる。
真っ白な外灯の光に照らされてるいちょうは、黄色く色付き始めたばっかだったけど、桜はすっかりハゲてさびしくなっていた。
一月前まではこんなに寒くなかったし、こんなに静かじゃなかったのになーなんて考えてたら、ゾロからとーとつに聞かれた。
「旅行って何時行くんだ?」
「明日」
答えたとたん、ゾロがビールをブッ!とふき出した。
そんなにウケる事言ったっけか?
「そうじゃねェよ!!だったらこんな所で寛いでる場合じゃねェだろ!!何故直ぐに帰らねェ!?」
「ゾロが公園で飲み直そうって俺を誘ったから」
「ああそうか、なら仕方…無くねェ!!んなら断って帰れ!!もう準備は終わったのか!?明日の朝は何時に起きるんだ!?」
「いや、全っっ然してねェ。そして明日は早朝4時起きだ」
「堂々と答えんな!!少しは焦れよ!!」
「ゾロが焦ったってしょーがねーだろ」
「そらそうだが……まァ、確かに俺が行く訳じゃねェしな…」
「準備ったってせいぜい財布と替えの下着だけ持ってきゃ良いだけじゃん。失くしちゃいけねーチケットなんかは、とっくにナミに渡してあるしな。5分もかかんねーで終わるさ!」
「何処へ行こうってんだ?」
「長崎の『ハウステンボス』ってテーマパーク」
「あ~あのオランダそっくりって言う……」
そこでゾロは苦笑いに似た、あいまいな顔をしてみせた。
初めて行くとこだし俺もよく知んねーけど、笑われんのはしんがいだ。
顔をムスッとさせた俺に向い、ゾロがフォローするよう聞いた。
「何故そこを選んだんだ?」
たずねられた俺は、手の中で缶をクルクル回しながら、下を向いて答えた。
「…今年の夏結婚した兄ちゃんが、彼女連れてった時、『ムード良かったぞ』って言ってたからさ…。
『海の側だから、船に乗れて、ヨットにも乗れるぞ』って……」
「…船に……ヨットか……」
「それ聞いてナミ誘ったら、すっげー行きたがったし…。
花がきれーな場所だって評判聞いてて、ナミも前から1度行ってみたかったらしい…」
「……ふうん……」
そこで再び2人同時に黙っちまった。
公園に俺達以外の影は見えず、外の道路を時々走ってく車の音だけが響く。
さっさと缶を空けちまったゾロは、両手でひねりつぶしてから、後ろに有ったゴミ箱に放りこんだ。
そうして新しい缶に手を伸ばして、またグビグビ飲み出す。
それを見て俺も急いで飲み切り、つぶした缶をゴミ箱目がけて放り投げ、もう1本取ろうとした。
けれどゾロの手が先に缶を取上げちまった。
また「払え」って事なのかと思い、しぶしぶ小銭を財布から取り出そうとした俺の顔の前で、ゾロの手がヒラヒラゆれる。
「ハネムーンを控えてる身なんだろ?飲み過ぎは禁物だぜ」
不意打ちでぶつけられた「ハネムーン」という言葉に、今度は俺がブッ!とふき出した。
冷たい空っ風に吹かれてるのに、顔が急速にほてって熱くなるのを感じる。
ニヤニヤ笑ってこっちを見てるゾロの顔を、俺はジロリとにらみつけた。
ゾロ・ウソップ・サンジとは、今のバイトで知り合ったけど、直ぐにいきとーごーした。
特にゾロとは無死二塁――あれ?何か違うな――とにかくそんな感じの親友になった。
仏頂面して無口な奴だけど、不思議とウマっつうかノリが合った。
「類稀なる方向オンチ同士、引き合う赤い糸でも見えたんだろうよ」なんて、サンジはしっけーな事ヌカシてたけど、初対面の時から俺はゾロの言いたい事が解ったし、ゾロには俺の言いたい事が解ったらしい。
けれどそんなゾロでも、この時の俺の気持ちは、聞かなきゃ解らなかったみたいだ。
「しかしマジでプロポーズする気か?おめェ高校卒業したら、直ぐにシャンクス追い駆けて、ヨットで太平洋横断するって言ってたろ?結婚後即嫁さん放ってく積りか?それ知って首を縦に振る女は居ないだろ」
「シャンクス」ってのはヨットで太平洋横断と世界一周に成功した男の名前で、俺がこの世で1番尊敬してる海洋冒険家だ。
それから十年後、今は東回り単独無寄航世界一周に挑戦してる。
出会った時、シャンクスにサインしてもらった麦わら帽子は、俺の大事な宝物だ。
高校卒業後は弟子になる約束を交わしていた。
「…断られっかな?」
カラオケ店でのサンジの言葉を思い出して不安になる。
「普通の女なら、断るだろうな」
「ショックだなー、断られたら……」
ゾロからそくとーされちまい、俺の背中から力が抜ける。
ズルズル背もたれをズッてく内、自然と夜空を見上げる形になった。
風に吹かれて晴れた雲のすき間から、星が光って見える。
1番明るく光る星、あれは北極星だろうか?
「…今すぐ結婚してくれって意味じゃねーんだ。そこに居て俺が戻るのを待っててほしいんだよ」
「『帰る港になってくれ』ってか?」
「違う!灯台だ!」
「大して変んねェだろ」
「違う!全っ然違う!」
振り向いた時には、ゾロは早くも3本目のビールを空けていた。
空になった缶を後ろにポイポイ放り投げてく。
前に向き直る途中で俺と目が合ったゾロは、兄ちゃんみたいな顔で笑って言った。
「ま、てめェの選んだ女なら普通じゃねェだろうし、大どんでん返しも有り得るんじゃねェの?」
それから立ち上がって、1人さっさと帰るそぶりを見せた。
門の手前で足を止めたゾロが、ニヤニヤ笑いを浮かべて振り返る。
「もう1つ、忘れちゃなんねェもん、思い付いたぞ!」
「何だ?」
「ゴムだ!旅先でも売ってるだろうが、念の為に持ってけ!――帰ったら初Hの感想を聴かせろよ!」
「1番はそれじゃねェ!!プロポーズが最重要だ!!」
「はは、顔が赤いぜ17歳!」
起き上がって怒鳴る俺を置き去りにし、ゾロは冷やかしながら公園を出て行った。
後ろ向きで手を振り離れてく背中を、同じく手を振って見送った俺は、また背もたれをズッてベンチの上あお向けになった。
さっき見た星は、まだ同じ位置で光ってる。
俺は頬に当たる風が冷たいと感じるまで、そこにジッとして居た。
【続】
行かないと言う事は先はかなり長そうですね。
でも、久しぶりのワンピ×テンボスのコラボ楽しみに読ませていただきます。
そしてそこで終了、旧ドラゴンボールZ並の展開の遅さですね。(汗)
まだ頭の中で捏ねてる状態で、自分でも話の行方がどうなるのか判りませんが…クリスマスには終る事を目指して。(汗)
コメントどうも有難う御座いました~♪
楽しく読んで頂けるよう頑張りまっす!