直後に草刈りが入った。
交通量の多い幹線道路、ただでさえ埃っぽい場所。
街路に植えられたハナツクバネウツギは殆ど伸び放題だけれど
定期的に雑草刈りは行われる。
ひとつき経って、生き延びていた(?)果実を採取した。
種子が出来ていたもの16個、出来ていないもの9個。
花は25個咲いたことになる。
総苞片、苞片など。
種子の入っていたもの16個。
種子の入っていていなかったもの9個。
まだ完熟??ではない果実も混じっている。
(2015.05.30 硯町)
☆
たぶん、今年もこの場所の種子と、別の場所の種子を比較する事になる。
似ている花を姿だけで区別する事は出来ない。
だからといって、顕微鏡写真までやろうとも思わない。
中途半端ですよ…と言われても、勝手にそう決めている。
何事も分相応、出来る範囲で楽しんでいる内に時間は過ぎて行く。
今年も交通量の多い国道沿いの草むらに、この花が咲いた。
東西は国道2号線、直ぐ西には北に延びる国道175号線との交叉点。
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イヌコモチナデシコ(犬子持撫子) ナデシコ科イヌコモチナデシコ属 Petrorhagia dubia
チナデシコ Petrorhagia prolifera
(2015.04.26 硯町)
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この場所で採取した種子。
小粒がこの場所のもの、大粒が明石川で採取したもの。
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【追記】
従来、コモチナデシコとイヌコモチナデシコの二種に区別していたのだが
ミチバタナデシコの新称が挙げられている。
三種の種子の違いも幾つかのページで紹介されている。
それによればここでイヌコモチナデシコとしているものは、新称のミチバタナデシコに該当している。
種子の違いで、イヌコモチナデシコは今までに撮ったことのない種類…と言う事になる。
改めて来年春には「ミチバタナデシコ(新称)」を使うことになりそうだ。
【追記に対しての追記】
従来、コモチナデシコとイヌコモチナデシコの二種に区別していたのだが
ミチバタナデシコの新称が挙げられ、三種の種子の違いも幾つかのページで紹介されている。
それによれば今までイヌコモチナデシコとしているものは、新称のミチバタナデシコに該当している。
ただ従来、イヌコモチナデシコとしていたものが単純にミチバタナデシコとなった訳ではない。
同定の間違いだったと言うことであり、三種が存在していると言うことだ。
早合点してイヌコモチナデシコとしていたものを単純にミチバタナデシコと変更したことを猛省している。
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【幾つかのその後の情報からは以下のように整理出来る】
* イヌコモチナデシコ(P.dubia) 種子は洋梨形で円錐状突起がある。
総苞内片が微凸形、茎に腺毛が密生(または無毛)
ミチバタナデシコ、コモチナデシコの種子はイヌコモチナデシコよりは大きく、盾形で低い隆起がある。
* ミチバタナデシコ(P.nanteuilii) 茎は無毛(有毛も有り)、種子には細かいこぶ状隆起がある。
* コモチナデシコ(P.prolifera)茎は無毛、種子には緻密な網目状隆起がある。
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「イヌコモチナデシコ」 もう一つの「イヌコモチナデシコ」
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