HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ミツバオウレン

2011-07-30 | 夏 白色系

風穴という場所は、天然の冷蔵庫。
富士山の風穴は有名だし、人が入ることの出来る大きさもある。
栂池にある風穴は、子どもならなんとか入れるだろう…程度のサイズ。
それでも、かなり遅い時期まで周囲に雪が残り、温度計は5度をさしている。
南が岩で少し高くなった場所だから、周囲もひんやりとした冷気が漂う。
だから何時も苔むした岩には、ミツバオウレンが咲き残っている。
今年も例外なく咲いていたし、前夜の雨が雫で残っていた。

時間が経つに連れ、その雫はなくなるのだけれど朝食前の散歩でしっかりと撮った。
この辺りには巨大なキヌガサソウも広がっている。

 
岩の上だがしっかりとコケが水分を保っている。
 
萼片は五個が普通だが、時に四個の個体も見つかる。
風穴に近い岩に咲いていたものは殆ど四個だった。

 


今年は一つも撮れなかったタケシマラン。
辛うじて女房殿が風穴で撮ったミツバオウレン画像に入っていた。


 

 




ミツバオウレン(三葉黄蓮)キンポウゲ科オウレン属 Coptis trifolia
 (2011.07.24-26 栂池
去年のミツバオウレン 青垣のセリバオウレン 京都のバイカオウレン
別ブログのアルバム 2011.07.24-26 栂池1  栂池2
--------------------------------------------------------------
記事中、アンダーラインの部分は、関連画像へのリンクが設定されています。



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ミツバオウレン (とんちゃん)
2011-07-31 13:56:42
ミツバオウレンと水滴は絵になりますね。
前夜の雨のお陰!
ひんやりした空気を感じます。
今の時期にミツバオウレンとは贅沢な気持ちにひたれます。
タケシマランと一緒にこんな風に咲いていたんですね。
返信する
雨の置き土産 (林の子)
2011-07-31 19:53:39
雨の翌日は、繊細なシベを持つ花は哀れな姿になっています。
それでも、少し時間が経てばやはり生き物…、水滴を残したままでシベが乾き始める頃がおもしろいですね。
こんな画像を撮れるのも、至近の山荘泊の強みだと毎年感じます。
タケシマランの花は、残念ながらこの画像だけしかないのですが、
オオバタケシマランは嫌になるほど(?)撮りました。
今年はどの花も多かったのですが、ミツバオウレンはここ以外には撮れなかったです。
返信する

コメントを投稿