HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

2008.02-01 明石周辺

2008-02-07 | 過去ログ

2008.02-01  明石周辺



イオノプシディウム
アブラナ科 Ionopsidium acaule バイオレット・クレス、ダイアモンド・フラワーの名前で出回る。
とにかくよく増える。 アブラナ科の花、十字花。
花壇の縁取りに植えられているのをよく見かける。
 

ウメ
バラ科サクラ属 Prunus mume cv. 一重中輪、白色。 宝蔵寺境内の梅。

バラ科サクラ属 Prunus mume cv. 一重中輪、桃色。 宝蔵寺の梅

ウメ7835
バラ科サクラ属 Prunus mume cv. 八重中輪、白色。 柿本神社の「八つ房の梅」 実際に八個の果実が出来る訳では無いのだろう。
事実を確かめたことは無い。 雌しべか複数ある奇形種、果実が一花に複数個出来るそうだ。
実梅の中には、時折複数個の果実を付けている種類が存在する。
 むしろこの梅は、その伝承故に銘木扱いされているのだと思う。
 江戸・元禄の頃の伝承、正しいとはおもうのだけれど、 柿本神社と、隣の月照寺境内に白梅、紅梅が複数本、それぞれが三代目の古木。
 この白梅は柿本神社境内のもの。

ウメ7851
バラ科サクラ属 Prunus mume cv. 一重中輪、白色。 有名な「八つ房の梅」よりも豪勢に咲く、山門近くの梅。
二メートル程度の樹だけれど、満開である。

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バラ科サクラ属 Prunus mume cv. 一重中輪、柿本神社山門横にある白梅。 古木ではない。

7855
バラ科サクラ属 Prunus mume cv. 八重中輪、桃色。 月照寺の山門側の「八つ房の梅」 ここには紅梅が二本。 ちらほら咲きで、暫く時間はかかりそうだ。

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バラ科サクラ属 Prunus mume cv. 一重中輪、白色。 宝蔵寺の梅、 青軸性、一重緑萼??、月影??
 
バラ科サクラ属 Prunus mume cv. 八重中輪、白色。 柿本神社の八つ房の梅


バラ科サクラ属 Prunus mume cv. 八重中輪、柿本神社の八つ房の梅
 
バラ科サクラ属 Prunus mume cv. 一重中輪、桃色。 午後四時過ぎの梅

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バラ科サクラ属 Prunus mume cv. 一重中輪、桃色。 知っている範囲、撮っている範囲では「道知辺」が最も近い。

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バラ科サクラ属 Prunus mume cv. Tsukikage 青軸性、たぶん「月影」だろうと思うけれど、「一重緑萼」なのかも知れない。

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バラ科サクラ属 Prunus mume cv. Tsukikage 青軸性、月影、或は一重緑。
「ほら、あの白い梅、直ぐ横の白梅と違うでしょ??」 『わぁ、ほんまや…』
 「萼の部分が薄緑やから、遠目にも白が目立つ…」 『わぁ、ほんまや…』

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バラ科サクラ属 Prunus mume cv. Tsukikage 青軸性、月影、或は一重緑萼


オウバイ
モクセイ科 Jasminum nudiflorum ゲイシュンカ(迎春花)の別名を持っている。
フクジュソウ同様に、正月の鉢植えにされたりもする。
黄色の梅のような花、だけれど梅ではない。



オオイヌノフグリ
ゴマノハグサ科クワガタソウ属 Veronica persica 大犬の陰嚢、 真横からの図を見ると、意外に花茎が伸びる花なのだと感じる。


オキザリス・プルプレア
カタバミ科 Oxalis purpurea (O. variabilis) オキザリス・バリアビリス


 キダチアロエ
ツルボラン科(ユリ科)アロエ属 Aloe arborescens 強い。 真冬に花穂が伸びて、鮮やかな橙色の花。

クロッカス
アヤメ科サフラン属 Crocus chrysanthus 秋に咲くさふらんに対して春サフラン、
薬用にも供するサフランに対して、花を観賞する目的で植えられるので花サフラン。
黄色系は、Crocus chrysanthusが原種 白、紫系はCrocus vernusを原種としている。

 
サクラ 河津桜
緋寒桜と早咲きの大島桜の自然交配種

 

シロバナタンポポ
キク科タンポポ属 Taraxacum albidum 単為生殖なので、群生するよりも点々と咲く。
花は、在来種のタンポポの中では大きい方だけれど、
真横から見ると、セイヨウタンポポのような総苞片の反り返りは無い。


シロヤマブキ
バラ科 Rhodotypos scandens ヤマブキの白花種ではない。 ヤマブキは 5 弁、シロヤマブキは 4 弁。
ヤマブキにも果実は出来るけれど、シロヤマブキは確実に果実を結ぶ。


ジャノメエリカ
ツツジ科エリカ属 Erica canaliculata ジャノメエリカ、雄しべが目立つので、別名クロシベエリカ
英名は、channelled heath


スイセン5993
Narcissus tazetta var. chinensis ニホンズイセン、房咲き。 ガリル??、ペーパー・ホワイト??

