風穴という場所は、天然の冷蔵庫。
富士山の風穴は有名だし、人が入ることの出来る大きさもある。
栂池にある風穴は、子どもならなんとか入れるだろう…程度のサイズ。
それでも、かなり遅い時期まで周囲に雪が残り、温度計は5度をさしている。
南が岩で少し高くなった場所だから、周囲もひんやりとした冷気が漂う。
だから何時も苔むした岩には、ミツバオウレンが咲き残っている。
今年も例外なく咲いていたし、前夜の雨が雫で残っていた。
時間が経つに連れ、その雫はなくなるのだけれど朝食前の散歩でしっかりと撮った。
この辺りには巨大なキヌガサソウも広がっている。
岩の上だがしっかりとコケが水分を保っている。
萼片は五個が普通だが、時に四個の個体も見つかる。
風穴に近い岩に咲いていたものは殆ど四個だった。
今年は一つも撮れなかったタケシマラン。
辛うじて女房殿が風穴で撮ったミツバオウレン画像に入っていた。
ミツバオウレン(三葉黄蓮)キンポウゲ科オウレン属 Coptis trifolia
(2011.07.24-26 栂池)
去年のミツバオウレン 青垣のセリバオウレン 京都のバイカオウレン
別ブログのアルバム 2011.07.24-26 栂池1 栂池2
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前夜の雨のお陰!
ひんやりした空気を感じます。
今の時期にミツバオウレンとは贅沢な気持ちにひたれます。
タケシマランと一緒にこんな風に咲いていたんですね。
それでも、少し時間が経てばやはり生き物…、水滴を残したままでシベが乾き始める頃がおもしろいですね。
こんな画像を撮れるのも、至近の山荘泊の強みだと毎年感じます。
タケシマランの花は、残念ながらこの画像だけしかないのですが、
オオバタケシマランは嫌になるほど(?)撮りました。
今年はどの花も多かったのですが、ミツバオウレンはここ以外には撮れなかったです。