仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

人文学系情報発信型ポッドキャスト「四谷会談」第4回:「場所論2―実践篇―」

2014-06-15 06:41:56 | ※ 四谷会談
人文学系情報発信型ポッドキャスト「四谷会談」の第4回の更新です。今回のテーマは、「場所論」実践篇。前回理論篇では、イーフー・トゥアンやエドワード・レルフが取り戻した「生きられた場所」を評価しつつも、「場所」の持つ閉鎖性を注視し、インゴルドのウェザー・ワールド論、柄谷行人の遊動論などを参照しつつ、場所からより開かれた「環境」へという文脈で語ってゆきました。ここでは、保苅実『ラディカル・オーラル・ヒストリー』から、異質なものの交差により組み換え、書き換えの行われる「場」を見出し、場所が開いてゆくための回路を、その具体相に注目しながら模索してゆきます。また、〈地元〉や〈故郷〉の価値が見直される現代文学の風潮、サブカルチャーの傾向がいかなる意味を持っているのか、参加者の経験も振り返りつつ論じてゆきます。

《第4回収録関係データ》
【収録日】 2014年6月13日(金)
【収録場所】 上智大学四谷キャンパス北條研究室
【収録メンバー】 山本洋平(司会:英米文学・環境文学)/岩崎千夏(トーク:日­本文学・中国語)/堀郁夫(トーク:株式会社勉誠出版編集部)/新飼早樹子(アシスタント・トーク:歴史学・日本古代史)/北條勝­貴(技術・トーク:歴史学・東アジア環境文化史・心性史)
【主題歌】 「自分の感受性くらい」(作詞:茨木のり子、曲・歌:佐藤壮広)

※ 文献紹介は、ちょっと失敗気味ですね。自分なりに読み直したコメントなど、今後FBを通じてアップしてゆきます。
Comments (2)
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人文学系情報発信型ポッドキャスト「四谷会談」第3回:「場所論1―理論篇―」

2014-06-03 09:08:34 | ※ 四谷会談
遅ればせながら、人文学系情報発信型ポッドキャスト「四谷会談」の第3回です。テーマは「場所論」理論篇。アメリカ文学のネイチャーライティングにおける場所、野生の問題から始めて、イーフー・トゥアン、エドワード・レルフの場所論を復習しつつ、福島や沖縄における故郷の喪失の問題に場所論で立ち向かえるのか、もっと開放的で柔軟な思想・倫理が必要ではないか、といった問題へ議論を進めてゆきます。大学の春学期も1/3ほどが過ぎ、参加メンバーも講義疲れでかなりへとへとになっていますが(工藤さんは収録前までに3コマ喋り、北條は直前まで2コマ喋っています)、何とか1時間少々を語り終えました。本当はいつもどおり90分のつもりだったのですが、「実践篇」へ移ったところで北條が力尽き、言葉を紡げなくなってしまったのです(もう少し1回を短くせよ、との要望も多いので、今後は少しずつ短くなってゆくかもしれません)。よって、ちょっと唐突に話が切れてしまいますが、お聞き苦しい点は、どうかご容赦ください。次回は実践篇、文学作品から映画、マンガ、アニメまで、場所論の視点より語り倒します。どうぞお楽しみに。
《第3回収録関係データ》
【収録日】 2014年5月23日(金)
【収録場所】 上智大学四谷キャンパス北條研究室
【収録メンバー】 山本洋平(司会:英米文学・環境文学)/工藤健一(トーク:歴史学・日本中世史)/岩崎千夏(トーク:日­本文学・中国語)/北條勝­貴(技術・トーク:歴史学・東アジア環境文化史・心性史)
【主題歌】 「自分の感受性くらい」(作詞:茨木のり子、曲・歌:佐藤壮広)
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