霧ヶ峰自然保護センター 自然情報ブログ

自然情報・登山情報・イベント情報・霧ヶ峰パークボランティアの活動など霧ヶ峰の今を伝えます。

湿原の立い入り

2010年01月26日 | Weblog
 現在、霧ヶ峰自然保護センターでは霧ヶ峰パークボランティアと
協力し、天然記念物および特別保護地区となっている八島ヶ原湿原や踊場湿原、
及び車山湿原などを中心に巡回を行っています。
最近はスノーシューやスキーで湿原へ侵入する散策者が増えており
湿原の動植物に悪影響をおよぼすことが懸念されています。
冬期でも天然記念物は立ち入りが禁止されています。

湿原などへのいったん、侵入の跡ができてしまうと後から来た散策者が間違えて
通ってしまうケースがあります。

霧ヶ峰の自然を後世に残していくためにもみなさまのご理解とご協力をお願いします。

風が強い!?

2010年01月18日 | Weblog
先日の土日にも、霧ヶ峰の冬期パトロールのために
車山湿原を中心に歩いてきました。

この日は、少し足をのばして外輪とよばれる場所を
歩いてきたのですが、とっても面白い木を発見。
木が横に倒れかかって、ビュービューと強い風が
吹いているように見えませんか!?
しかしこの日はあまり風は吹いていませんでした。

なぜこんな形になっているかというと、尾根沿いでちょうど風を
遮るものもなく、強い風が特定の方向からよく吹き、
だんだんと風下側へと成長したからです。
こんな木を偏形樹といいます。
風向を確かめると、どうやら南西の方から吹いているようです。
吹いていない風の方向の特徴まで分かっちゃうのか~と
偏形樹に感謝・・・(?)

流れに身をまかせつつも、しっかりと自分の足で立つ。
そんな素敵な生き方を私たちに見せてくれるこの木は
乗越から南の耳にかけての散策路途中にあります。


冬の霧ヶ峰は楽しい!

2010年01月15日 | Weblog
冬にスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツで
楽しんでいる方々は多いと思います。

しかし、上記のスポーツだとどうしても見落としがちな
発見をするためにとってもよい道具があります。
それはスノーシューというカンジキに似た道具です。
これを履くとやわらかい雪の上でも沈まずに
歩くことができます。

どんなものを発見できるかと言うと
動物の足跡や枯れた植物に霧氷ができ摩訶不思議な格好、
六角形の雪の結晶を見つけたりなどなどたくさんあり、
新しい発見が次から次へとでてきます。
ぜひ、試してみてください。

もし、スノーシューのやり方が分からない方や
自然の見方を知りたい方は当センターのスノーシューガイドウォーク
にご参加ください。色々な発見がありますよ。

一面真っ白に・・・

2010年01月06日 | Weblog
皆様、明けましておめでとうございます!
新しい年が始まりました。今年も多くの方に
霧ヶ峰の自然やその歴史などを伝えていけるよう
一生懸命やってまいりたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いします。

さて、年明けて5日に霧ヶ峰へ行って来ました。
全国的にお正月は天候が荒れていましたが、霧ヶ峰も沢山雪が
降ったようで一面真っ白に・・・!
センターでも写真のように、沢山積もっていました。
積雪は40cmほどです。

冬の霧ヶ峰は風が強く、車山肩まで行くとその強さを一層感じます。
吹き溜まりでは1m以上積もることもあり、
普通の長靴では埋ってしまい、なかなか歩けません。
こんなとき、てんてんと雪原を歩いた動物の足跡を見ると
彼らの身軽さを感じます。

最後に霧ヶ峰にお越しの際は、踏み込みによる植物への影響が
懸念されるため、天然記念物である湿原内へは入らないよう
ご理解とご協力をお願いします。