この場所に辿り着く前に一つ関門がある。
明石川と伊川の合流点から伊川を遡るのだけれど
川沿いの道路を走るか、河川敷を走るかで大いに時間が変わる。
それに加えて、今の季節には仙人の髭。
それでも今日は、道路を走った。
お陰で、一本しか生えていなかったコゴメギクが別の場所で見つかった。
ハキダメギクよりも貧相な姿だから、こんな花が?…、の部類だけれど、
今年一番の収穫かもしれない。
尤も、ハキダメギクを好んで(?)撮るなんてことは、普通の人はやらない。
白い舌状花は小さいし、葉も幅広のものは全くない。
ハキダメギクの貪欲なまでの広がりに比べるべくもない。
それでも広がって居る場所は多いのだろう。
一つの花から50個は種子を生産する。
何㍍も間に広がっているハキダメギク畑を何度も見ているからだろう。
僅か二本、それも農機具倉庫の北側の日陰。
ひょろりと伸びている姿は何とも哀れを誘う。
しっかり種子を飛ばして広がるのだろうか。
種子を飛ばしきった総苞片
茎には毛が密集しているけれど、葉には疎ら。
幅広でもこの程度の葉
コゴメギクの冠毛は、下のハキダメギクと比べて余り尖らない。
色も白と言うよりは煤けた薄茶、先端部分房状に裂けている。
☆
コゴメギク(小米菊) キク科コゴメギク属 Galinsoga parviflora
(2012.12.02・03 伊川谷町)
☆
ハキダメギクの冠毛
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同じ場所のコゴメギク 去年冬のコゴメギク 今年のハキダメギク
周囲は宅地化されて、このコゴメギクが育っていた場所も
おそらくは宅地化されたのではないかと思っています。
もう一カ所、コゴメギクを見つけた場所は既に駐車場に変わっていました。