瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

あにめぞん感想、ざっくばらん29

2012年04月14日 15時54分31秒 | 漫画&アニメ
1週さぼってしまったが、実は今週東京MX局のあにめぞん再放送は、ホークス野球中継で潰れてお休みだった。
そんな訳で溜めてる宿題は無いのです。
適度に入る野球中継のお陰でスケジュールゆったり♪当時のアニメーターさんの気持ちにシンクロ。(笑)
とまぁ2週ぶりでも通常進行で、前回の続きに参りましょう~。


★第29回「ハチャメチャ秋祭り、響子さんと井戸の中」 脚本:伊藤和典 コンテ・演出:向後知一 作画監督:中嶋敦子

…この回も個人的に★印を付けたい傑作、あにめぞん全話の中でもベスト3に入る、愉快なギャグ回だった。
終盤に向けてシッチャカメッチャカに壊れてく脚本の展開は、アニメうる星の女湯回を思い出させる。(脚本同じ人が書いてるしな)
元の原作もうる星に似たノリではあったから、原作通りに作ればそうなるのは自明の理。
とはいえ一見原作通りでも、相違点はかなり有る。
先ず登場するキャラクター、原作では五代の婆ちゃんが居た筈、そしてこずえちゃんは出番無だった気がする。
しかしアニメだけしか観てない人は、違和感持たなかったに違いない。
原作には登場しないキャラを浮かせる事無く、すんなり話に溶け込ませたのは素晴しい。
アニメ観た後の感想としては、ぶっちゃけ五代の婆ちゃん、居なくても話成立するんだなと。

話に溶け込ませる為の、出だしの演出が効いていた。
日が落ちて点った秋祭り(ちなみに原作では夏祭り)の灯。
屋台を巡る人々の中にはこずえちゃんの姿、脇の道路を車で走る三鷹の姿も見付かる。
カメラは神社の階段を上る坂本を追って行く。
そして坂本目線で肝試しの舞台裏に入り、お化けの仮装をした響子さん達に会う。
実に巧みな演出で、第1期のそれとは段違いだが、上記のスタッフ名を見て解る通り、実は第1期から参加されてる演出家なのです。
1期で手掛けた回を挙げると、10回15回19回等…構図もリズムも殆ど変ってて、名前見なきゃ同じ演出家だとは気付かない。
監督(CD)とシリーズ構成とキャラクターデザイン(と音楽)が変更しただけで、下のスタッフは2期になっても殆ど変更してないのに、1期とこうも印象が変るとは。
あにめぞん演出の路線変更について、触れてる記事を見付けたのでご参考頂きたい。
(→http://www.style.fm/as/05_column/365/365_311.shtml)
1期から関ってるスタッフの弁によると、CD変更により今迄の見せ方を全否定されたとの事、激変したのにも頷ける。

この回は大筋原作通りに作られてる、とはいえ筋を取り出し、肉付けはアニメのオリジナル。
一旦原作をバラバラに解体してるわけで、1期での原作に付け足す作り方とは、根本的に違う演出法なのだ。

2期になって四谷さんの活躍度が上ったのは、シリーズ構成役の伊藤さんお気に入りだったかららしい。
四谷さんが頻繁に1句詠む癖付けは伊藤氏の発案、出来はさて置きアニメ独自のキャラ付けを狙ったんだろう。
何気に楽しみにしてたよ。(笑)
逆に主役である響子さん&五代君の活躍は減ってく傾向で、ご自身がインタビューで答えてたけど、伊藤さんの苦手なキャラだったとか…ぶっちゃけ魅力感じなかったんだそう。(笑)
2期は響子さんと五代君のラブストーリーではなく、「一刻館の愉快な奴ら」に注目して観るのが正解かと。

2期に入り、五代の妄想シーンは消えた、響子さんはヤキモチ妬かなくなった。
原作の2人の個性付けを否定するような作り方は原作ファンには噴飯もの、それ故2期も短命に終るのだが話はまたの機会に持ち越そう。

演出論ばっか語って済みませぬ(汗)、こっからは作画について話しましょう。
流石の中嶋作監回で、番町皿屋敷のお菊さんの仮装した響子さんが、うっとり見蕩れる美しさ。
原画に亜細亜堂の面子が参加してるのか、モブキャラがオレンジロード&ぴえろ魔女っ子してた。(前回もだが)
アニメうる星にて迫力有るパース絵で脚光浴びた、山下将二さんも参加されとりました。
フランケン登場シーン、アニメうる星ほどじゃないが、パースがかってて直ぐ判る。(笑)
好きなアニメーターさんなんだけど、めぞんでは浮くなぁと正直感じた。
つうかフランケン&狼男の声を、ぴえろ魔女っ子のレギュラー声優だった亀山助清さんと、コタツネコ役やってた西村朋紘さんが演じてて、益々テイストが当時のスタジオぴえろである。(笑)
コンテの指示が有っての事だろうけど、メインキャラが話してる時も、他キャラがちょこまか動いてるのが楽しい。
2期になって、こずえちゃんの天然ボケが、原作以上に進行している…。(笑)

原作のオチに有る台詞、

響「もう死にたい…」
五「もう死んでもいい…」

が削られたのは残念だったけど、それ以外自分は特に文句無し。
逆に原作での「意外と重いな…」という台詞を、「響子さんの重みだ…」に変えたのは、悪くないと感じたです。
しかし井戸の深さ広さが今一掴み難い、絵で見た感じすんなり上れそうなんだが。(笑)


(個人的評価) 脚本○ 演出○ 作画○ …レギュラー総出演で、全員を活躍させた、スタッフの手腕を讃えよう。一番化物に嵌ってたマスターまで、余す所無く楽しめやした。(笑)



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