6月も今日で終わり、カレンダーも残り6枚…このように考えると、半年とは何と短いことか…さりとて、残った6枚の中に詰ったお盆やら、秋の行楽シーズンに年末の慌しさ、それに有馬記念?などなど思い興せば、随分長い時間のように感じてしまいます。(^^ この差は一体何なのでしょう…
季節は少し進んで「夏至」の次候「菖蒲華」(しょうぶはなさく)の時節です。菖蒲は“端午の節句”子供の日になくてはならないものですが、やっかいなのは、菖蒲(サトイモ科)、花菖蒲(アヤメ科)、杜若(カキツバタ・アヤメ科)との、ややこしい見分け方でしょうか…普通、イメージするのは色とりどりのアヤメ科の“花菖蒲”で、“菖蒲”の花は地味な黄緑色の“ガマ”に似た肉穂花序を着けるのですが、余り気にとめませんね。そして何よりもその芳香が一番の特徴です。
26日、突然のニュース…マイケル ジャクソンさんの訃報には驚きでした。世界を席捲したキング オブ ポップ…リズミカルで独特のアクションを見たときの興奮は多くの方が忘れることが出来なくなる瞬間でした。それは、音楽界に革命を起こしたビートルズをはじめとするブリティッシュロックが世に出たときの衝撃波と同じで、強烈で洗練されたミュージシャンとの、まさに“目から鱗”の出会いでした。しかし、整形をはじめ数多くの裁判沙汰やスキャンダラスなゴシップを聞くたび、彼のプライベート部分に馴染めなくなったのも事実です。いずれにしましても、あのムーンウォークを再び見ることの無いまま、稀代のスーパースターが去ってしまいました。ご冥福をお祈り致します。
高原の南側に位置する白馬(しらま)山系を照らし出す朝日の角度は、今時期が最適と思われます。湿気を飛ばす適当な風が吹くと、山の起伏まで鮮明に醸し出し、新たな細部の発見に嬉しくなります。
富士山や伯耆大山のようないわゆる名山こそありませんが、常に変化する大空とあいまってそれなりに泰然と座す南国の山並みには、来るたび新鮮な風景として身体の中まで洗われる気分となります。
そして海外のニュースからもうひとつ…マイセン陶磁器でお馴染みのドイツ、ドレスデンのエルベ川流域の世界遺産指定を解除されたとのニュースもありました。旧来からエルベ川に架かる橋が手狭になりひどい交通渋滞に悩まされていたとのことで、住民投票の結果新しい橋を架ける決定をし工事着工となりました。以前より景観保全を訴えていた、ユネスコからの解除警告を無視し、市民は世界遺産より利便性を選択した結果の顛末です。世界遺産・熊野古道のお膝元の住人としては無関心ではおられない話です。
そのようなことで…白馬(しらま)山系を挟んで位置する有田川町、日高川町は風力発電の有力エリアとのことで、現在の何倍もの巨大プロペラを建設予定なのだそうで、風の通る山の稜線にズラリと建てる計画といいます。今日掲載の白馬の山並みにそのプロペラが舞う?…まさかそこまで?…何の情報もないまま、景観を楽しむだけの部外者は両町の裁量に委ねる他ありません。国もクリーンエネルギー推進策、太陽光、風力発電を打ち出してます。悪くない政策とは思うのですが、全国的には名は知られていないが、地域にとっての大切な県立公園、名勝史跡などでの景観保全のための要項はどうなってるのでしょうか?今ひとつはっきりしません。エコロジー、クリーンエネルギーの美名のもとでの“ナンでもアリ”だけは、許されることではないのですが…
「カキラン」 柿蘭 ラン科、多年草。 別称 スズラン
硯水湿地で“ショウジョウバカマ”に次いで咲く主要な花です。花の柿色からの名前ですが、1cmそこそこで触れると壊れそうな可愛い姿を、これから暫らくの間楽しめます。別称の“スズラン”は北海道で有名なユリ科ではなく、独自の呼び名です。
「テリハノイバラ」 照葉野茨 バラ科、蔓性落葉小低木。
葉のクチクラ層が光沢を出します。日本の代表的なバラの原種で、まとまって咲く“ノイバラ”と違い比較的大きな花をひとつづつ咲かせます。ヨーロッパに渡り、バラ庭園に欠かせない“ツルバラ”に品種改良されたことでも知られてます。
「クモキリソウ」 雲切草、蜘蛛切草、蜘蛛散草 ラン科、多年草。
今回もFさんにこの場所を教えて頂きました。広い生石高原でこの小さく地味な“雲切草”を見つけるには相当の集中力が必要です。ほんとうにありがとうございました。お蔭さまで今年もこの地味な“ラン”と対面できました。
http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20080701 (昨年のクモキリソウ)
「ニガイチゴ」 苦苺 バラ科、落葉小低木。 別称 ゴガツイチゴ
今年は果実の付き具合は少ないように思われます。小鳥たちに食べられたのでしょうか?“モミジイチゴ”に次ぐ高原のご馳走ですが、少し苦味があります。旬のものを食べると寿命が延びると云われますから、散策に来られたら“少~し、ご賞味を…”
― 7月に咲く生石高原の草木 ―
初旬
カキラン・ニガイチゴ(果実)・ササユリ・イチヤクソウ・テリハノイバラ
オカトラノオ・ウツボグサ・オオバギボウシ・モウセンゴケ
中旬
コマツナギ・キヨズミギボウシ・コバギボウシ・ネジバナ?
クルマバナ・ミソハギ
下旬
コオニユリ・カワラナデシコ・ヒオウギ・オオナンバンギセル
キキョウ・オトギリソウ・シシウド
多少の誤差はお許し願います。