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2015年10月まで、右半身麻痺で車いす生活だった母を介護しながら、日々の出来事や思いを書き綴っていました。

在宅介護の様子や心の葛藤をできるだけ隠さず書いたつもりです。 もし参考にしていただける部分があればと思い、古い情報になる日記もそのままにしてありますのでお許しください。



慢心

2007-11-19 22:31:15 | 自分のこと
16日に、 両親を乗せた車を運転していて、交通事故を起こしてしまいました

母にケガはなく、父と私はかすり傷、相手のかたは少し・・・
ここで詳細を書くことは控えますが

全く私の、一瞬の不注意で起こしたことで、何を言っても取り返しのつかないことです

自分の精神的なショックは想像以上で
その瞬間を思い出そうとすると、いや思い出そうとしなくても脳裏に、フラッシュバックして 何がなんだか・・・ まだ体じゅうの力が抜けたままのような、 体が奮えて、 なぜか涙は出るし、 全身に悪寒が走るような・・・  こういう感じわかる方いらっしゃるでしょうか・・・

でも私なんかより、まず相手の方に、多大なご迷惑をかけてしまいました
これからどうお詫びしていけばいいか・・・
母と父にも迷惑をかけて

私は自分が親の面倒を見ている、 車の運転には慣れている、 という偉そうな気持ちを持っていた、その慢心が引き起こしたことです。
現実には私が、この年をして親に面倒をかけて悲しませている
情けなくて、ただベソベソと泣く私に、母は 「自分を責めちゃいけない。 おまえが無事だったことがうれしいよ。 あたしのことをぜんぶしてくれる人なんだから。」 と言い、父は、なぜか張り切ってバタバタといろいろ仕切っています・・・ さながら、ダメな子供の失態を必死で尻拭いする親。 なんだか普段の、私にオンブダッコな両親は微塵も感じられない姿でした。 その日だけでしたが 
私も、今日あたりは今だに仕切りまくりの父にイライラ・・・ いけませんね

娘のダメさが老親をシッカリさせてしまうこともあるんでしょうか・・・ なんだか変な気分です。
そうした親の姿や、家族や友達の励ましもあって、私も少しずつ元気になりつつありますが、今は明るいことが書けません
ただただ申し訳なく、懺悔 


  






いつの日かダブル・デイ

2007-11-15 23:11:40 | デイサービス
母の昨日のデイサービス、 皆でハンドベルを演奏しながら歌を歌ったそうです。
あれって、私もやったことないんですけど、一つ一つのベルに音階がついているんですよね? 順番に鳴らすと ♪ド・レ・ミ・・・ になるんですよね?

それで、 一人ひとり ベルを持って、・・・
一人のおじいさん、「こりゃあ・・・ いいだナア
母たち、「やだあ、〇〇さん。 鈴じゃないよ~ ベルって言うの!

さてベルを鳴らしながら簡単なところで 「♪ポッ、ポッ、ポッ、 ハトポッポ~♪」

と始めると、 さっきのおじいさん、

なむ・みょうほうれんげきょう ・・・(-人-) ・・・ チーン♪」

・・・ ざわざわしているうちに、そのおじいさんは皆を笑わせようとしていたとわかって、笑いの渦になったそうです。

母の話を聞いていた父、 「うひひ。 なむあみだぶつ じゃなくて良かったな。 そんなおもしれーことがあるなら、オレも一緒にデイサービスいこうかな。」

 まじですか?

父、「何年か先にはな。

なんじゃそれ

そのあとテレビで、 芸能人に人間ドックを受けさせて、悪いところを見つけて医師が寿命を算出するというバラエティー番組。
父はすごくマジメに見ています。
すると、頸動脈狭窄が見つかった芸能人が。
父 「お~ オレとおんなじ。 でもこのまえ脳外科の先生に、あと5年の寿命はある、って言われたもんね

ハハーン。それで、何年か先にはデイサービスに行く、なんて言ってたんだな~
たしかに、今の父の状態では、心臓と糖尿と貧血の薬を飲んで、内科と脳外科に通院しているくらいでは介護保険は使えないですよね。
いくつになっても、まだあと何年生きられるかって気になるんですね。

そのテレビ番組のなかで、興味深いこと言ってました。
脳っていうのは、20代をピークにだんだん萎縮していくものだとか。
前頭葉が萎縮し始めると、抑制がきかなくなってきて、せっかちになったりキレやすくなったりするそうです。
そして、脳の萎縮は、進行を止めることはできても、決して元に戻ることはないそうです。
自分も母親を毎日見ていると、ナットクできます。
認知症というほどではなくても、やはり子供返りというか、あらゆる面で抑制がきかなくなってしまうのは自然の成り行きなのですね。
科学的(?)に納得できると、温かい目で見守ることができたりします。

