山間部へ入るほど丁寧に石組みされた棚田が目に付きます。農作業だけでも大変なのに風雨で痛んだ石垣の修復は大仕事です。先祖から受け継いだ田畑を大事に大事に守って来ました。棚田の主の“分厚い手”と“汗”を思い浮かべつつ…
「ミツマタ」 三椏、三叉 ジンチョウゲ科、落葉低木 別称 サエグサ
根元からてっぺんまで、三つに分かれた枝の数がこの木の樹齢です。数えるうち、どこまでカウントしたのか分らなくなります(´`;
5日後、再度美山村を訪れました。“ミツマタ”は満開でしたが、昨年の大雨で足元が危なくなってます。山の奥へ行くほど落石、土砂崩れが目立ちます。ここから先も道路の舗装が見えないほど土砂が堆積し、落石が行く手を阻みます。昨年撮った“ミツマタ”も流され見当たりません。少し歩きましたがひどい様変わりです。
前回、満開だった梅花は終わり、3~4分咲きだった梅は満開でした。そのまた奥の山村では6~7分咲きでしょうか。春は谷をゆっくり登って行くのが判ります。
未だ若木の梅畑です。昨年は余り咲いてなかったのですが、一年で随分目立つようになりました。農家の意気込みが伝わって来ます。今年の収穫が楽しみですね。
それに反して主が来なくなって久しい梅畑…棚田の修復、下草刈、剪定、摘果、獣害対策などに加え高齢化…しんどい作業は相も変わらず…残念なことですが…精も根も尽きたのでしょう。それでも梅は咲きました…あるじなしとて~…です。
季節は「春分」の次候「桜始開」(さくらはじめてひらく)いよいよ桜の季節です。やはり日本人はサクラとともに“春”を謳歌です。でも、長く続いた寒気で、梅の開花が大幅に遅れ、サクラも和歌山では少し遅れの30日頃らしい…この調子だと、4月だからと云って安心は出来ない…急に冷え込む“花冷え”の日も多いのでは?
そして、今年の近畿地方には“春一番”は吹かなかったようです。代わりに早くも“黄砂”の予報…ついでに“テポドン”も飛んでくるらしい…“春”を待ちに待ったのですが、余計なものまで付いて来るようで…梅にウグイス桜にケムシ…ですかね(´`
「タチツボスミレ」 立坪菫 スミレ科、多年草
今春はじめてのスミレです。何度も記しますが、やはりこの句が全てを語ってます。
山路来て なにやらゆかし すみれ草 芭蕉
「タマゴケ」 玉苔 タマゴケ科、タマゴケ属