生石高原・紀伊の風

紀州和歌山の季節と自然のフォトページ

7月最終週

2015-07-28 | 季節は今

7月前半は雨…後半は蒸し暑い夏日…そのうえ、台風も上陸したり接近したり…また、晴れた日は綺麗な青空と、恐いような照り返しの日々が印象的だった。 

“日の入り”も遅くなり、夕暮れ時の心地よい浜風と美しい和歌の浦を楽しんだ… 

           神亀元年 聖武天皇 紀伊国行幸の折の詔

      また詔して曰く、「山に登り海を望むに、此間最も好し。

      遠行を労らずして、遊覧するに足れり。

      故に“弱浜”の名を改めて、“明光浦”とす。

      守戸を置きて荒穢せしむること勿かるべし。

      春秋の二時に、官人を差し遣して、“玉津島の神”、“明光浦の霊”を

      奠祭せしめよ」とのたまふ。

                       「続日本紀」神亀元年(724)十月十六日条


台風11号

2015-07-21 | 季節は今


                                      7月15日 6:00am

台風9、10、11号と、3コの台風が南海上に発生…10号は大陸の南で消滅、9号は大陸に沿って北上し、朝鮮半島で熱帯低気圧へ…そのお影で温風が吹く…
そして、11号は四国に上陸。夏台風特有のゆっくりスピードで、その影響も長続きした…従って、和歌山にも長い時間“ウネリ”と“暑気”が押し寄せる… 


                                             6:35a

14、15日は嵐の前の静けさと云うか…青空も見える好天で、大きな波を見る良い機会にもなった。そして、四国上陸後も和歌山市周辺では大した風も吹かず、雨も山間部では相当量降ったようだが、ニュースになるような被害はなかった。

      
          「ハマボウ」 浜朴、黄樺  アオイ科、落葉低木  

この日は朝と夕方に片男波海岸へ行った。午前、午後の2部構成になる…(苦笑)…午前の部の“浪”を早々に切り上げ、先週から咲き始めた“ハマボウ”を… 

        

 

        

 


                                             5:56pm

昼からの浪は朝より大きくなったように思う…頻繁に堤防を越えてる… 


                                             6:50pm

 


                                             6:56pm

 


                                             7:00pm

安全な場所で夕焼けを待つ…唯、霧状の“波しぶき”が凄いのでカメラが心配…
夕暮れ時にはKちゃんも自転車で駆け付けた…二人で迫力の“ウネリ”を堪能… 

      
                                       7:16pm

 


                                             7:28pm

明日の予報は雨…なのに綺麗な夕焼け!明日は晴れかも?…ではなかった。 


                                             7:34pm


梅雨空に霧

2015-07-14 | 季節は今


     干潮の和歌川・妹背山・観海閣   9日(日の出4:55am) 5:20am

 

      

7月になって10日間も雨、曇天が続いた…その上、台風の北上とともに湿気が多く、蒸し暑い日々となった。その極め付けが和歌の浦を覆った“濃霧”だ… 

和歌浦での“霧発生”は年に一度あるかなしかの“珍事”と云える…それも日の出前には消えてしまう…しかし、今回は陽が昇っても全てを覆ったままであった… 


               三断橋・妹背山・ハト  5:26am

 

      
             不老橋・奠供山(てんぐやま)  5:32am

      http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20100217 (和歌浦状) 

 

 

      

ここからの妹背山の周りには電柱や建物が入る…余計なものを隠してくれる霧…干潟には小さな生き物たち…が、子供の頃の色んな“カニ”たちは居ない…


                 片男波海水浴場  6:13am

7月1日“海開きの日”…それから10日余りも…“海の家”は開店休業状態だ… 


             水平線の見えない片男波海岸  6:22am

うろうろ徘徊すること1時間余り…“蒸し暑きこと極まれり”…汗ボトになった。

さて、台風11号の動きがどうも怪しい…充分ご注意のほどを…


夏至に咲く [Ⅲ]

2015-07-07 | 季節は今

7月になり、もう少し晴れ間も見えるのかなァ…と、思いきや“雨空”ばかり…
どうにか陽の光が雨雲に当たった。早朝の太陽光はこれっきりで本日に至る…

7日は七夕…しかし、星空は望めない…厚い雲に覆われ続ける和歌山だが、今日から運用の“気象衛星ひまわり8号”の気象予報が楽しみだ。なんでも、日本付近の画像がカラーのうえ動画に近く…“黄砂”なども鮮明に映る解像度と云う… 

“大暑来れるまへなればなり”…二十四節気の「小暑」初候「温風至」(あつかぜいたる)となった。このところの陽射しのない梅雨空の影響なのか、さほど暑くない…しかし、南海上には3個の台風がうろついてる…台風が近づくと気温が上がる…

             ― 暑中お見舞い申し上げます ― 


     「ハマユウ」 浜木綿  ヒガンバナ科、多年草  別称 ハマオモト

6月末に咲き始めた“ハマユウ”が満開になった。清楚な白色は力強い… 

      

 

        
        「ハマウド」 浜独活  セリ科、多年草  別称 オニウド

“ハマウド”と“カワウ”…どちらもマイナーな存在だが… 

      

シロバナの“ハマナデシコ”と絶好のコラボで咲いていたが、次の日にはシロバナだけがなくなっていた。何処へ行っても腹の立つ、情けない人間が存在する… 

        
          「ハマナデシコ」 浜撫子  ナデシコ科、多年草

 

        
 「ハナハマセンブリ」 花浜千振  リンドウ科、一年草  欧州原産 帰化植物

見たことのない花…県自然博物館のお世話になる。外来帰化植物が多過ぎる…


夏至に咲く [Ⅱ]

2015-07-01 | 季節は今

      
          「カキノハグサ」 柿の葉草  ヒメハギ科、多年草

“カキノハグサ”の花期は既に終わったと聞いていた。クモの巣を払いながら、薄暗い灌木林を丹念に探し回った。斜面に一株だけあった!執念の勝利であった。 

        
         「イワガラミ」 岩絡み  アジサイ科、落葉蔓性木本

 

        

 


          「マタタビ」 木天蓼  マタタビ科、落葉蔓性木本

花は既に終わっていたが…“マタタビアブラムシ”という虫が花の子房に産卵すると、本来の形の整った実(写真上)とはならず、こぶの塊りのように変形する。
そのようなマタタビの実が木天蓼(もくてんりょう)と呼ばれる…これを果実酒などにすると“滋養強壮”“冷え性”“神経痛”などに効能があるとされる…らしい。 

    http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20130625 (木天蓼の花)

      
          「イチヤクソウ」 一薬草  ツツジ科、常緑多年草

昨年、眼の良いOhちゃん発見の“一薬草”の灌木林を散策…あった、あった!去年より少し大きくなって…株数も増えてるような…一年振りの嬉しいご対面だ。

 

        
      「ウツボグサ」 靭草、空穂草  シソ科、多年草  別称 夏枯草