スイセン5995
Narcissus tazetta var. chinensis ニホンズイセン、房咲き。 キダチアロエに埋もれて咲いている。
 
 
 
 
スイセン6007 6013
Narcissus tazetta var. chinensis ニホンズイセン、房咲き。 薬研堀

スイセン6050
「ペーパーホワイト」の検索をしていたら、海外サイトに、 Narcissus papyraceus Ker Gawl. (Weihnachts-Narzisse)の記述があった。 この記述だと、園芸品種名でなくスイセンの一つの種と言うことになる。 とすると、同じ房咲きで、方や原種系、方や園芸種、と言うことになるのだが。 違いは、副花冠の大小程度しかないのだろうか。 この花の副花冠は小さく見えるから、ガリル…という単純なことではいけないと思う。 ☆
その後も、ペーパーホワイト、ガリルという二つの名前が引っ掛かっている。 植物分類体系も時代とともに変わってきているのだけれど、 房咲き水仙の一つとされている「ニホンズイセン」は、 Narcissus tazetta subsp.tazetta var. chinensis となっている
この副花冠も白い「ペーパーホワイト」は、Narcissus papyraceus ssp. panizzianus(=Narcissus tazetta ssp papyraceus ` Paper White`)となっている。
学名が二つあるのは、異名として採用されたもので研究結果から次の学名が与えられたということ。
ということは、「房咲き水仙」ではなく、別種ということになるのだが。
新宿御苑で撮られた画像には全て「ペーパーホワイト」の名前が付けられている。
京都植物園では「ガリル」だったが、 京都でもNarcissus papyraceus ssp. panizzianusの名前が使われた画像が登場している。



センニンソウ16991701
キンポウゲ科 Clematis terniflora センニンソウは羽状複葉、ボタンヅルは 3 出複葉。 葉の違いで明確に区別できる。
遠目には、センニンソウの方が大きいし、この綿毛状態でも センニンソウの方がボタンヅルよりも大きく見える。


タニウツギ0734
スイカズラ科 Weigela hortensis 谷間に自生し、枝や幹が中空になるから。 花を見れば納得出来るのだが、ウツギの仲間ではなくスイカズラの仲間。 ベニウツギの別名を持つのだが、この辺りの名前の使われ方が少々ややこしい。 タニウツギの中で特に紅色の濃い種類を選別育成したもの(つまりは園芸種)に、ベニウツギの名前を付けている。


タネツケバナ1508
アブラナ科 Cardamine flexuosa タチタネツケバナ、ミチタネツケバナ、アキノタネツケバナ、オオバタネツケバナ、 ニシノオオタネツケバナ…
いずれ、それぞれの特徴を抜き書きして詳しく調べないといけない。

 


チューリップ0639 0650 0652 0648
城趾の石垣の下
少し場違いな気もするけれど、県立公園の玄関口に早くもチューリップ


ツキヌキニンドウ0621
スイカズラ科 Lonicera sempervirens 突抜忍冬の冬芽 去年の花の後が残っている。


ツワブキ1896
キク科ツワブキ属 Farfugium japonicum(= Farfugium tussilagineum 、Ligularia tussilaginea ) 石蕗、艶葉蕗。
とにかく増えている。 水が流れ、留まった辺りの日陰には存分に湿気を集めたようにこの大きな葉が広がっている。
花の頃は、そこだけが明るく光っているようで、花が終わると一面綿毛が揺れる。
石組みの間に咲いていたかと思うと、その最下部には当然のように新しい株が出来ている。 鎌倉の谷戸のそこここに、この花は咲いていた。


ナズナ1332
アブラナ科 Capsella bursa-pastoris 春の七草として摘み取られてしまった…と言うことは無い。
そこここに咲いている。 隣には、同じように白花を付けるタネツケバナ。

 
ナノハナ1751 1753
菜種(Brassica campestris) 西洋油菜(洋種菜種Brassica napus) 切り花用改良種のナノハナは、ハナナ(Brassica rapa var. amplexicaulis) 葉の縮れ具合からは、花菜??

