私のモノづくりはある日突然始まって、
何ができるか自分でわからないまま進んでいって、
何回もやり直したり突然違うこと思いついたりしながら、
最後には納得する状態まで持っていきます。
例えば今回のちくちく茶会で作るビーズを使ったブローチ。
最初にざっくりイメージだけ浮かべてまずひと針。
そこからは全く未知の世界。
はじめは怖々刺してみて、少し輪郭が見えたら少しずつ納得しながら進めてく。
けど必ず途中で「あれ?なんかちゃう。(ちゃう=違う)」と手が止まる。
このまま進んでいいのかな、いや、引き返すなら今でしょ、え、これ意味ある??と悩む。
ある程度刺したあとだと、ほどくことよりその状態をここから先どう活かすかを考える。
数々のお蔵入りを生み出しながらも、あきらめずに粘ってみたら、
失敗かと思ってたモチーフが、意外といい味わいを出したりもする。
そのうち「これしかないでしょ!」と思えるものが出来てくる。
こんなことを繰り返していると、
どんな状態からでもひとつの作品として仕上げることができるようになる。
そして最近思う。
「モノづくりって人生そのものやな。」
後に残る作品も大事かもしれんけど、
それを作っているときの夢中な自分、
この先どうなっていくか、わくわく高揚感にあふれてる状態が、
私はとりわけ好きなんやな。