生石高原・紀伊の風

紀州和歌山の季節と自然のフォトページ

秋晴れの一日

2014-10-29 | 季節は今

      

季節は「霜降」の次候「霎時施」(こさめときどきふる)…小雨どころか27日未明は雷雨で風も吹き、木枯らし1号となった。が、震え上がるほどの寒さではなかった。
27日以外は秋晴れが続き“闇夜”である。早朝のオリオン座に毎朝向き合う… 

 

星空から一時間余り待つと日の出である。太陽は昇り,朝焼けは消えてしまう… 

木枯らし1号のお蔭なのか“ユリカモメ”が入って来た!20日ころから数羽見掛けたが、いつものように妹背山周辺で楽しませてくれるのは今秋はじめてだ。 

        
        「ユリカモメ」 百合鴎  チドリ目カモメ科  別称 都鳥

 

毎冬やって来るとは云え、やはり“ユリカモメ”は好い!殺風景な“冬の和歌川辺”が俄然楽しくなる…来春、旅立つ日まで宜しくお願い致します…である。 

 

        
             「コサギ」 小鷺  コウノトリ目サギ科

 

赤い太陽の夕景も良いが、宵闇迫る時間帯も魅力的だ…但し、寒くなければね。


砂浜にて

2014-10-22 | 季節は今

この日は片男波海水浴場の砂浜を朝早くからうろついていた。
その砂浜には幹の太い“ヤシ”が二ヶ所植えられている。万葉和歌の浦に、なんで“ヤシ”やねん…違和感はあるものの木は順調に育ってる。

“つゆが陰気にむすぼれて 霜となりてふるゆへなり”明日からは二十四節気「霜降」だ。初候では「霜始降」(しもはじめてふる)だが、紀州はまだまだ暖かい…

 

“スナガニ”が砂上を猛スピードで駆ける…地味な迷彩模様の小さなカニだ。
近くには深い巣穴が必ずあって、遠く離れた場所には余り出かけない… 

      

巣穴から出てきたのを見られるのは幸運だ。多くはいつまで待っても出て来ない。
それに、僅かな気配でも巣穴に隠れてしまう用心深さだ。そりゃそうだろう…周りの鳥や魚は全て彼らの天敵だ。こんなところで生きてるのが不憫にさえ思う… 

 

        

時化のあとの砂浜にはたくさんの貝殻が打ち上げられてる… 

        

 

今秋もやって来ました! シロチドリにハマシギくんたち…また、会えて嬉しいよ!

      http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20140415 (ハマシギ)

            http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20140422 (シロチドリ)

      

久し振りに会えたけど、やっぱり君は可愛いよ!
でも、君たちの近くまで進むには、ポケットや靴の中まで砂まみれ。苦労するよ! 


また、台風!

2014-10-15 | 季節は今

13~14日、台風19号が18号に続いて日本列島を直撃した。一時は900hPaのスーパー台風…このまま上陸でもすれば“エライこっちゃ!”…心配になる…
結局、勢力を980hPaに落して大阪岸和田市に上陸したらしい…和歌山市は大きな災害もなく、せいぜい電線を鳴らす程度の風と少雨で、拍子抜けの感…
9日はその台風外側の雲が小雨を降らし、翌10日未明には珍しく霧が出た。

      http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20140603 (前回の霧) 

 

和歌浦が霧に包まれるの極めて稀だ。それは、どのような条件で発生するか分らない…温かい雨上がりの無風の早朝も、有力な条件のような気もする。 

 

19号の“ウネリ”も和歌浦湾に…薄曇りの12日はサーファーやカメラマンが…
砂浜を這い上ってくる波には、足元をよく濡らしてしまう…やはり長靴が一番だ。 

怖いぐらいだった。引き波と寄せる波の衝突音が凄い!ここには長居無用! 

 

先ほどまであの堤防に居たが急いで移動…大潮に満ち潮の時間帯…押し寄せるウネリは一層凄まじくなった。あの堤防は絶好のウオーキングコースなのに、浪は容易に越えるようになり人影も見えない…まず安全第一である!


うみねこ

2014-10-08 | 季節は今

 

台風一過の7日(火曜)は“ウネリ”も治まり、心地よい北西風の吹く快晴だ。
“ちぎれ雲”が朝日に染まりながら南に流れる…昨日より一転して穏やかな片男波となり、朝夕に色んな顔を見せるいつもの海になった。ウミネコ、ウミウ、ミサゴが勢いよく行き来する…いかに豊かな海であるかの証が在るのは嬉しい…

“陰寒の気にあふて 露むすびこちんとすればなり”二十四節気の「寒露」…
その初候「鴻雁来」(こうがんきたる)北国から雁がやってくる時節となった。 

 

海水浴場の沖合のテトラポットにはウミネコが屯する。一斉に飛び上がるのを待つのは相当の覚悟が必要だ。これは幸運にも、たまたま居合わせたもの… 

        

忙しなく動くウミネコと違ってアオサギは、何か悟ったように微動だにしない… 

 

        
             「ウミネコ」 海猫  チドリ目、カモメ科

台風18号の時化で、和歌川にたくさん入って来た。遠目にはユリカモメが早くも飛来?と思いきや…ウミネコだった。眼光は鋭く気性の激しいのが判る… 


             「アオサギ」 青鷺  コウノトリ目、サギ科

 


             「ダイサギ」 大鷺  コウノトリ目、サギ科

身体が大きくても、サギ類は以外に臆病…遠くに居ても、人の気配には敏感だ。


2014 曼珠沙華

2014-10-01 | 季節は今

      
                                 日の出直前

 

強烈な朝日が射しはじめる…目の前が真っ赤になった。 

早くから曼珠沙華が咲いていたが、晴天日続きの乾燥状態だった。折角の台風16号の雨“も焼け石に水”…今秋の花や田には“しっとり感”がなかなか出ない。

     http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/m/200709 (ひがん花詳しく) 

      

それでも山越えの旭日で、稲穂も下草も、萎れて変色した花も全部輝く! 

 

曼珠沙華の咲く田園風景はより一層“日本の原風景”らしくなる。それも朗らかで賑わいのある原風景だ。やはり、稲が豊かに稔った“歓び” なのだろう… 

      

 

        

最近、稲刈りの済んだ田んぼで稲架(はさ・はざ)を見掛けなくなった。太陽で充分乾燥した米は美味しいと言われる。そして落穂は小鳥たちへの“分け前”だとか…