 
ナワシログミ0419 0423
グミ科グミ属 Elaeagnus pungens
グミ科グミ属 Elaeagnus pungens 斑入り葉


ノースポール0617
キク科 Leucanthemum paludosum 'North Pole' (=Chrysanthemum paludosum) 「ノースポール」の品種名で呼ばれている。
花壇などでは、草姿の似ている黄花のムルチコーレ(Coleostephus myconis (=C.multicaulis) (=Chrysanthemum multicaule))と共に、植えられていることが多い。

 
ハコベ2356 2358
ナデシコ科ハコベ属 Stellaria media 繁縷、??の漢字が充てられる。
読みは、ハンル、ハンロウ。 ハコベは、ミドリハコベ、コハコベを併せた総称。
ミドリハコベ(Stellaria neglecta)の方が花は大きく、雄しべが5~10本、
コハコベ(S.media)は、雄しべもやや少なく3~7本程度。


フクシア0916
アカバナ科フクシア属 Fuchsia hybrida とにかく種類が多い。


フヨウ3964


ヘレボルス0524 0526
クリスマス・ローズと呼ばれる、ニゲル種

キンポウゲ科クリスマスローズ属 八重咲き種、初見。


ベゴニア0451
シュウカイドウ科シュウカイドウ(ベゴニア属) Begonia ベゴニアも未だ馴染めない花の一つ。
種類も多く、観葉植物としても知られているのだけれど、苦手な花だ。
 

ホトケノザ2642 2647 2649
シソ科オドリコソウ属 Lamium amplexicaule L.


ボケ3440
バラ科ボケ属 Chaenomeles speciosa



ボリジ0717 0719
 ムラサキ科 Borago officinalis ルリジサの別名。 ハーブの種類として栽培される。
県立がんセンターの西側、県立看護大学と、明石西公園西門への通路の角に咲く。 葉にも茎にも目立つ長い毛、痛くは無いのだけれど。


マテバシイ0223
去年咲いた花の果実。 今年の秋には、ドングリに成長する。

 

メタセコイア0532 0531 0536
スギ科メタセコイア属 Metasequoia glyptostroboides アケボノスギの冬芽。
去年の短枝は、普通は小葉と共に落ちるのだが、辛うじて残っている。
対生する小葉の跡が残っている。
よく見ると、短枝も対生、冬芽が規則正しく出ているのが、樹全体を見上げるとよく分かる。
 枝の両側に規則正しく並んでいるのが、短枝。 その一つ一つに小葉が、これも規則正しく対生する。
冬芽 葉の部分が対生であることが分かる。

 
 
ヤマボウシ1874 1875 1879 1887 1890
ミズキ科ヤマボウシ属 Benthamidia japonica 山法師、ヤマホロシはナス科で別の植物。
花が咲き、果実が出来て、四枚の花弁状の苞が落ちている。
ところがこの樹には、まだ前年葉が落ちずに残っているし、果実を包んでいるようにも見える。
後ろにボンヤリと写っているのが、冬芽。
花の後にできる果実。
サッカーボール状の模様の一つ一つが花の名残、 真ん中には雌しべの花柱の名残も見られる。
発育の途中で冬が来てしまって、そのまま固まってしまった…そんな風情だ。
この一本だけが、まだまだ紅葉した葉を散らさずに残っている。
苞も落ちずに、果実を支えている。 奇妙な姿だが、樹には冬芽が立っている。


リョウブ0513
リョウブ科リョウブ属 Clethra barbinervis 令法の冬芽、ちょうど外皮が外れた所だろうか。 枝先に円錐花序の白い花を付ける春の姿は優しい。

 

ロウバイ4800 48014829
通路を挟んで、剛ノ池側にロウバイ。 反対側にはこのソシンロウバイ。 いずれも、花は余り付かない。
(これはトウロウバイと呼ばれるもの)


浄蓮寺の墓地の夕景
この景色は、五十年前と殆ど変わらない。
六地蔵がもう少し山裾にあったくらいだろうか。
ツバキが植えられていたような記憶もあるのだが、今は影も無い。


幼馴染みの一つの詩がある。


少年時  「雪風の涯てより」収録
 
この古い露地を南へぬけて少しゆくと
小さな竹の林がある。
そうして竹と竹との隙間から
遠くに暗い海がのぞめる。
秋深まったころなど
その竹林から海のざわめきをみていると
なにかしぜんとさみしくなる。


少年時 「降雪の日日」収録
 
このふるい家並を南へぬけてすこしゆくと
しずかな丘に
小さな竹の林がある。
そうして竹と竹のあいだから
とおくに蒼い海がのぞめる。
秋ふかまった頃など
その竹林から海の波の穂をみていると
なにかしぜんとさみしくなる。


最初の詩は、彼が東京在住時に創られたもの。
詩集に編んだ当時、北海道旅行の折にはがきに走り書きで送ってくれた。
二編目のものは、明石に戻ってから自作の再編集を試みた折に、 一部を改変している。
いずれにしても詠まれている風景は、この墓地の五十年近くも昔の情景だ。


画像サイズは投稿した際のサイズのままに掲出している。
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2008.02-01  -02A  -02B  -03  -04加西  -05青垣
2007.02-01  -02  -03  -04



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