庭の菊シリーズ・3
「栄養が足りない」と、母にケナサレながら、父が丹精した菊。




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てつびん探しの旅

2007-11-08 23:26:30 | 介護の日常

父の貧血を改善するために医者が言った言葉、
レバー」 と 「てつびん
母にはこの二つのキーワードが頭から離れないわけで・・・

月曜日の朝、私が、「それならどこかの店に鉄びんがあるかどうか買いにいこうか~」 と言うと、
母 「うん。いこういこう! yo-kado-に行こう!」

 
yo-kado-の家庭用品売り場
残念ながら鉄びんはありませんでした。 今は置いてない とのことでした。

・・・

母 「じゃあ seiyu-に行こう!」
私 「え??これから?? つ・・つかれちゃうでしょ?」
母 「へーきだよぉ

・・・私は疲れるんですけど・・・

 yo-kado- には、車椅子用カートは見あたらないんですが、車椅子用トレー(トレーにベルトが付いていて、車椅子に乗った人の胴にベルトを回してトレーをヒザの上に固定し、その上に専用のカゴを乗せる) はたくさん置いてありました。
しかし! うちの母には使えませんでした。 胴が太くてベルトが回らないのです。


 20分・・・ 

seiyu-の家庭用品売り場
残念ながら、やはりありません。 ちょうど切らしている ということでした。

 seiyu- には、車椅子用カートなどが見あたりませんでした。 どこかに置いてあるのだとは思いますが。

結局 父のために鉄びんを買うことができなかった母はガッカリ 
でもスーパーを2軒ハシゴできて楽しかったのと疲れたので、この日はグッスリ眠ってくれました。

そして昨日、私は一人で to-kyu- へ行ってみたら、 なんと! to-kyu-に鉄びんが売っているのです。

が、しかし! ここで私が買ってしまったら、何の意味もないのです。
母が自分で、父のために買いたいのですから。

買ってしまいたいのをグッとガマンして、 店員さんに在庫を確認してもらって、 引き上げました。

そして今日、 母に、 「ねえ、もしかして to-kyu-になら売ってるかもしれないから行ってみない?」
と、しらばっくれて言ってみると、 「そぉかな~」 とめんどくさそうにしていましたが to-kyu-に連れて行って、あれこれ見ながら 遠回りして鉄びんのところへ行くと、

母 「あ~~~~! てつびんがあったよ!! 買っていこうよ!!」

 めでたしめでたし。

家に帰ると、早速 父に、 「てつびん買ってきたよ! カニ子とね、ガラクタ屋に行ったの!」
ナンジャソリャ


明日からはこれでお湯を沸かします。 鉄分補給になるそうです。

 to-kyu-では、車椅子を押しながら買い物していると 案内係の店員さんが話しかけてくれて、車椅子用カートをどこかから持ってきて装着してくれました。 レジで精算すると、待っていたかのようにさっきの店員さんが近づいてきて、サッサとカートを外して持っていってしまいました。 駐車場まで持って行くことができないか聞いてみたのですが、許可されませんでした。



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帯状疱疹について

2007-11-03 23:45:46 | 伝えたいこと
母が帯状疱疹(たいじょうほうしん) になったときのことを書いておこう と思っていたことをずっと忘れていて、
でも思い出しました。
自分が初めてヘルペスになってみて、(同じウイルスで症状もよく似ているそうです) ヘルペスのほうがすごく軽く済むのですが、ビリビリという痛みは身をもって体験できました。

母は倒れる前にも何度か帯状疱疹ができたことがあります。 母の場合は顔にできます。 何箇所か同時に赤い水ぶくれができ、膿が溜まって腫れます。 ビリビリという痛みと微熱が続きます。
治療としては、飲み薬、塗り薬、ガーゼを貼る、など。
ウイルスなので、接触感染することがあります。
治るまでの期間は2~3週間。 ヘルペスは数日で治ることもあります。

母は いちばん最近では4年前に顔に数ヶ所 帯状疱疹ができて、病院の皮膚科に6週 通いました。
プチプチと赤くなったり 水ぶくれになって、ビリビリとした痛みがあったら帯状疱疹かヘルペスです。 早いうちに皮膚科に行って薬を処方してもらいのがベストです。 私のヘルペスは今日で5日目。 だいぶよくなりました。

実は私も介護をするようになるまでは無知で、 母が帯状疱疹になっても、何かわからなくて医者に行かずに悪化させてしまったことがありました。 数多いの失敗の一つです。


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庭のシュウメイギクです