生石高原・紀伊の風

紀州和歌山の季節と自然のフォトページ

高原に笹百合

2009-07-07 | 季節は今






二十四節気の「小暑」(しょうしょ)となり、その初候「温風至」(あつかぜいたる)の時節です。とうとう“暑中見舞い”の季節がやって来ました。

      皆さまには …暑中お見舞い申し上げます♪…

蛇足ながら、暑中見舞いは8月6日までで、7日は早くも“立秋”となり“残暑”となります。そして、立秋の18日前、7月19日は“夏の土用の入り”です。昨年は中国製の“うなぎの蒲焼き”が問題となり、売れなくなった不良在庫品をメイド イン ジャパンと偽装販売する、どうしょうもない社会問題がありました。中国のいい加減さに輪を掛けたような日本の悪徳業者…(´` 情けないお話でした。今年はチャンとした“蒲焼”なのかなァ…

また、今日は五節供のひとつ「七夕」(たなばた)です。正確には“しちせきの節供”と呼ぶ古代中国製?の行事です。元来、陰暦のこの時期に、棚機(たなばた)で織った布を棚に置き、先祖へのお供えにしたことから“しちせき”(七夕)を“たなばた”と呼ばれるようになったと云われます。ちなみに棚機で布を織る女性を棚機都女(たなばたのたつめ)と呼ばれたのだそうです。そして、8月7日(旧暦7月7日)に“七夕”の行事を行なう地域もあると言います。まァ、その方が“天の川”も見えやすく理に叶ってますね。

現在のようになったのは、五節供の祭事を奨励した徳川幕府の江戸時代(中期)から…との説が有力です。いずれにしましても、大人になっても楽しかった思い出が残るお祭りであることは間違いありません。あなたはどのような夢を短冊に認められたのでしょう…(^^ 
そして、天の川を挟んだ“牽牛と織姫”のお話もロマンチックで良いではありませんか…
えッ、あの頃に戻りたい?…ぜひ、短冊に書きましょう!少しは楽になりますよ。(^^




このところ行けども登れども、生石高原からの日の出を見たことがありません。この日も晴れる予報が曇天。いつも昼頃には太陽が少し覗くのですが、日の出時には東の空に毎回厚い雲が詰ってます。“梅雨時なのでしょうがない…”と思いつつも昨年、一昨年は“こんなんじゃなかったのに…”泣き言のひとつも言いたくなります。(´`
頂上からの“東向き”、そして左に90°振った“北向き・紀ノ川方面”そこから左60°ほど振った“和歌山市の南端・和歌浦方向”…上から順に並べました。靄(もや)のたち込めたメリハリのない山頂からの風景です。(´`







         
             「ササユリ」 笹百合  ユリ科、多年草。

ススキ草原の下では6月末から咲いてましたが、今月に入って遂に生石高原の“ササユリ”の季節がやってきました。(^^ 蕾も大きく膨らみ色づいたものや、未だ青いものもあり、それぞれの個体差であと暫らくは楽しめるでしょう。それにしても、相変わらずの天候はナンとかならないものか…と、言うのも開いて2~3日であの“花粉”が折角の美しい花を醜く汚してしまいます。特に強い風や雨後の“ササユリ”はアップに耐え難く、開きはじめの綺麗な“ササユリ”を広いススキ草原に探し求めます。「フ~ッ!」

早春から咲くショウジョウバカマにチゴユリ、そしてこれからのコオニユリなど生石高原には“ユリ科”の植物がたくさん生育します。その中にあっての“極め付け”は、やはり“ササユリ”でしょうか。芳香、色彩と品位…人気度、№1の地位は揺るぎそうにないようです。
しかし、選りによって雨の多いこの時季に何ゆえ咲くのか?…心無い人の乱採取(盗掘)…いやはや、美しいが故の気を揉む度、№1!


         




     「オカトラノオ」 丘虎尾  サクラソウ科、多年草。

高原全域に生育し、梅雨時季のススキ草原に白色を際立たせます。総状花序の下から咲き始める無限花序で、小さい白花は寿命が短く少しの間で無くなってます。しかし、花序の先端までの移動には日にちを要するので、ここ暫らくは充分楽しめます。



  
      「イチヤクソウ」 一薬草  イチヤクソウ科、常緑多年草。

利尿などの薬草として優れることからの名称です。余程の条件が整わなければ生育しない難しさがあるようです。腐葉土の多い林下に咲きますが、一昨年、別の場所にあったものは消滅してます。幸いにもこの“イチヤクソウ”は二年間楽しませてくれてました。何時までもお元気で…来年もよろしく!(^^



