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歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

人文学系情報発信型ポッドキャスト「四谷会談」第6回:「亡霊論2―『遠野物語』99話を読む―」

2014-08-03 18:43:01 | ※ 四谷会談
人文学系情報発信型ポッドキャスト「四谷会談」の第6回をお届けします。テーマは「亡霊論」の2回目、前回終盤で紹介した『遠野物語』99話を、さらに読み込んでゆきます。
『遠野物語』99話は、明治29年の三陸大津波の記憶を伝える、極めて重要な物語。2013年の東日本大震災の直後、赤坂憲雄氏や三浦佑之氏によって再評価され、多くの研究者たちが関心を寄せてきました。主人公の福二と亡妻がある夏の夜に田の浜の渚で邂逅する、極めて簡素な話にもかかわらず、福二の複雑な心中、亡妻の切ない思いが溢れ出して、私たちの心に強く訴えかけてきます。
死者を迎えるお盆の近づく夏の夜、皆さんも、亡くなった人たちの思いに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

※ 青空文庫『遠野物語』 http://www.aozora.gr.jp/cards/001566/card52504.html

《第6回収録関係データ》
【収録日】 2014年7月25日(金)
【収録場所】 上智大学四谷キャンパス北條研究室
【収録メンバー】 山本洋平(司会:英米文学・環境文学)/工藤健一(トーク:歴史学・日本中世史)/岩崎千夏(トーク:日­本文学・中国語)/堀郁夫(トーク:株式会社勉誠出版編集部)/新飼早樹子(アシスタント・トーク:歴史学・日本古代史)/北條勝­貴(技術・トーク:歴史学・東アジア環境文化史・心性史)
【主題歌】 「自分の感受性くらい」(作詞:茨木のり子、曲・歌:佐藤壮広)
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