けい先生のつぼにくる話

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打撲や手術の後のケア 高齢者は特に注意してください 瘀血対策

2021-11-05 23:33:41 | 東洋医学全般


東洋医学では、病気が発生する原因として、瘀血、血虚、気虚があげられます。
これに寒熱などの陰陽、五臓六腑などの相関関係を表す五行、そして飲食労倦などの生活習慣、疫病など外からの害毒の侵襲などがあげられます。
これらのアンバランスが、どこの部位か、どの経絡に現れているかを、問診、脈診、舌診、腹診などで探し出して、鍼灸のツボや経絡を探ったり、どの伝統的な漢方薬の組み合わせを使うかを決めて治療を行います。

今回は打撲と瘀血について述べてみたいと思います。
打撲をすると、瘀血が発生いたします。瘀血が発生すると、いわゆる滞りが体のどこかに起きて、痛み、痺れ、うつ症状、体の重だるさ、胃潰瘍、便秘、生理不順、子宮筋腫肌荒れやシミなどの症状が出やすい環境を作ってしまいます。

また、震災などで瓦礫に挟まれて救出された方など、特に高齢者は、助かってから2週間くらいで、急に心筋梗塞、脳卒中、眼の動脈の閉塞による失明、肺動脈の閉塞による急死などを起こすことが知られています。これも瘀血による疾患です。もちろん、西洋医師による血液の凝固を防ぐ薬の投与が大切なことは言うまでもありません。同時に瘀血剤にカテゴライズされる漢方薬を処方することも、大切なことであります。

先に打撲と申し上げましたが、ほかにも瘀血を形成しやすい状態を述べてみましょう。
交通事故、手術、格闘技(もろに打撲ですね)、累積されたストレス(姑や文化の違う配偶者からの圧力など)、食べ過ぎ飲みすぎ、出産、流産などがあげられます。

瘀血対策で使われる漢方薬を列挙してみます。瘀血は、詰まりとほぼ同じ意味と考えましょう。

1.桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
代表的な瘀血剤です。多くの場合粒剤なので、飲みやすくおなかにも優しい漢方薬です。
特に女性は瘀血ができやすい方が多いので、病気がなくても、これを年に一度1-2か月ぐらい服用いたしますと、体調がよくなります。シミや肌荒れにもよいので試してみましょう。

2.桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
これは、瘀血があるために、感情的にも起伏が激しくて、便秘もあるような状態に使います。
例えば産後のうつ症状やヒステリー、長い間のストレスの我慢に耐えきれず、爆発してしまって、自分で求められないような感情の高ぶりにつかいます。頑固な便秘にも大変よろしい漢方薬です。

3.通導散(つうどうさん)
かなり強力な瘀血剤です。多くの場合は服用後に下痢や軟便になってしまします。妊婦さんには禁忌です。
しかし、私もそうなのですが、たまには少しくらい軟便や下痢になって、チューチューと出るくらいの方が気持ちがよいタイプの方には喜ばれる漢方薬です。
頑固な瘀血があって、子宮筋腫や、生理痛、手術やけがの後の不快な痛みが治らない、肥満体質などに大変効果があります。婦人科系の治療薬としても大変強い効果があり、また3-4か月服用いたしますと、瘀血による肥満が解消されて、ダイエットの効果も期待できます。

他にも瘀血剤は多々あるのですが、上記の3薬が代表的です。
出来れば、問診、腹診、脈診、舌診をきちんとしてくれる漢方医を探すか、メールによる問診に丁寧に答えてくれる人を探しましょう。


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