春分、次候「桜始開」(さくらはじめてひらく)。日本では立春が春の始まりとなってますが、欧米では「春分」です。木々の細い枝先にも芽となる膨らみが分ります。
桜の開花予測が報じられる時期になり、いよいよ春本番。南紀、古座町の重畳山(かさねやま)の山桜満開が報じられてから県内の桜前線は猛スピードで北上します。この時期になると、何となくそわそわと落ち着かなくなるのは、日本人の特性かも知れません。
日の出時刻はとうとう午前6時を切り、5時台となりました。この時間帯の山中の大きな池では、水と春風の温度差は相当あるようで、水蒸気が湖面を漂ってます。来る途中、翡翠(かわせみ)が飛び立ち、足元では菫(すみれ)をこの春初めて見ることが出来ました。
「タチツボスミレ」立坪菫 スミレ科、多年草。
「ツクシ」土筆 トクサ科、多年草(シダ植物)。
スギナ(杉菜)の胞子茎で春には無くてはならないお馴染みの植物です。この食感が良いとのことで、好きな人は、茎の鞘(はかま)を時間をかけてむしむしと取り除き食材にします。それが面倒に思う人は、永久に土筆を食べることは出来ない・・・と言ってました。
早春の象徴的な土筆には地域によって色んな呼び名があります。高橋順子さん著の「花の名前」から紹介しますと「御坊主」「狐蝋燭」「狐筆」「地獄の底の鉤吊し」「蛇枕」「弱法師」といかに人々に親しまれたかが窺えます。
「ヒメオドリコソウ」姫踊り子草 シソ科、2年草。ヨーロッパ原産帰化植物。
ありがとうございました。
3月20日より昨日24日まで和歌の浦アートキューブで開催の「生石山からこんにちは!」展に多くの方々のご来館をいただけました。余りの盛況に驚き、うろたえる間に展示会が終了してしまいました。
アートキューブでは販売などを禁じられてますが、後日という事でテーブルからログハウスに至るまで、見積もりを相談される方も大勢おられました。
生石高原の草花をほぼ網羅した写真パネルでは丹念にご覧になり、ご質問を受けたり花の話題で盛り上がったりで、皆さまに楽しんで頂けたように思いました。
和歌浦は市内のはずれで、どちらかと言えば交通の不便なところです。にも拘わらず、嬉しい展示会にして頂けたことの余韻は一同、忘れることはないでしょう。
ますます切磋琢磨してまた皆さまに楽しんで貰えるよう頑張らなければ・・・です。