しばらく更新を怠っている間に、秋学期が始まってしまった。これから3月の「近代学問シンポ」まで死のロードである。3月上旬には、武蔵境への引っ越しも控えており(なんと、私は城持ちになったのだ!おかげで、これから30年は借金生活である)、気が抜けない。
今週はもう端から忙しくて、28日(月)は委員を務めている初年次教育プログラムの文学部教員研修会、29日(火)~1日(木)は、代表を務めているプロジェクトのために10:00~18:00と缶詰になっていた。しかしこの間、森話社刊『日本神話の視界』のためのコラムも3本脱稿したので、とりあえず自分を誉めておこう。それにしても、初年次教育の件に関しては、社会科学系の考え方と人文科学系の考え方との対立が表面化してきたようである。ぼくは兄が社会学者であり、方法論的基盤はそちらの方にあるので違和感はないのだが、このあたりをちゃんと解消しないと先へ進めそうにない。やはり「文学部固有」の枠組みを追究せざるをえないが、それで当初の目的を達成できるか、次の一手を考えなければならない。友人f-maki氏のブログで、大学の現実をめぐる身につまされる意見交換がなされているが、何とかよりよい教育を提供できるよう考えてゆきたい。
2日(金)は院ゼミのガイダンスのため出勤。研究室によく顔をみせる1年生たちとも会うことができ、あらためて新学期の始動を実感した。今年の1年生には、やはり自主ゼミを受け持ったせいか、とくに思い入れがある。元気に登校してきたようで、ほっと一安心である。
さて実は、夏期休暇終了直前の26~27日の土・日、所用があって京都・奈良へ行ってきた。土曜は17日に大会を控えた仏教史学会の委員会と、夜に得度習礼の同窓会があったのだ(学会の委員の皆さんには申し訳ないが、実はこちらが主目的)。もう16年も前の話になるが、会話を交わす度、忘れかけていた記憶が鮮明によみがえってくる。みなさん宗門発展のためにがんばっていらっしゃるようだ。同窓生のなかでは若い方なのだが、それでも「気持ちが若返る」気がした。
翌日は、気になっていた神尾寺検出の馬場南遺跡へ(冒頭の写真)。湿気はないものの陽差しが強く、大いに日焼けしたが、非常に「水の祭祀場」らしい地理的景観を確認することができた。恭仁京とも思ったより近い。現在はランドマーク的印象は希薄だったが、古代はどうだったのだろう。さらなる調査の進展に期待したい。
奈良で、建設中の大極殿、復元された朱雀門もみた。大極殿はドックに収まっているようで、なぜか実物大ガンダムを髣髴とさせた(あるいは、種子島宇宙センター?)。来年のNHK古代史ドラマでは大活躍だろう。しかし、両者の間をあらためて歩いてみると、朝堂院という空間の巨大さが実感できる。古代は何でもとにかくでかい。…ところで、これらに使った木材はどこから採ったのだろう?気になる。
そうそう、帰る直前に立ち寄った近鉄奈良駅前商店街で、衝撃的なおいしさのかき氷を食べた。ぼくはほとんど食に対して関心を示さない人間なのだが、今までにこんなに美味しいかき氷に出会ったことはない。スプーンを口に運ぶ度に、何度も何度も「うまい…」と呟いてしまった。何だろうこの氷のサラサラな食感は。こんな氷どうやって削るんだ。今度また絶対に食べに来よう。中国茶専門店「御茶乃子」さんに大感謝。
今週はもう端から忙しくて、28日(月)は委員を務めている初年次教育プログラムの文学部教員研修会、29日(火)~1日(木)は、代表を務めているプロジェクトのために10:00~18:00と缶詰になっていた。しかしこの間、森話社刊『日本神話の視界』のためのコラムも3本脱稿したので、とりあえず自分を誉めておこう。それにしても、初年次教育の件に関しては、社会科学系の考え方と人文科学系の考え方との対立が表面化してきたようである。ぼくは兄が社会学者であり、方法論的基盤はそちらの方にあるので違和感はないのだが、このあたりをちゃんと解消しないと先へ進めそうにない。やはり「文学部固有」の枠組みを追究せざるをえないが、それで当初の目的を達成できるか、次の一手を考えなければならない。友人f-maki氏のブログで、大学の現実をめぐる身につまされる意見交換がなされているが、何とかよりよい教育を提供できるよう考えてゆきたい。
2日(金)は院ゼミのガイダンスのため出勤。研究室によく顔をみせる1年生たちとも会うことができ、あらためて新学期の始動を実感した。今年の1年生には、やはり自主ゼミを受け持ったせいか、とくに思い入れがある。元気に登校してきたようで、ほっと一安心である。
さて実は、夏期休暇終了直前の26~27日の土・日、所用があって京都・奈良へ行ってきた。土曜は17日に大会を控えた仏教史学会の委員会と、夜に得度習礼の同窓会があったのだ(学会の委員の皆さんには申し訳ないが、実はこちらが主目的)。もう16年も前の話になるが、会話を交わす度、忘れかけていた記憶が鮮明によみがえってくる。みなさん宗門発展のためにがんばっていらっしゃるようだ。同窓生のなかでは若い方なのだが、それでも「気持ちが若返る」気がした。
翌日は、気になっていた神尾寺検出の馬場南遺跡へ(冒頭の写真)。湿気はないものの陽差しが強く、大いに日焼けしたが、非常に「水の祭祀場」らしい地理的景観を確認することができた。恭仁京とも思ったより近い。現在はランドマーク的印象は希薄だったが、古代はどうだったのだろう。さらなる調査の進展に期待したい。
奈良で、建設中の大極殿、復元された朱雀門もみた。大極殿はドックに収まっているようで、なぜか実物大ガンダムを髣髴とさせた(あるいは、種子島宇宙センター?)。来年のNHK古代史ドラマでは大活躍だろう。しかし、両者の間をあらためて歩いてみると、朝堂院という空間の巨大さが実感できる。古代は何でもとにかくでかい。…ところで、これらに使った木材はどこから採ったのだろう?気になる。
そうそう、帰る直前に立ち寄った近鉄奈良駅前商店街で、衝撃的なおいしさのかき氷を食べた。ぼくはほとんど食に対して関心を示さない人間なのだが、今までにこんなに美味しいかき氷に出会ったことはない。スプーンを口に運ぶ度に、何度も何度も「うまい…」と呟いてしまった。何だろうこの氷のサラサラな食感は。こんな氷どうやって削るんだ。今度また絶対に食べに来よう。中国茶専門店「御茶乃子」さんに大感謝。