         
      「ウツボグサ」 靱草(空穂草)  シソ科、多年草。 別称 夏枯草

      http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20080715 (ウツボグサ、少し詳しく)



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8 コメント

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Unknown (釣りじいさん)
2009-07-07 17:37:12
森に暮らすひまじんさんが愛するヤマユリですね~。
ほんと可憐です。最後のウツボ草も可愛らしいですね。今日の瀬戸内は1日中蒸しています。また、今夜アタリから雨のようです、やれやれ。
「夏枯草」と言う別名は可哀想なきがしますよ・・・でも、山間の花々は命が短いだけに、一斉に開花しているのでしょうか・・・。「花の命は短くて・・・」。ま、醜い争いをしながら延命を図る政治家よりはましですがね、にゃは!
ササユリ (釣りじいさん へ)
2009-07-08 04:56:12
釣りじいさん いつもありがとうございます。

そうですね、花の命は短いですね。子孫を残すのが大事な仕事と、高原の季節の移り変わりが平地より早い事で短い期間に咲いたり、終わったりですね。間もなく秋の草花になります。

毎日雨が降ったり止んだり、マデが吹いたり止んだり。その上蒸し暑い毎日です。田辺市では大雨…今年の梅雨はどうも何時もと違う?…
おはようございます (月草)
2009-07-08 06:41:16

kinsan おはようございます
ご無沙汰してしまって すみません

わたし、姫ゆりと笹ゆり間違ったみたいですみません。
そちらでは豪華に笹ゆりが咲くんですね~
私も先日 見に行ってきましたが 笹に埋もれ かわいそうでした。
次はユウスゲですね^^

kinsanさん 雨の被害はありませんか
お見舞い申します
書中お見舞い申し上げます (ぷりん)
2009-07-08 09:28:07
おはようございます♪
今日もすっきりしないお天気です。
部屋干しの洗濯物が猫ちゃん達の犠牲になりそうです。

ササユリ、気品ある佇まいですね。
ほんのりとピンクで、良い香りも漂ってきそうです。
昔、実家にはオニユリが沢山咲いていましたが、いかにも夏の花という感じでした。
2年前に食用の百合根を植えたところ、オニユリに似たコオニユリが咲いて驚きました。

花の形も名前もそれぞれ面白いですね。
荒天つづき… (月草さん へ)
2009-07-08 17:33:33
月草さん こんにちは♪

しばらく振りですね。Booちゃんもお元気そうで何よりですが、こうも悪天候が続くとうんざりでしょうね。
笹ユリの中には、花をたくさん着けるのもありますね。重いので支柱で支えなければ倒れてしまいます。雨後は悲惨です。(´` ユウスゲ…こちらでは見当たりませんが、ハマボウが咲き出しました。

お見舞いありがとうございます。集中豪雨は白浜や田辺の方で、和歌浦は無事です。まだ雨が続くようですので、そちらもご用心されますよう…
コオニユリ (ぷりんさん へ)
2009-07-08 17:50:52
ぷりんさん こんばんは♪

そうですか、コオニユリでしたか…ユリ根を販売するのに植栽するとは聞いてましたが…生石ではこれから咲き出します。ススキ草原のアクセントになくてはならない存在です。

イヤな天候が続きますよね。洗濯物大変でしょうね…そんな事も考えず、毎朝ジョギングのTシャツに短パン他を洗濯機に放り込んでます(´`;でも、今回はちょっと長続きのようで…(´`そうそう、今朝、虹がでました…ぷりんさんを思い出し砂浜を歩いてました。(^^
こんばんは。 (ami)
2009-07-09 23:54:22
遠くまで続く山並み、そのグラデーションがとても綺麗ですね。先日、頂上に立って360度見渡した風景が思い出されます。
ササユリを始め、サルマメにコキンバイザサ、カキランなど見たかったどの花にも出逢え、感動の連続でした。楽しい一時を過ごさせて頂けたことに、大感謝です♪
1枚目のササユリの花、ハッとするほど綺麗ですね。
うっとり~~見入ってしまいました。
よかったァ~! (amiさん へ)
2009-07-10 04:08:36
amiさん ようこそ!そしてご訪問ありがとうございます。

サルマメはあの場所のものしか実を着けません。踏み荒らされて数本だけになり、心配してます。
amiさんは山野草やお花がとてもお好きなのですね…(^^ これから秋には生石にたくさんの草花が咲きます。そして、おっしゃられていたキンラン、ギンラン、ヒメユリ…鬼が笑うかも?…ですが来年のお楽しみに…連絡を差し上げます。

また、生石山にもこのブログにも遊びに来て下さい。(^^

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