そうこうしている間に季節は進んで、草むらも緑に隠れる。
草丈の低い花は少しずつ枯れ始めている。
そろそろ「ホップツメクサ」の本領発揮…という姿になってきた。
(2017.05.16 明石川)
☆
この花が咲く頃には、大抵草むらが広がっている。
イネ科の草が増え始めている。
コメツブツメクサが周りを埋めている。
それでもひときわ大きな花だから目立つ…とは言っても
一つの花は小さくて、花の集まりだけれど。
地面いっぱいに広がって咲くコメツブツメクサに似ている…とは思えない。
孤高を守るように草丈を伸ばして豪勢な姿を誇示している。
花色変えると小さなシロツメクサ。
クスダマツメクサ(薬玉詰草) マメ科シャジクソウ属 Trifolium campestre
(2017.05.01 明石川)
☆
別名の話は好きではないのだけれど、このクスダマツメクサには「ホップツメクサ」の別名が付く。
ビールの製造時に使われるホップ(セイヨウカラハナソウ)の雌花に似ていることから。
カラハナソウには雄花、雌花が当然存在するのだが
花を咲かせてしまうと本来の香りが落ちてしまうことから、雌花株だけが栽培される…。
そんな話をすると、ビール党は喜んでこの草の名前も覚えてくれた。
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クスダマツメクサ コメツブツメクサ コメツブウマゴヤシ ウマゴヤシ
ホップツメクサですか!
そんな風にも呼ばれるのですね
クスダマツメクサを見ているときにイネ科の色々がすごく生えていました。
あれもこれも見たことある・・・なんてただ思っているだけでしたが!
急に目立ち始めたようにも感じていました。
林の子さんならこれはなに あれはなに
なんでも名前が分かるのに・・・とそのときにも思っていました。
クスダマツメクサはちょっと期待したのでここにあるんだ!って思ったときはうれしかったです。
それまでも撮ってはいたのですが、やはり時間が出来てからでした。
写真と植物を結びつけたのも、少しは馴染めるかな…程度でしたけど、やり始めるとこれがおもしろい。
あれこれとやりたいことはあったのですが、そのまま12年も続けていると何とかなるものですね。
木場通いで雑草・帰化植物を散々教わりましたから花壇の花は未だに苦手です。
同じように懇意にして頂いていた大船の園長からはイネ科植物のおもしろさを教わっていましたからやっと…。
探し回ること無く、身近なものを丁寧に…と言う教えがやはり生きていると思います。
名前がわかるに越したことはないでしょうが、不確かでもいずれは違いも理解出来る…と鷹揚に構えて気が向けばお撮りになるのも良いかも知れませんね。
専門にやっていないのだから…と、間違いだらけの説明よりも、わからないものはわからない、そう鷹揚に構えないと。